H27年度ラパス便り第5回

平成27年度メキシコ海外実践教育プログラム参加学生さんたちからの第5週目(9月28日~10月2日)の活動報告です♪

【プログラム第5週主な日程】
~9月28日:フィールドワーク2「観光都市開発」(担当:工学研究科 土屋准教授)
9月29~30日:海外実践学修B(UABCS特別講義)GIS理論(担当:UC Davis Dr. Shrinivasa Upadhyaya)

 

講義・フィールドワークについて

9月28日(月)に、工学部の土屋先生によるフィールドワーク2「観光都市開発」の学習成果のプレゼンテーションを行いました。「どうすれば街(ラパス)は持続的に発展するのか」というのを大きなテーマとして、「観光」、「市民の日常生活」、「社会基盤」、「生態系」の4つのグループに分かれそれぞれ調査を行いました。
「観光」では、ラパスのホテル、ごみ、治安、ホスピタリティーについて、「市民の日常生活」では、スーパーマーケットとメルカド(市場)について、「社会基盤」では、道路の整備、水問題、エネルギー問題について、「生態系」では、自然についてやOpen sky mining(露天堀り)についてをそれぞれまとめ、発表しました。どのグループもとても興味深い内容でした!私は、「市民の日常生活」のグループで、メルカド(市場)においての市民と観光客の共存がよりラパスが発展していく道ではないかという発表をしました。
さらに、今回の発表会にはUABCSで観光について学ぶ学生の皆さんも参加してくれました。そのため、質疑応答の際にはあちこちからたくさんの意見や質問が飛びかい、とても活気のあるプレゼンテーションとなりました。日本に興味を持ってくれているUABCSの学生も多く、質問の内容も日本と比べてどうなのか?、あなたの意見はどうですか?といった内容が多かったように思います。また、今回の発表会の質疑応答をとおして、英語で質問を聞き取り英語で答えるのは本当に難しいなと改めて感じました。ですが、こういった力はこれから必ず必要となってくると思います。次のフィールドワークでのプレゼンテーションではもっとスムーズな質疑応答ができるようになりたいです。
(農学部3年・井手)

プレゼンテーションの様子
プレゼンテーションに参加してくれた
UABCS学生たち

 

メキシコ・ラパスについて

Hora!メキシコに来て一か月がたち、ホストファミリーも決まって、寮で過ごす時間も残り二週間程となりました。今回は、私がここで生活していて驚いたことを書こうと思います。
 まず一つ目は、信号機がほとんどないということです。寮の近くに大きな交差点があり、私たちはどこに行くときもそこを渡らなくてはならないのですが、その交差点には信号機がありません。四方向から(信号はないけど、どの方向の車が優先かというルールはあるそうです)、さらに右側通行の車たちに恐怖を感じながら、いつも慎重に渡っています。道路を渡るだけでも一苦労です!メキシコは歩行者より車優先の社会ではありますが、ラパスには優しいドライバーさんが多く、歩行者の私たちのために停止してくれるので助かっています。また、なぜ交差点に信号機がないのか!という話ですが、去年のハリケーンで倒れてしまい、そのままになっているためだそうです。
 二つ目は、雨に関してです。ラパスは三年間雨が降らなかったことがあるほど、雨が少ない地域なのですが、私たちがきてから数回雨の日がありました。先日の雨は「バケツをひっくり返したような雨」という表現がぴったりの雨で、鳥取で雨に慣れているはずの私たちもびっくりしました。ラパスは雨があまり降らないため、排水設備が整っておらず、一度雨が降ると、道路には川が出現し、その後しばらくそのまま水浸しになってしまいます。
 ちなみに、ラパスで出会った人は、私たちが日本人であるとわかると、“〇〇(鳥取大学の先生)知ってる?”と言ってくれる方が多く、そのことにも驚いています!
引き続き、楽しく、かつ身の安全には気をつけながら生活していこうと思います。
(工学部2年・奥野)

バケツをひっくり返したような雨!
日本食レストランで出会った
グラシエラ先生と知り合いの方と

 

コラム

 ラパスに来て、一か月近くが経ちましたが、未だに日中の気温が30度を超えるような、うだるような暑さが続いております。今回はこの特徴的な気候のもとに培った、メキシコでよく見られる植物であるサボテンについて紹介していきたいと思います。
 サボテンはサボテン科に属する植物の総称で、多くは多肉植物で、乾燥した環境で生育することができます。またサボテンの形態は様々で、一般的に茎は筒または球型で、葉は針状、もしくは退化しています。ラパスにも様々な種類のサボテンが生息しており、大学の校内や、ラパス郊外などで見ることができ、まさに「乾燥地」という名にふさわしい風景を堪能できます。
 日本では観賞用のイメージが強いと思いますが、メキシコでは重要な作物として、重宝されています。スーパーでも簡単に購入することができ、メキシコの人々の生活においても深く溶け込んでいます。
 食用として主に利用されるサボテンとしてウチワサボテンというのがあります。葉が「うちわ」のような形をしているサボテンで、この葉の部分を食べることができ、味はあまりなく、コリコリしている食感が特徴的です。
 また実の部分は「TUNA」と呼ばれ、フルーツとして食べられています。すっきりした味に甘味があり、とても食べやすいです。ということで早速スーパーで買ってみたので、OKAMOTOに感想を聞いてみると……「硬い種がある冬瓜よりも水っぽくないが、梨よりも柔らかく、ラフランスよりも味が薄い物体」だそうです。
 このようにサボテンは観賞用だけでなく、食べることもでき、メキシコの人々にとって貴重な存在です。皆さんも是非機会があれば食べてみてください。
(農学部3年・塚本)

スーパーで売られている「TUNA」
「TUNA」を食す「OKAMOTO」
そう、これがMEXICO

 

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