H29年度ラパス便り第9回

ラパスの植物、植生

 

 こんにちは。農学部国際乾燥地科学コース2年の吉村虹希です。今回のラパス便りでは、ラパスの植物と植生について紹介したいと思います。ラパスはとても乾燥した地域で、ハリケーンなどが来ない限りはほとんど雨が降りません。そういうことから日本との植生とも大きく異なります。ラパスで見る植物のほとんどはサボテンです。道の脇に生えていたり、大学構内に植えられていたり、とても多くのサボテンを見ます。小さいもので10センチ、大きいものでは8メートルほどのサボテンを見ました。また花を咲かせ、実をつけるサボテンもあり、その実はpitaya(ピタジャ)と呼ばれ食用として売っています。僕も1度食べたことがありますが、色は赤く、味はドラゴンフルーツのような感じで、食感はとても柔らかかったです。味はもちろん美味しかったです。しかし、食べた後に手が赤くなるので少し不気味な感じになりました(笑)。

 サボテンをよく見てみると、途中でくびれができているものもあります。こういったくびれは、乾燥して水が少ない時期だったり、暑すぎたりなどの環境の大きな変化が起きた時に起こるそうです。極度の乾燥でもなかなか枯れないのはすごいなと感じました。

 次に僕たちが二泊三日でエスピリトゥ・サント島という無人島に行った時に、その島の植生を学んだので紹介したいと思います。僕たちはその島を歩いて横断したのですが、海岸に近いところでは元々海があった場所らしく、サンゴの死骸が転がったりしていましたが、歩くに連れて低木から高い木になっていきました。植生の変化を簡単に数時間で学ぶことができとてもいい体験ができたなと思いました。

 メキシコについてから2ヶ月ほどたち、この研修も残り1ヶ月ほどとなってしまいました。日本も出発した時には夏でしたが到着する頃は秋だと思うとやっぱり日本の四季はすごいなと感じます。残りの1ヶ月もラパスの暑さと乾燥を楽しみたいです。(農学部2年吉村)

 

【ラパス便り~CIBNOR創立記念イベント】

¡Hola! Buenas tardes!

農学部乾燥地科学コース3回生の池内皓大です。早いもので、私たちがメキシコに来てから2ヵ月が経ちました。多くの学生があっという間だったと言っています。私たちのプログラムも、もう終盤で大詰めを迎えており、みんな今まで以上に気が引き締まっています。

さて、ラパス便り第9週の今回は、CIBNOR創立記念イベントについて説明したいと思います。CIBNORとは、私たちがこのプログラムでお邪魔させてもらっているメキシコの国立研究機関のことです。CIBNORでは、バイオテクノロジーや農業、漁業など様々な分野の研究をしている方々がたくさん働いています。10月はCIBNORが創設された月ということで、毎年10月にはソフトボールやサッカー、ビーチバレーなど色々な大会が開催されます。中には、カヤックやフィッシング、ボーリングなど少し変わった競技の大会もあります。できることならば、全ての競技に参加したかったのですが、授業や実習などプログラムの兼ね合いで、ソフトボールとサッカーだけしか参加することができませんでした。しかし、どちらの競技も現地の研究者の方たちと白熱した試合を楽しむことができました。

サッカーは、19日の木曜日の夕方に行われました。相手のチームは、若い研究者のチームで、普段研究をしているとは思えないような体のキレとスタミナでした。日本人チームも負けじと必死にボールを追いかけ続けましたが、惜しくも負けてしまいました。負けてはしまいましたが、みんなの表情はとても清々しく、満足そうでした。

ソフトボールは、次の日の夕方に近くの野球場で行われました。ソフトボールの試合には、多くの研究者の方々とその家族の方が来られました。試合は、珍プレー、好プレーが飛び出し、終始大盛り上がりでした。私のホストファミリーはCIBNORで働いているため、一緒に試合に出てソフトボールを楽しむことができ、非常に良い思い出になりました。試合の後は、みんなでバーベキューをしながら、現地の方との会話を楽しみました。

最近は、課題やフィールドワーク、自由研究などで忙しい日々が続いていたので、今回の創立記念大会は、私たちにとって良い息抜きになりました。冒頭にも述べましたが、私たちのプログラムもあと1ヵ月を切りました。納得がいくような成果が得られるように、あと1ヵ月頑張りたいと思います! (農学部3年 池内)