H25年度ラパス便り第3回

ウィークリーレポート

ラパスに滞在し始めてから1ヶ月が経過しようとしています。今回は最近行ったフィールドワークについて書きたいと思います。

9月23日から28日にかけて、私たちはラパスから離れ、フィールドワークのため、コンスティツシオンという町に滞在しました。コンスティツシオンはラパスから車で3時間ほどのところにある小さな町で、観光地として有名なラパスと違い、主に農業で生計を立てている人が多い町です。話を聞いただけでは随分田舎な光景を想像していたのですが、実際に行ってみると中心街は思いの外綺麗に舗装され、とても農業がメインの町とは思えないほどでした。

しかし中心街から外に出るとすぐに視界が開け、広い乾燥地帯の中にポツンとある町であることが分かります。乾燥地だと聞いていましたが、先日のハリケーンの影響により大地には一斉に植物が芽吹いていました。乾燥地という厳しい自然環境に生きる植物は、普段水がないときは極力エネルギーを使わないようにしていて、雨が降るとここぞとばかりに芽吹いたり、実を付けたりするそうです。植物の生命力には驚かされます。

写真は現地でピタヤと呼ばれるサボテンの実です。日本で言えばドラゴンフルーツでしょうか。凶暴な見た目をしていますが、バナナのように案外あっさり皮を剥くことが出来ます。中には真っ赤な実が詰まっていて、黒い種が苺のように点々と入っています。食感はスイカに近いでしょうか。個人的にお気に入りです。

 

さて、今回のフィールドワークのテーマは「乾燥地域開発」です。コンスティツシオン郊外にある村を中心に個々人がテーマを決めて、現地で主に聞き取り調査を行います。うまく質問が出来ずに期待した応えが返ってこなかったり、人によって言っていることが違ったりと悪戦苦闘しておりますが、現地の人々との交流は普段の講義室での講義よりも刺激的だと感じます。

調査が終わればもちろんプレゼンテーションを行います。レポートも書きます。学んだことをきちんと形に出来るように、試行錯誤を繰り返す毎日です。(農学部3年M.S)