H25年度ラパス便り第1回

コラム                                                                                     

メキシコで驚いたことが2つある。

1つ目は、一部のスーパーマーケットでは万引き防止のため、入店時に入口で大きな鞄を預けなければならないことだ。日本ではもちろんお店で鞄を預けることなどないため、始めは少し抵抗があった。なぜなら、預かり場所がロッカーや厳重に鍵が閉まる場所ではなく、カウンターにポンと置かれるからだ。数日前には、預けた鞄を管理する店員が私の荷物を置き去りにしたまま、どこか別の場所に行ってしまったことがあった。その店員が預けた鞄に注意を払ってくれないため、「逆に私たちの鞄が盗まれるのでは・・・」と少し不安に思いながら買い物をした。

2つ目は、メキシコ人は大人っぽい所である。私がラパスで出会ったメキシコの若者は、容姿や立ち振る舞いがみな年齢より大人っぽく見える。フィールドワークでメキシコのキンセアニェラ(メキシコの女子が15歳になった時に協会で行う行事。日本の成人式のようなもの)の見学に行った時、15歳の少女が私たち日本人の大学生よりも大人っぽく見えて驚いた。メキシコでは日本と違い、女子は15歳、男子は18歳で成人とされている。見た目はもちろん、精神的に「大人になった」と自覚する時期が早いのも、メキシコ人の早熟さに関係しているのではないだろうか。(農学部3年M.O)