H29年度ラパス便り第5回

「独立記念日」

 

¡Hola! Buenas tardes!

農学部乾燥地科学コース3回生の池内皓大です。私たちがメキシコに着いてから約1ヵ月が過ぎました。こちらの気候や環境にも大分慣れて、有意義な生活を送っています。

さて、ラパス便り第5週目の今回は独立記念日について報告したいと思います。独立記念日と聞いてピンと来ない方も多いと思うので、まず最初に簡単な説明をしたいと思います。メキシコは、元々スペインの植民地にされていましたが、1810年にスペインとの戦いに勝利し、独立を勝ち取りました。9月15日の夜に戦いが始まり、16日に戦いが終わったため、毎年9月15日の夜に“El Grito”と呼ばれるお祭りが開かれ、16日に海沿いの大通りでパレードが行われています。この2日間は、メキシコの独立と自由を象徴しているため、メキシコの人達にとって、非常に大切な日とされています。

そのメキシコの大イベントに私たちも参加してきました。15日の授業終わりに、州庁舎の前に行くとすでに大勢の人でにぎわっていました。日本のお祭りと同様に、様々な出店があり、私たちは屋台の食べ物やグッズを買って、街を歩き回りながら、お祭りを楽しみました。22時になると南バハカリフォルニア州の州知事が壇上に立ち、スピーチが始まりました。スピーチが終わると、集まった市民全員で国歌を歌い、その後、メキシコの夜空に何発もの花火が打ち上げられました。年に一度の貴重なお祭りを堪能出来て、みんな非常に満足そうでした。

本来なら16日の午前から海岸沿いでパレードが行われる予定だったのですが、今年は道路の舗装工事とハリケーンの接近のため、パレードが中止となってしまいました。メキシコで楽しみにしていたイベントの一つだっただけに、非常に残念でした。しかし、“El Grito”に参加できただけでも、私たちにとって貴重な体験をすることができてよかったと思っています。

今回の体験のおかげで、一緒にお祭りを回ってくれた現地の学生と更に親睦を深めることができたと思います。授業中では見られないような楽しい一面も見ることができました。残りの2ヵ月で、もっと現地の学生との距離を縮めていけたらいいと思います。これからの生活も一日一日を大切にしていき、充実したメキシコ研修にしたいです。 (農学部3年 池内)

 

 

UABCS教授による講義

 

 私は今まで海外に行ったことがなく、今回のメキシコ海外実践教育プログラムへの参加が初めての海外渡航でした。また、英語圏ではなくスペイン語圏への渡航ということで、新しく言語を勉強するのは楽しくもあり難しくもありました。

このプログラムでは、UABCSの教授の方々から講義をしていただくのですが、その中にスペイン語の講義があります。その講義の1日目の始めに、クラス分けをするためのシチュエーションごとの会話テストがあったのですが、上級のクラスに入ることになり、授業のスピードや自身のリスニング力の低さなどから、講義に付いていくので精一杯です。

そもそも私自身、スペイン語の勉強を始めたのが今年の5月上旬だったため、ただでさえ同じクラスの他の学生よりも勉強が遅れているうえ、授業のスピードも早く大変でした。しかし、その講義をしてくださっているルピタ先生がとても面白く、優しい先生で、講義の雰囲気はとても楽しく、分からないところを質問すれば丁寧に解説してくださるので、私はスペイン語がとても好きになりました。

今でもスペイン語の講義は、命令形や点過去、線過去などなど難しい内容ですが、頑張ってもっと勉強して先生と話せるようになろうという気持ちとやる気が満ち溢れてきます。

UABCSの教授による講義の中で、保険に関係する講義があったのですが、その講義があるタイミングでハリケーンがやってきました。本来であればUABCSで講義があったのですが、非常事態だったので学生宿舎の一室をお借りして講義を行うことになりました。

こういった急なアクシデントに即座に対応して適応できるようになるのも、この実践教育プログラムの醍醐味や目的であると私は感じます。講義後には課題も多く出るので、いかに自分の時間を有効に使うかを考えることも大切になってきます。このプログラムでさらに成長していきたいです。(工学部3年 瀬越)