H26年度ラパス便り第3回

平成26年度メキシコ海外実践教育プログラム参加学生さんたちからの第3週目の活動報告です♪

 

講義について

 メキシコに来て第1回目フィールドワークが始まりました。今回のフィールドワークのテーマは地域政策と文化理解で、初めは師範学校や経済省、教育省を訪問し、カトリック教会ではミサの体験もさせていただきました。今週はメキシコ独立記念の行事や小学校訪問とアンケート調査など、面白そうなスケジュールが盛りだくさん!・・・のはずでした。9月14日の晩から強い風が吹き始め、その日から電気と水道が使えなくなりました。ハリケーンの上陸です。

 今回のフィールドワークは例年とは全く異なるものになりました。色々と用意されていたプログラムは全て中止となり、アンケート調査もなく、インターネットが使えないので情報収集ができなくなりました。

 数日後、私たちはハリケーンの被害を調査することにし、観光地街で簡単なインタビューを行いました。街の中は未だに木や看板が倒れていたり、電線が垂れていたりとハリケーンの傷跡が残っていました。

  そして、最終発表は学生寮のコモンスペースにおいての口頭発表となりました。レポートも印刷できないため全て手書きでした。電気がなく、夜8時ごろを過ぎると真っ暗になるため、レポート作成にとりかかれる時間が限られてしまったのも大変でした。
今回のフィールドワークは計画から大幅に変わりましたが、本当に多くの方にお世話になりました。初めの週に訪問先であらゆる話をしていただいた方々、ハリケーン後も毎日のように学生寮まで来てくれたUABCSの学生のみんな、毎日わざわざ私たちの様子を伺いに来てくださった先生方、ハリケーン後で大変な中、私たちのインタビューに答えてくださった方々には本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。(農学部2年土井)

  

 

  

メキシコ・ラパスについて

 今回はメキシコにある一風変わった日本料理について紹介します。メキシコでも日本料理は人気があるようで、寿司をメインにした日本料理店がチェーン展開しています。寿司といっても、日本人の想像する握り寿司や、巻き寿司とは少し異なります。基本的には巻き寿司が多いですが、海苔では巻かれていません。そして必ず中に入っているものはアボカドで、寿司ネタに肉が入っているものもあります。そして、その上にはよくチーズがトッピングされています。また、醤油につけて食べるものもありますが、甘辛いソースが寿司にかけられています。このソースは、寿司だけに限らず他の料理にも使われていました。日本の寿司とは異なりますが、どこかおしゃれで美味しいです。寿司以外にも、刺身や天丼、照り焼き丼、うどん、焼き鳥などもあります。 天丼は白米の上に天ぷらが乗っており、基本的には日本の天丼と同じです。しかし、天丼のたれには寿司にも使われていた甘辛いソースがかかっています。また、日本の天丼にも乗っているエビの天ぷらに加え、キュウリ、ニンジン、ブロッコリーとカリフラワーの天ぷらが乗っていました。このように、メキシコでも日本料理を味わうことができます。ここメキシコで味わうことのできる日本料理は本来の日本料理とは異なりますが、毎回発見がありとても面白いです。 (地域学部3年西岡)

  

コラム

 9月下旬とすでに秋立ちましたが、ここラパスでは依然として真夏日が続いており、サングラスをかけて外を歩く人の姿も多く見られます。現在、ハリケーンシーズンであるため湿度は高く、日本の夏季に劣らずとても蒸し暑い環境となっています。

 食べ物に関しては、伝統的なタコスをはじめ、トルタ(torta:メキシコ風コッペサンドで肉やアボカド、玉ネギ、トマト等を挟んだもの)やチラキーレス(揚げたトルティーヤチップスを好みのサルサで煮込み、さらに玉ネギやチーズでトッピングしたもの)、他にもすり潰した豆のソース(salsa de frijores)やハイビスカスドリンク(agua de jamaica:ハイビスカスの花を煮出し、レモンと砂糖を入れて冷やして作られる)等、日本にはないメキシコならではの珍しい、また先代の知識が活かされた伝統料理がたくさん並んでいます。また、dulces tipicos(甘いパン、主にデザートとして食べられる)等、独立記念式やクリスマス等の特別な日にしか出されない食べ物なんかもあります。

 9月15日独立記念日前夜11時には、「グリート」と呼ばれる独立戦争のきっかけとなったミゲル・イダルゴ司祭の演説を読み上げます。これに、多くの群衆が詰めかけ、「¡Viva México!」の声が上がります(残念ながらラパスではハリケーンが上陸したため中止になりました)。(農学部3年中務)