H29年度ラパス便り第4回

フィールドワーク「BCSの医療制度と保健衛生事情」について

Hola! Buenas Tardes!!

第一回目のフィールドワークである「南バハカリフォルニア州(BCS)の医療制度と保健衛生事情」において、僕たちは、UABCSの近くにある、お墓を見学させてもらいました。火葬場なども見ることができ、とても刺激的な見学でした。日本のお墓とメキシコのお墓は大きく異なっていて、僕が最初に感じたことは、メキシコのお墓はカラフルだということでした。色とりどりで大きさや形の異なるお墓がたくさん並んでいて、とてもきれいな景色となっていました。さらにお墓には、その人が好きだったサッカーチームのエンブレムやおもちゃなどが飾ってありました。日本ではお墓参りをお盆や命日にすることが一般的ですが、メキシコでは毎週お参りをして、お墓を綺麗にして、亡くなったひと人の誕生日にはお墓の前で歌を歌ったり、ダンスをしたりすると、日本と全く異なった文化があることを知ることができました。

さらに僕たちはUABCSの敷地内にある保健センターを訪問しました。ちょっとした病院くらいの大きさで、日本の大学の保健センターや個人病院と違い、医師は自分の部屋を持っていて、ケガや病気になった人は、医師の部屋に自分で行くという形式でした。そして、僕が驚いたことは大学の保健センターで小児科、産婦人科や歯科の診療も行っているということです。学生の家族も診療を受けることができるということでした。今日はその保健センターに鳥取大学のメンバーが足のケガを見てもらいに行っていました。

フィールドワークの最終プレゼンテーションで、僕たちはメキシコのHealth care system について発表しました。メキシコでは、職業などによって加入することができる保険が異なり、貧富の差によっても受けられる治療に差があることが分かりました。公立の病院は無料で治療を受けることができますが、症状の重たい人が優先的に診察されるため、軽い症状の場合は長時間待たされるといった問題を抱えていることもわかりました。そのため、裕福な人々は私立の病院に診察を受けに行くことが多いことが分かりました。

Hasta luego!! (農学部2年 蒲生)

 

 

ラパスの気候について

La Pazに着いて初めに思ったことは“暑い!!”でした。ここに来る前から暑いということは知っていましたが、想像以上に暑くてびっくりしました。La Pazの年間降水量は169.2mm(ちなみに東京はおよそ1529mmです)で、めったに雨が降らず日本と比べるとどれだけ晴れの日が多いかが分かると思います。La Pazに来てからは毎日天気がいいです。そのため日差しが強くサングラスと帽子は毎日欠かせません。さらに肌の色が変わっていくのが著しいです。というのは、すぐに日焼けてしまうということです。私は日焼け止めを毎日塗るようにしているのですが、面倒くさくて顔以外は全然塗っていなかったら、みるみるうちに自分が茶色に変化していきました。日差しが当たらない服や靴の境目ではっきり色が異なるので実感させられます。また、La Pazの平均最高気温は30.7℃で7月8月あたりになると36℃が当たり前のように続きます。それを象徴するものとして、現地の人との会話の中で必ずと言っていいほど“暑いね~”という言葉がみんなの口からでてきます。それほど暑いということなんだと思います。でも、天気が良いおかげで洗濯物がすぐ乾き(具体的にいうと日中であれば3時間くらいで乾きます)、傘が必要なく、大学への登下校や買い物など雨で困ったことはないです。だからLa Pazは天気に恵まれているいい町だなあと感じます。

しかし、こんなにも晴れるLa Pazにも雨が降ることがあります。ちょうど今の時期はハリケーンがよくやってくるようです。実際にもハリケーンが来て大学も何度か休みになりました。晴れの日が続いていたので、久しぶりの曇り空に驚きでした。大学内では建物が壊れてしまって嵐による被害がみられ、道路やスーパーの駐車場では小さな池ができるほど水が溜まりました。でも私たちのいる場所はまだ幸いな方で、もっと被害の多い地域もあり被害のひどさをよく実感しました。まだまだここでの生活は続くので暑さに負けずに頑張りたいと思います。(工学部2年 藤瀬)