H29年度ラパス便り第14回

閉講式について

 

Hola!!農学部国際乾燥地科学コース2年の吉村虹希です。長いようで短かった約3ヶ月間のメキシコ海外安全実践教育の研修を終えることができました。なによりも、学生12名が全員無事に日本まで帰ってくることができて良かったです。

閉講式についてのラパス便りを書こうとした時に、ふと開講式のことを思い出しました。あの頃は期待と不安の感情が入り混じり、妙に興奮していたのを覚えています。それから少しずつラパスでの生活に慣れ、講義やフィールド演習などを通して、様々なことを学ぶことができました。約1ヶ月半をCIBNORの寮で過ごし、残りの1ヶ月半はホームステイということで、ホストファミリーの家で生活をしました。僕にとってホームステイは初めての体験で、最初の方は緊張していましたが、とても温かい家庭に恵まれて、楽しく過ごすことができました。

さて、ラパスでの最後の夜に閉講式が行われました。CIBNORの所長やUABCSの学長、そして鳥取大学の中島理事にお越しいただき、貴重な挨拶をいただきました。閉講式にはホストファミリーやUABCSの学生にも来ていただき、最後の夜を楽しむことができました。UABCSのサポート学生からyuiの”goodbye days”を日本語で歌ってもらったときは、今までのラパスでの思い出が頭の中をよぎり、とても感動しました。日本の学生から皆さんへの感謝の気持ちを込めて、「世界に1つだけの花」を歌いました。最後の夜ということもありUABCSの学生とも最後のお別れでしたので、たくさん写真を撮りました。

最後になりましたが、この3ヶ月を無事に終えることができたのも鳥取大学の先生やホストファミリーをはじめとする、様々な方のおかげだと思っております。3ヶ月間という短い期間の中で想像以上の経験をし、いろいろなことを学ぶことができました。本当にありがとうございました。    (農学部2年 吉村)

 

 

メキシコシティの様子

 

約3か月暮らしたラパスの地を離れ、私たちはメキシコシティにて3日間の研修を行いました。

まずアエロメヒコの飛行機を降りて感じたのは、「3か月あっという間で、あともう少しで鳥取に戻ってしまうんだ」という、達成感と寂しさの混ざった不思議な感覚でした。前日がクロージングセレモニーだったことと、朝早くの出発だったこともあり、着いた当日はかなり疲れていたのですが、メキシコシティの街並みを見てラパスとは違う活気を感じて興味がわきました。お土産屋を覗いてみると、テオティワカン遺跡が近いこともあってか、アステカやマヤにちなんだお土産が多く見られ、ラパスとは異なった雰囲気でした。

メキシコシティ2日目の午前中、私たちは日本大使館を訪れました。そこで、現在のメキシコとアメリカの関係、貿易、都市開発、農業など様々なことについてお話いただきました。また、メキシコの犯罪についてのお話もあり、メキシコシティ内でも警戒を怠ってはいけないと、お話を聞いてからはカバンをホテルに置いて、できるだけ身軽な格好で出かけるなど、安全についてかなり気を付けました。

その後、国立人類学博物館を訪れました。ここにはメキシコ各地の遺跡の発掘品が多く管理されており、マヤ、テオティワカン、オアハカなど、本当にたくさんの出土品が部屋ごとに展示されていました。その中に展示されていたカレンダーは一見の価値ありです。

翌日は、CIMMYTと呼ばれるトウモロコシ・小麦研究センターで、食糧問題に対する取り組みや、日本の大学との協力による研究、データ解析方法など、とても興味深い内容を岸井先生にお話しいただきました。そして、研修最後のテオティワカン遺跡視察で、太陽のピラミッドを登り切ったときの達成感、壮大な風景、テオティワカンの全貌にとても感動しました。そして農耕の神であるケツァルコアトルの神殿で私たちの研修は幕を閉じ、メキシコシティの空港へと向かいました。たった3日間でしたが、とても内容の濃い3日間となりました。(工学部3年 瀬越)