フィリピン英語イマージョンプログラム

令和7年度参加学生

工学部1年生

 私は今春、この鳥取大学の留学プログラムで初めて海外に行きました。

 人生で初めての海外留学で不安と楽しみが交わる中、結論から言うとこの留学は今までの自分の中の常識を百八十度ひっくり返してくれて尚且つ、自分の将来の可能性を広げることができた素晴らしい経験をすることができました。

 フィリピンに留学をしている間、最も衝撃を受けたことは、現地住民同士で会話をする時はタガログ語を使って会話をするのだが、自分たちのような外国人と話すときには英語を使って流暢に会話をするということであり、子供からお年寄りまで英語を流暢に話せるということに驚いた。フィリピンの英語の教育システムでは、小学生から英語を週5で授業をうけており、日本では聞く書くの学習に重点を置いているが、フィリピンでは話すことに重点を置いているため、幅広い年代の人が英語を話せるということが分かった。正直、この点は日本の教育システムが真似すべき点であることのようにも僕は思いました。

 僕自身がこの留学を通して改めて考えたこととしては、海外の人と交流することでやっぱり自分は人と交流することが好きであることを改めて感じることができました。しかしながら、英語で実際に交流することで自分の英語能力が足りないと思う時もありましたが、英語を話す話せないのではなくどれほど相手に自分が伝えたいかという意志を示すことが様々な国の人と楽しく会話するために必要なことではないかと考えることができました。これからも精進していきたいです。

 

 

工学部2年生

 今回のフィリピン(バギオおよびラ・トリニダード)での英語イマージョンプログラムへの参加は,私の価値観を大きく変える「開眼(Eye-opening)」の経験となりました。

 出発前、私は現地の文化や歴史について十分な知識を持っておらず、また自分の英語力に対しても強い不安を抱いていました。しかし、この研修を通じて、英語は単なる学校の「教科」ではなく、人と人とを繋ぐための「道具」であることを学び、世界に対する視野が大きく広がりました。

 研修当初、私の英語力は十分ではなく、相手の言葉を聞き取れなかったり、自分の思いを言葉にできなかったりすることが多々ありました。日本の教育は読み書きが中心で、会話の実践が不足していたことを痛感しました。しかし、現地の学生やスタッフは、私の拙い英語を辛抱強く待ち、簡単な単語を使ってコミュニケーションを図ってくれました。「英語が完璧でなくても大丈夫、話そうとすることが一番大切だ」という彼らの励ましが、私の心を軽くしてくれました。この経験を通じて、英語はテストのための勉強対象ではなく、人と心を通わせるための手段であると認識を改めることができました。

 

 この研修での一番の思い出は、現地の方々と交わした数え切れないほどの会話と笑顔です。

世界は非常に優しく、温かい場所でした。勇気を出して一歩踏み出し、心を開いて対話を試みることで、どんな壁も乗り越えられるということを学びました。

 この貴重な経験を今後の学生生活、そして将来の糧にしていきたいと思います。

 

農学部2年生

 私が今回の留学プログラムで感じたことは二つある。

 一つ目は、英語の完璧さを求めるよりも、自ら話そうとする意思を持つことが大切であるという点だ。初めて参加した日本語授業では、ほとんど英語を話すことができなかった。英語を聞くことに不慣れで十分に聞き取ることができなかった。また英語力への自信のなさから、聞き取れた内容であっても正しい回答かどうか不安に思い、発言を躊躇することがあった。 しかし、このプログラムを通して現地の学生たちがつたない英語でも意図を汲み取ろうとしてくれたり、簡単な表現に言い換えてくれたりしたことで、徐々に英語を話すことへのハードルが低くなっていった。特にこの重要性を強く実感したのは、養蜂場の見学時である。私は昆虫に興味を持っているため、見学時の質問の時間には自分から多くの質問をすることができた。これは自分がこの分野に対する関心が強くあったことから、伝えたいという意思が自信のなさを上回ったからであると考えられる。また、この質問の時間は少人数で行われたため、間違いを多くの人に聞かれる心配がないという心理的要因も影響していたと考えられる。

 

 二つ目は日頃から深く考える習慣を身につけるということである。日本語の授業に参加した際に現地の学生とお互いの考え方について交流する機会があった。しかし、質問内容が難しく、日本語でも回答が思いつかないものも含まれていた。一方で、現地の学生の方は一人ひとり意見を持っており、少しでも何か思いついたことがあれば積極的に共有していた。また、現地での見学や授業では、貴重な体験をさせていただいたにもかかわらず感想が表面的なものにとどまることが多かったため、貴重な機会を十分に活かしきれていないと感じた。その要因として、普段から物事について深く考える習慣が不足していることに加え、自分の意見を持つ意識が十分ではなかったことが挙げられると考える。そのため、今後は日常生活の中でも物事に対して自分なりの考えを持つことを意識し、深く考える習慣を身につけていきたい。

 

 今回のプログラムを通して、海外に行くことのハードルが低くなり、英語を話せるようになりたいという気持ちが一層強くなった。この経験は自分にとって大きな成長の機会になったと感じている。

 

 

令和6年度参加学生

農学部1年生

 私がこのプログラムに参加したいと思ったのは、留学説明会で見たバギオ市の家々が山一面に広がっている様子に写真ながらに圧倒され、実際にこの目で見てみたいと思ったからだ。また、鳥取大学初の留学プログラムで、一人ではなかなか行けないフィリピンの北部に行き現地で英語をしゃべりながら、様々な体験をするという点に惹かれぜひ参加したいと思った。
 私にとって、初海外のフィリピンでは本当に濃い日々で充実した13日間となった。マニラに着いても、本当に自分が海外に飛び立ったのか実感が湧かなかったが、空港からバギオ市にバスで移動する時、マニラ市内を見て、ビルが立ち並ぶ近代的なビジネス街とその手前の生活感あふれる住居のギャップが、海外に来たんだなと感じるとともに、日本ではあまり感じなかった治安の悪さを実感し、バスの中がどれほど安全なのかが身に染みた。

 そうして始まったフィリピン生活は、初めからカルチャーショックの連発だった。最初はトイレットペーパーが流せなかったことだ。時には便座がなく、紙自体が置かれて無いことにかなり驚いた。次に影響を受けたのは、水道水の使い方についてだ。飲料水として飲むことはかなり危険で、水道水でうがいすることや歯ブラシを洗うことでさえ気を付けた。

 初日の活動ではベンゲット州立大学の校内を案内してもらい、どういった学部があり何を学んでいるのか、また大学の施設を見学し、夜にはwelcome dinnerが開かれた。そこで私たち日本人学生は、ソーラン節とドラえもんの歌を日本の文化として披露した。BSUの学生は伝統ダンスと英語の曲を披露してくれた。その後の食事会で、私は最初の壁にぶつかった。それは、積極的に行動できない自分だ。特に感じたのは、他人の英語力と自分の英語力を比べ、文法が正しく使えているかなど、英語を話すことに抵抗をもち、失敗を恐れていたことだ。その時、積極的に会話している学生をまるで傍観者のように見ていた。その夜は、話す機会はたくさんあるにもかかわらず、自発的に行動できなかった自分が、日本にいるときと全く変わっていないと感じ、非常に後悔した。

 このイマージョンプログラムでの私の目的は、日本を出てみて海外がどんなものなのか自分の目で見て観察し視野を広げるということと、英語は好きでも、間違いを恐れて英語を話そうとしない自分を変えることだ。初日の出来事では、目的を再認識することとなり、その日できなかったこと、話したかったことをノートに書きだし、振り返ることで、次の日に生かせるようになった。

 今回のプログラムには、ベンゲット州の高校と大学に行って日本語や日本の文化を紹介するという活動があった。日本語を学んでくれている現地の学生は、すごく意欲があり、どういう風に話したら理解してくれるのか、英語も話しながら身振り手振りで、表情豊かに話しコミュニケーションをとった。日本語を話すときは、口を大きく動かして表情を変えてといった感じで全体を使って話すことはあまりなかったため、英語を話すことが本当に楽しかった。また、現地の学生と話していて、驚き気付いたことがある。それは、教科書を使って語学を学んでいないということだ。教科書は使わずに、その言語の歌を聴くことや、実際に話すことで学んでいると聞いてかなり衝撃を受けた。私は、語学を教科書無しで学んだことが無かった。英語は小学生の頃から今まで継続しているのに、なぜ英語力が向上しないのかと考えた時に、教科書の文章を読むことや聞くことが多く、しゃべる機会が圧倒的に少ないと気づいた。もちろん、読むことも大事だが、話すことが語学力向上には直結しているように感じた。

 そして迎えたマニラ視察では、バギオで過ごした日々とはかなり異なる刺激的な体験となった。バギオでは一昔前の街に来たような感覚だったが、マニラで宿泊したマカティ市は高層ビルが立ち並ぶビジネス街で日本とほぼ変わらない様子に驚いた。その一方で、世界遺産や博物館を視察するため、マカティから出ると、人々の来ている服や食べ物など、生活の様子が一変し、バスの中から見るだけでもかなり印象的だった。また、サンチャゴ要塞地の視察やアヤラ博物館では、日本が昔フィリピンに対してどのようなことを行ってきたのか知って、歴史に対して無知な自分が恥ずかしく思えた。

 フィリピンイマージョンプログラムでは、英語を使いながら毎日のスケジュールに没頭し、現地の人々や環境と適合し続ける13日間となった。この13日間を通して、語学の面では、英語が出てこない時は英語を話す以外の方法でコミュニケーションをとることが可能だったが、単語力やリスニング力がもう少しあれば、曖昧な場面もはっきり理解することができ、より会話の質が上がると感じた。生活面では、食事、トイレや水の安全性、電球の暗さなど、日本ではあまり考えていなかったことを意識し、適応しながらも、日本のインフラが整っていることや、技術力の高さを実感した13日間だった。今回のプログラムを終えて、今後は英語力の向上に加え、国の歴史を学び直したいと思う。