H29年度ラパス便り第12回

ラパスの水利用について

 

今回のフィールドワークで、私たちはラパスの水利用について学びました。メキシコは乾燥した気候であるために水が不足しています。そのため、水の使い方が日本と大きく異なります。そこで私たちは、乾燥地であるラパスでの水利用の現状・課題を現地見学、実態調査を通じて理解することと、日常生活での効率的な水利用方法を提案することを目標に調査を行いました。

まず、私たちは下水処理場とその処理された下水が使われた農場へ行きました。下水処理場では廃棄された下水から再利用できるようになるまでの行程を見ました。初めに、下水に含まれるゴミは重力によって沈められます。その後別のタンクに移され、そこで残ったゴミはバクテリアによって分解されます。バクテリアがゴミを分解することによって、そのゴミは大きくなり再び重力によって沈めることが出来ます。さらにタンク上部のゴミのない部分がすくい出され、最終的には塩素によって残っている微生物の活動を抑えた後、川や農場に送り出されます。

私は日本でも下水処理場に行った経験がなかったので下水処理場がこんなにも臭いなんて思ってもみませんでした(笑)。でも人生で経験するかしないかの、さらにメキシコでという貴重な体験だったので一生忘れることはないと思います。

そして近郊の農場では伝統的な水やりの方法を見ることが出来ました。それは白いホースのようなもので田んぼの両端にそのホースを設置して、その両端から中心に向かって水を流していくシステムでした。一日で流れる時間が決まっており私たちが訪れた時それを見る事が出来とてもラッキーでした。またその農場には牛や馬など家畜もいて、馬に乗る体験も出来楽しい充実したField Workとなりました。

さらに私たちは個々のホームステイ家族の水利用についても調査しました。キッチンや洗面所など水を使うあらゆる場所で、メスシリンダーを用い〔人/L/日〕の単位で調べました。日本と比べて一日の水使用量が少なく、水を主に使う場所も異なり、個々の家庭間で違った結果が得られ面白い印象を持ちました。日本と比べラパスの水が不足していることは既に承知していましたが実際に調べることでその結果が実感でき関心が高まりました。(工学部2年藤瀬)

  

死者の日

Hola buenas tardes!!

今回は、メキシコの伝統文化、死者の日(Dia de Muertos)について僕の経験も含めて説明したいと思います。

死者の日は11月2日の夜に行われる、亡くなった人たちを迎え入れて盛大にお祝いするというイベントで、日本のお盆に似た文化です。ですが、メキシコならではの特徴があります。人々は、この日に向けて特別な仏壇のようなものを作ります。それは、亡くなった人が好きだった食べ物や飲み物、動物などがきれいに飾られ、メキシコの花やきれいな形に切り取られた色とりどりの紙なども飾られます。そして、人々は顔に骸骨のようなペイントをします。こうして死者を迎え入れて、死者と一緒にご飯を食べたり、踊ったり歌ったりします。ごはんも伝統的なもので、死者の日にだけ作られるパンや、トウモロコシから作られるタマルという料理を食べます。

僕は死者の日の前日の夜に、僕のホストシスターの小学校にいって、死者の日の前夜祭のようなものを見に行きました。その学校は小、中、高一貫の学校で、みんな顔のペイントをして、きれいにドレスアップしていました。そして、ドレスの完成度を競うコンテストや、今まで準備してきたダンスの発表会などもあり、とても楽しかったです。

死者の日当日の夜には、ラパスの人たちが大勢集まるフェスティバルが開催されました。大きなステージがあり、ペイントや衣装を競うコンテストが開かれ、そのあとには、バンドや歌手が歌を歌ったりしてとても盛り上がっていました。屋台もたくさん来ていて、ハンドメイドのお土産や、フルーツに辛いソースがついている伝統的なお菓子がたくさん売られていました。さらに、メキシコ限定で公開されている、映画「COCO」を見に行き、死者の日の素晴らしさを知ることができました。

残り一週間と少ししかないラパスでの生活をもっと充実されるように頑張りたいです。(農学部2年蒲生)