メキシコ・ラパスで奮闘する学生たちの活動報告を“ラパス便り”としてプログラム実施期間中の8月~9月の間、お届けします♪
① メキシコ到着まで (農学部3年)
8月17日早朝、私は13時成田空港集合に向けて出発しました。最初は余裕がありました。最初の駅には予定の30分前に着いたので、駅中のコンビニでパスポートをコピーすることにしました。今思えば全ての始まりはこの行動でした。なんとコピー後、私はパスポートをそのコピー機の中に忘れて電車に乗り、すぐに気が付いて戻ったものの当初の予定の新幹線に乗り遅れてしまったのです。しかし空港への到着時間を早めに設定していたので、次の30分後の東京行き新幹線に乗っても十分間に合う程度の遅れだったため、私は何とか自分を落ち着かせて新幹線の切符を買いに行きました。そこでびっくり仰天、姫路駅のみどりの窓口は長蛇の列だったのです。自分の今持っている切符で新幹線に乗ることも考えましたが出発時刻を過ぎた切符では改札を通ることができずに泣く泣く並ぶと、案の定、私の番が来る頃にはぎりぎりになってしまい、駅員さんに購入を断られました。ですが次の新幹線でも集合時間には間に合いそうだったので、またも自分を落ち着かせながら次の新幹線に乗り、そこで肝が冷えました。いつの間にかスーツケースをどこかに置いてきてしまっていたのです。そこからは大焦りで最後に持っていた記憶のある姫路駅に連絡しつつ戻ろうとしましたが、乗る新幹線を間違えてしまい岡山まで戻ってしまいました。更に姫路駅でも見当たらないと連絡が来て、途方に暮れながらも姫路駅に着くと駅にはスーツケースの姿が。やっと息をついたもののもう集合時間は過ぎており、次の新幹線と乗り換えの電車に一つでも乗り遅れると飛行機の出発時間にも本当に危うい状況でした。先生のサポートも受けながら何とか電車を乗り継いだ先、しかし最後の電車の改札が通れず、なんと到着が更に30分遅れました。
それでも飛行機に乗れたのは、サポートしてくれた先生、空港でCAさんに事情を話して待ってくれていた先生のお陰です。感謝しながら13時間後、遂にメキシコシティに到着しました。
② メキシコシティ (農学部2年)
メキシコシティ空港には沢山の人がいました。バスに乗ってホテルに行くまでの道のりも絶えず車が行き交っていて、活気のある街だと感じました。自分も含め学生たちが気になったのはメキシコシティの楽しい雰囲気です。多くの屋台や、派手な壁画、明るい色の家に目を奪われました。海外には、日本で得られない面白いものがある、と実感し始めました。
一日目の夜、初めてレストランに行きました。引率の箕輪先生のご協力の下で各々注文しました。メキシコ料理のメニューがスペイン語で書かれていて、先生が一つずつとても丁寧に教えてくれて、とても嬉しく思いました。日本のことを聞かれたとき、自分も丁寧に説明しようと思います。
二日目は、テオティワカン遺跡を訪れました。広い道の至る所にお土産を売る人がいました。現地で採れた黒曜石や銀で作った、アクセサリーや置き物などがありました。私たちが日本人だと気付いた人達の中には、「ほとんどタダ。」とか、「見て、オミヤゲ。」など、日本語のフレーズを使って誘ってくる方もいました。外国の方に日本語で話しかけられると、少しだけ誇らしい気持ちになります。言語を学ぶことで、その国の人を尊重することができると気付きました。
三日目は、コヨアカン地区のあたりにあるレストランで昼食をとり、そのあとジェトロを訪問しました。 レストランでは、一緒にこのプログラムに参加した学生二人が店員さんと笑顔で写真を撮っていました。帰り際にその店員さんが、学生の忘れ物を走って持って来て下さいました。箕輪先生が、メキシコシティでは珍しいと思うと仰っていて、少し感動しました。この先、現地の方たちと交流する時のとても良いお手本になるような気がしました。 ジェトロでは、社員の方々がとても快く迎え入れて下さいました。ジェトロの方々は、メキシコの経済状況や、貿易事情、さらには地域ごとの治安に関する知識などを把握した上で働かれていることを知りました。そのような立派な大人を目の前にして、自分はまだまだ社会の中で未熟で、自分なりに勉強しなければならないことが山程あるような気がしました。
自分に留学の機会を与えてくれた全ての方々、本当にありがとうございました。この留学での学びを日々の生活に持ち込み、変化を与えたいと思っています。