14期 メキシコ

 ¡Hola! 私はメキシコの自動車産業の集積地、バヒオ地区にある日系自動車会社でインターンシップを行っています。
 現地では苦戦の連続です。マシンガントークの様に感じ、伝わらないことばかりのスペイン語や、インターン先で初めて聞く専門用語など、知らないことや分からないことばかりです。しかし、日本で学生をしているだけでは体験できない様な経験が、このインターンシップを通して得られていると感じています。知っているつもりでも、実際には知らないことばかりで面白いです!
 また留学前後で、メキシコに対するイメージはがらりと変わりました。治安や現地での生活などは特に、現地に居ないと分からないと感じています。やはり「百聞は一見にしかず」だと思います。
 留学に挑戦したいそこのあなた!ずっとやりたかった事を、「今」行動に移してみませんか?!きっと「今」が最高のタイミングです!
¡buen día!

  

第1回

 Hola! こんにちは!
 私は「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」第14期生として、現在メキシコ・グアナファト州・サラマンカ市にある日系完成車メーカーの工場にて、インターンを行っています。そこで今回は私の仕事の内容について簡単にお話します。
 インターン先が位置するグアナファト州は、メキシコの大工業地帯であるバヒオ地区(メキシコの中心部分)に位置し、数多くの完成車メーカーや関連部品メーカーが進出している一大工業地帯です。私は、今、完成車メーカーのサービスパーツ (修理部品) 部門にて、部品メーカーから予定通りに部品が届かない場合に、どこに原因があるのか?そしてどうすれば改善できるのか?を提案するプロジェクトに取り組んでいます。
 部品が届かない原因はメーカー毎に様々ですが、大きな理由の一つに深刻な人手不足があります。バヒオ地区は、もともとは人材が豊富だったのですが、ここ数年でたくさんの工場が進出したためにこの問題が起きています。また、もう一つの理由はメキシコ人にとっては高い給料よりも、家族との時間を大事にする人が多く、工場を長い時間稼働できないことです。このことについてチームのメキシコ人スタッフに聞いてみたところ、もし通常の労働より3倍もらえるとしても、時間外労働をしないメキシコ人が多いだろうと言います。少し驚きましたが、とてもメキシコ人らしい理由だとも感じられます。
 また、これからのインターンではサプライヤを訪問し、実際の現場を見て問題点を確認する予定です。そして、想定していた問題が本当に起こっているのか、他の理由はないのかを実際に私の目で見て、考えたいです。インターンを始めてから数カ月経過しましたが、まだまだ分からないことも多いです。しかし、そんな私だからこそ出来るような改善策を提案していきたいと思います。
 それではまた! Hasta luego!

日本ではもう見られなくなった昔の車 毎日、朝焼けと一緒に出勤 食堂の定食は350円ぐらいでおなか一杯

第2回

 Hola! こんにちは!
 今回は、インターンシップ先から1週間のお休みを頂いて行った、メキシコ旅行についてお話しようと思います。この旅は同時期にメキシコに留学していたトビタテ同期(14期生)と一緒に行きました!
 まず最初に向かったのが、メキシコシティです!メキシコシティは人口900万人を誇る中南米最大の都市で、経済や文化の中心地です。私が行きたかった場所は歴史地区です。ここは、16世紀のスペイン植民地時代の建物がどこまでも続いている巨大なエリアで、まるで500年前のメキシコにタイムスリップしたような感覚でした。そして、もう1つ、私が楽しみにしていたのが、メキシコが発祥のプロレスリング「ルチャ リブレ」を見ることです。会場は聖地アレナメヒコ (メキシコアリーナ)です。入った瞬間に会場の雰囲気に飲み込まれました。そして試合が始まってからの会場の一体感、一つひとつのプレーに会場全体が一喜一憂するあの感覚は、今も忘れられない体験でした。
 メキシコシティを離れて、次に向かったのはメキシコの伝統的な文化が残る街「オアハカ」でした。しかし、ここで私たち二人は「搭乗拒否!」という人生初のトラブルに巻き込まれてしまいます。その後、なんとか替えの飛行機の手配はできたものの、次の空席は2日後と言われ、さすがに頭が真っ白になりました。だって、それでは試合を観戦することができません。でも、なんとかオアハカ行のバスを見つけることができ、無事に到着できました。今思い返しても、これは一生忘れられない思い出です(笑)。
 オアハカは、市場や遺跡、絶景スポットなど観光地が目白押しでした。特にメキシコの旧20ペソ札にも使われているモンテアルバン遺跡は、絶景です!またオアハカは、その独特の伝統料理も有名です。メキシコ版ピザのトラジューダ、メキシコでとても有名なケソ・オアハケーニャなど、伝統的な食べ物をたくさん体験できました。
 この旅行の道中、他にも数えきれないほど様々なトラブルに見舞われましたが、その度にメキシコの親切すぎる方々に助けられるばかりでした (実は提供してくれる情報は間違っていることの方が多いのですが・・・)。 そんな忘れられない旅でした。

【おまけ】メキシコでは、別れ際にBuen dia! とよく言われます。意味は「よい一日を!」という意味です (英語だとHave a nice day)。とても気持ちのいい別れの挨拶だなといつも思います。スペイン語圏を訪れた際は是非使ってみてください。

 それではまた、 Buen dia!

熱気に包まれた、プロレス会場 死者の日に訪れたミスキックで、仲良くなった女の子と 死者の日のお祭り。日本の夏祭りにそっくりでした