H28年度ラパス便り第4回

独立記念日について

メキシコの独立記念日は9月16日です。9月に入ったとたん、La Pazの町中にメキシコの国旗色である緑、白、赤のものが一気に増えました。Malecon通りには旗がたくさん飾られ、スーパーマーケットにも、たくさんのカラフルな伝統菓子が並べられていました。

9月15日の夜には、El Gritoと言う前夜祭がありました。たくさんのメキシコ料理の屋台が連なり、ステージでは伝統衣装を着た人たちが歌ったり踊ったりしていました。そして、たくさんの人々が伝統衣装を身にまとっていました。市長がスピーチをし、その後には驚くほど近くでたくさんの花火があがりました。El Gritoにはたくさんのテレビや新聞などの取材が来ており、私たち9人の日本人学生が大々的に報道されました。BCSのネットニュースにはみんなの写真が掲載され、新聞には和田守君と南谷君、さらにUABCSのサポート学生2名の名前が掲載されました。残念ながら、テレビは見ることが出来ませんでしたが、映っていたのではないかと思います。

9月16日は、朝からMaleconでパレードがありました。たくさんの学校による、たくさんの学生の行進、警察官・自衛隊などの行進、さらにはカウボーイの行進などがありました。学生の行進は、日本と違い、カラフルな制服がたくさんで、見ていて楽しかったです。また、普段見ることが出来ないような大きな戦闘車などを間近で見たり、馬に乗せてもらえたり、一緒に写真を撮ってもらえたりして感動しました。とてもかっこよかったです。

日本は島国で、かつては他国を植民地にしていた側の国なので、建国記念日はありますが、独立記念日にあたいするものはありません。また、国全体で、このような祭典を催すこともありません。メキシコの独立記念日は、自分が想像していた何倍もすごく、国民の独立に対する強い気持ちが表されているものでした。この2日間は、とても楽しく、私にとって非常に価値のある経験になりました。(農学部3年 八木)

 

フィールドワークについて

こんにちは。農学部3年の砂川直徹です。第4回ラパス便りでは、第一回フィールドワーク(メキシコの地域政策と異文化の理解)について紹介したいと思います。

海外で滞在するためには、その地域の文化や習慣・伝統を理解することが大切です。私たちは、地域学部のケイツ教授のご指導の下、教育、宗教、社会の3分野に分かれ調査を行いました。

まず、野外見学として、様々な施設を訪問しました。初めに、教育大学校、教育省を訪問しました。そこでは、メキシコと日本の教育方針の違い、進学率などについて学びました。その後の教育機関の学生との交流では、それぞれの国の教育、生活観などについて意見交換ができました。

次に経済省を訪問し、メキシコと日本の経済状況、経済成長、現在の経済政策について学びました。またメキシコの北部の方がアメリカの影響で経済成長が高く、北部と南部で経済格差があることがわかりました。

さらには私立・公立の学校を訪ねました。メキシコの学生は日本と比べてとてもアクティブで、私たちにメキシコの伝統料理を振る舞ってくれました。味に特徴的なものもあり、とても美味しかったです。

最後にカトリック教会の大聖堂とカトリックのミサを訪問し、カトリックのユースとの交流を行われました。カトリックの方々は信仰が厚く、祈りの時間も長いそうです。毎週日曜にはミサという神聖な礼拝があり、礼拝の後、信徒がパンとワインを皆で分け合う儀式も見ることができました。

その後、公立・私立の小・中学校アンケート調査をもとに、最終プレゼンテーションを行いました。

このフィールドワークによって、私たちはメキシコと日本の文化の違いを理解しました。この経験をもとにメキシコ研修を有意義なものにしていきたいと思います。メキシコへ来る際の引率から今回のフィールドワークまで、ケイツ先生には大変お世話になりました。この場をかりてお礼申し上げます。(農学部3年 砂川)