ウガンダ海外実践教育プログラム

令和5年度 報告書

  

 PC用 前半 / 後半

 スマホ用 前半 / 後半

令和2年度 報告書

  

 P1~P27 P28~P62 P63~P89

平成30年度 

農学部1年生

今回ウガンダ海外実践教育に参加し、私は自分の将来に対する考え方と英語で海外の方と企画を成功させるという経験を得ることができました。まず、JICAを実際訪問したり、青年海外協力隊として活動している方と実際にお話ししたりする機会から自分の中で漠然とやりたいと思っていた国際協力に関する仕事という将来の夢が明確になりました。インターネットで調べて出てくるような内容ではなく、実際現地にいる方から活動内容や思いを聞くことができ改めて自分の将来について考える機会を得ることができました。次に、現地の中高一貫校の訪問で現地の高校生と交流する企画のデザイナーを担当しました。日本の遊びはウガンダにはなかったため、伝えることが難しく、また日本の運動場のようにまとまったスペースがなかったり、当日の晴天により熱中症の恐れがあるため運動する場所が限られたりとハプニングもありましたが、一緒に研修にいったメンバーの協力を得て無事成功させることができました。

この研修を得て自分の英語の拙さや相手に伝えることの難しさを改めて実感しました。今後は、まず自分の将来を考えるうえで必ず必要になる英語力の向上に力を置いて学生生活を送りたいです。

     


農学部2年生

 

「アフリカ大陸の国ってどんな感じだろう?」このような単純な疑問から、私はプログラムへの参加を決意しました。そして、実際にウガンダに行き、得た答えは、「素晴らしい国」の一言です。このように感じた理由の一つは人の温かさです。今回の研修では、マケレレ大学のTA(Teaching assistant)6名とバスの運転手1名が常に行動を共にしてくれました。彼らは非常に陽気で、初めて会った人とコミュニケーションをとることが苦手な私に対し、気さくに笑顔で話しかけてくれ、プレゼンテーション作りでは、様々な質問に真剣に答えてくれたりと、多くの面でお世話になりました。今回の研修が自分自身にとってかけがいのないものになった一番の理由が、この協力していただいた現地の方々との出会いだと思います。この経験を通して、私は、どのような相手に対しても、自分を隠すことなく、笑顔で気さくにコミュニケーションをとることが大切だと学びました。また、自分自身の価値観も変化しました。その一つは、本当の幸せとはなにか?という考えです。日本に生まれ育ち、何不自由なくここまで生活してきた自分も含め、多くの日本人よりも、日本に比べて貧しく、不自由なことが多くあると思われるウガンダ人の方が幸せそうに見えたのです。ここから、自分はいかに恵まれているかを再確認することができ、感謝の気持ちを忘れないでおこうと思うようになりました。

  

平成29年度 

農学部1年生

英語力を何とか伸ばそうと思い、また、農村開発に興味があり、アフリカに学生のうちに行ける機会はこれを逃せばないと思い、何か自分を変えるきっかけになればいいと思って参加したのがこのプログラムでした。私は青年海外協力隊の活動に興味をもっており、これまでは何かするための知識だけが大切だと思っていましたが、今回隊員の方たちから様々な話を聞いて、現地の人とコミュニケーションをとり、信頼されることが大切なのだと気付けました。海外で実際に働く人たちに会うなどウガンダで3週間過ごし、自分も海外で活躍できる存在になりたいと思い、そのために大学で知識とコミュニケーション能力を上げる目標ができました。 自分に自信を持てなくて諦めたり、やる前からビビってしまう性格でしたが、ウガンダで過ごした経験が自信につながり、以前の自分よりは積極的になった気がします。

  


医学部1年生

1.自分自身の変化について
マケレレ大学で農業や経済等の専門以外のレクチャーを受ける機会があったのですが、その分野の知識が不足していたために、話を理解するのに時間がかかったり、完璧に理解できないことが多々ありました。この経験から、自分の興味があることばかり勉強していては、今回のようにせっかく話を聴く機会があっても、深く理解することが出来ず、聞き流して終わりになると感じました。そこで、帰国後、少しずつではありますが、今まで興味の無かった分野に関する本を読むなど、視野を広げていくように心がけています。

2.継続、改善、チャレンジ
初めは、英語が聞き取れず、話せない状況にもどかしさを感じていましたが、毎日英語に触れることで、徐々に慣れて会話を楽しめるようになりました。まだまだ単語力が不足していると感じたので、もっと単語を覚える時間を増やしていきたいと思っています。ただ、英語は慣れが大切だと思うので、また海外に出て、日本で学んだ英語をアウトプットする機会も必要だと感じています。

 


医学部2年生

この研修に参加して感じた自分自身の変化について一番大きく影響したのは将来のことについてです。この研修に参加して海外で働くということを将来の選択肢の一つとして考えるようになりました。そのきっかけとなったのは、JICAの活動を見学したことです。今回、海外で働く多くの日本人や海外で日本の技術が役立っているところを見て誇らしく感じたし、なにより、現地の人と一緒に働く姿を見て刺激的だなと感じました。また印象的だったことは、JICAの人に辛いことをうかがったときに最後に「でも、楽しい!」と言っておられて、その辛さを超えるものとは何なのか、私もこの身で感じたいと思いました。

平成28年度

地域学部3年生

このプログラムでは、小中学校訪問や、JICA、日本大使館、製糖工場、国立公園、ナイル川など様々な所を視察しました。その中でも小中学校の訪問が印象に残っています。最初は恥ずかしそうにしていた子ども達も、私達のプレゼンが進むにつれ、近くに来てくれ「日本語教えて」「日本ってどんな国?」など、日本のことを興味深く聞いてくれました。この小中学校訪問で、自分自身日本のことについてうまく答えられないこともあり、もっと勉強が必要だと感じました。3週間だけですが、途上国の抱える問題を垣間見ることができ、また日本も見習うべきことが多くあると感じました。

平成27年度参加学生

医学部保健学科3年生

ウガンダは2006年まで内戦が起こっていて元子ども兵やHIV/AIDS、貧困など様々な問題を抱えています。しかし同時に「アフリカの真珠」と言われるほど鮮やかな緑溢れる自然がありライオンやキリンなど野生動物がいて、気候も快適で魅力的な点も沢山持ち合わせています。ウガンダ人の性格は基本的に穏やかでホスピタリティが高く誠実な印象です。少しシャイなところもあり日本人と相性が良さそうな感じがしました。

プログラムでは2カ所の病院を見学しました。印象的だったのは患者さんの家族のケアをしているのが主に看護師ではなくて患者さんの家族であったことです。ウガンダでは看護学生は多数居ますが病院の経済的な事情により看護師を雇用できないという理由もあり現場では看護師が圧倒的に不足しています。看護師1人で患者さん60~70人受け持つこともあるそうです。そのような事情もあってか患者さんの家族が看護師の役割を担っているようでした。家族が患者さんのベッドの傍に布を敷いて寝泊りすることも少なくありません。病室の外には洗濯物が干してあったりお鍋や食材が置いてあったりと生活の様子が垣間見られました。このように家族の絆が深く、人と人の関わりが濃い様子を見て、少子化や核家族化が進んでいる日本と対比して思ったことは衛生面や技術面はこれから進歩していったとしてもこのような光景は残っていてほしいなということでした。途上国と聞くと現状維持よりは改善しなければならないことが多くあるイメージが強かったので改善ではなく、このままであってほしいと感じたことが私自身新鮮でした。

 今回の研修で興味の幅が広がり様々な知識や経験を得ることが出来ましたが、他学部の学生やTAさん、訪問先の方々と交流する中で多面的な視点を持って自分の意見や考えを持ったり、他人の考えを理解するために研修で得た広く浅い知識や経験を深める必要があると感じました。そのため、まずは専門である看護の勉強により一層力を入れようと思います。その他にも英語やウガンダについてだけでなく自国の日本の歴史や政治・経済について外国人に説明できるように日々勉強しようと思います。ウガンダの未来に関わる人と交流を持つことで自分には何が出来るのだろうかと考える機会が何回かありウガンダという国を知った以上、この問に対してはこれから様々な経験を通して掘り下げていく責任があるのではないかと感じました。ありがとうございました。

  

農学部生物資源環境学科3年

 今回の研修で感じた自分の変化は自分の意見を英語で相手へ伝えたこと。TAさんが毎日一緒についていてくれていたため、話をする機会がとても多く、言い換えや例をいくつかあげて、相手に自分の言いたいことを伝えるということができたと思う。真面目な話を英語で議論したことがあまりなかったし、相手の意見もわかるけれど、私の意見は~と展開をするのは、とても大変だったけれど、その分面白くてもっと話したくなった。また授業で習った手法が実際にウガンダで行われていて、嬉しくなった。ただ話している中で自分の無知さやリスニング力の乏しさ、語彙の少なさ、自分の勉強不足などを改めて痛感した。もっと自分が聞き取れたら、スムーズに話ができるし、より深い話ができるだろうに、と悔しかった。それでも一緒に行ったメンバーもみんな自分の意見などを伝えようと頑張っていて、自分も頑張らないといけないと改めて刺激をもらった。もっとリスニングができるようになりたい。また専門的な言葉が全然わからなかったので、きちんと勉強したい。

 また小中学校でのアクティビティやプレゼンはそれぞれの班に任せてくれたので、事前に準備することから、英語で大勢に説明をする難しさを感じた。でもその分聞いてくれたときやアクティビティが無事に終わったときは嬉しかったし、自分がこのように感じるのはとても新鮮で面白かった。またする機会があったら積極的に自分から動いてみたい。そして研修を通して色々な文化に触れることや、色々な人とコミュニケーションを取る楽しさに気付いた。将来はやっぱりアフリカで貢献できることはないかなと、行く前よりずっと具体的に考えるようになった。

 また今回自分の中で新しいアフリカを発見することができたと思う。ウガンダの自然が多く緑に溢れている景色は、自分のアフリカへのイメージに良い意味で別の印象を持たせてくれた。また実際に働いている人の考えや意見を聞くことができたので、それもまた良い刺激になった。一方でそれを受け取る側の話も聞くことができて、様々な視点から物事を捉える必要性を強く感じた。この考え方は今後も忘れないように自分の中に残しておこうと思う。

 今回お世話になったメンバーとは、これからも日本人とウガンダ人と問わず、つながっていたいなと思う。TAさんの2人は鳥取大学に来るので、これからも仲良く関わっていきたいしもう一人のTAさんとは、メールでつながっていたいし、またそのTAさんに会いに、ウガンダへ行きたい。