H28年度ラパス便り第11回

フィールドワーク(BCS医療制度について)

 こんにちは、農学部3年南谷有亮です。今回のラパス便りでは大谷先生のフィールドワークについて紹介します。このフィールドワークのテーマは保健・医療ということでラパスの医療制度や医療保険制度、また大学近くの医療施設の見学や大学の医療施設の見学、近くの小学校の訪問を行いました。

 まず、南バハカリフォルニア州の医療制度について、大学で講義を受けた後ラパスの医療センターを訪問し、医療制度や医療の現状などを学びました。日本とは違いラパスでは、IMSSやISSSTEなどの医療機関やプログラムが整っているとのことでした。

 医療施設の訪問では医療機器などを見ることができ、大学の医療機関では鳥取大学の保健管理センターとは違い、多くの部署を備えており、たくさんの学生や一般市民が日々診察を受けに来ることが分かりました。

 小学校見学では、大学近くの小学校を訪れ、3クラスにアンケートを行いました。今メキシコでは子供の肥満が問題となっているようですが、実際の小学校を訪れてみると、あまり肥満の小学生は見られませんでした。

 最終プレゼンテーションでは小学生の健康の問題、大学の医療についての比較、UABCSと鳥取大学の学生の肥満と生活習慣について、3グループに分けてプレゼンを行いました。どのグループも自分たちで調べたこと、感じたことをもとにより深く分かりやすく発表を行いました。(農学部3年 南谷)

 

 

死者の日

¡Hola! 農学部、生物資源環境学科3学年の永井瞭汰です。メキシコでは、毎年11月の頭に「死者の日(Día de Muertos)」という伝統的な祭りが行われます。この祭りは、過去に亡くなられた方に対する祭りで、カラフルなひな壇のようなところにその方の写真と、その方を象徴するもの(画家であれば、過去の作品など)、花や食事などの伝統的な飾り物などが置かれ、人々は亡くなられた方の偉大さを称えます。日本にはお盆の墓参りの行事がありますが、亡くなられた方に対して追悼するイメージが強く、メキシコでは、それよりもポジティブに考えているように感じました。ラパスでは毎年、野外劇場の広場で死者の日のイベントが行われ、舞台での演奏、装飾の展示や、屋台が設置され、多くの人が訪れるようです。私たちもそのイベントが行われる広場に行き、展示や屋台での食事などを楽しみました。

私は、死者の日のイベントに参加して、この日に用いられる伝統的な装飾に印象を受けました。その一つが、砂糖で作られた骸骨です。この骸骨は、死者の日が近づくにつれて、スーパーや市場などで目にすることが多くなります。様々な色や装飾で飾られ、見た目はカラフルできれいです。死者の日が始まる前に、この砂糖の骸骨を食べる機会がありましたが、本当にすべて砂糖でできていて、全て食べるには甘すぎます。死者の日当日には、この骸骨が会場のいたるところで見られました。また、イベントに参加する人の中には、顔に髑髏のペイントを塗る人が多く見られ、素顔が分からないくらい濃く、丁寧に塗っている人もいました。髑髏のペイントをした人と会場で出会い、一緒に写真を撮りましたが、その人のペイントがリアルすぎて怖かったです。しかし、よく見ると細部まで細かく塗られており、芸術作品のようにも感じました。現地の人にとって、この日がいかに大切であるかということを実感しました。(農学部3年・永井)