The La Paz Times~ラパス便り~第7回

The La Paz Times No.7 From 16/10/2010 to 22/10/2010

 寒気団が近くを通過しているとかで、今週のラパスは一気に寒くなりました。慌てて長袖を引っぱり出している今日この頃です。しかしながら、日中の強烈な日差しは健在。今週もまぶしい太陽のもと学生たちの奮闘が続きます!

  1限目
9:00-10:30
2限目
10:40-12:10
3限目
13:10-14:40
4限目
14:50-16:20
5限目
16:30-18:00
10月18日(月) フィールドワーク4(教育センター 永松准教授)
産業開発調査Ⅱ(観光・社会)「乾燥地における持続的観光開発と環境」
11月19日(火) フィールドワーク4(教育センター 永松准教授)
産業開発調査Ⅱ(観光・社会)「乾燥地における持続的観光開発と環境」
11月20日(水) スペイン語⑩ 国際コミュニケーション論⑥ 日墨文化比較⑥ 中南米社会経済事情⑦  
11月21日(木) フィールドワーク4(教育センター 永松准教授)
産業開発調査Ⅱ(観光・社会)「乾燥地における持続的観光開発と環境」
11月22日(金) CIBNOR創立記念行事

 第7週に突入しました! 
最近朝晩少し寒く感じるようになり、長袖をもう少し多く持ってくればよかったなと思う毎日です。昼夜の気温差のせいなのか、先週末から今週にかけて、お腹からくる謎多き風邪(?)がメンバー間で流行してしまいました。生活習慣を見直し、体調を万全にして、一つ一つの講義・フィールドワークに集中していきたいです。

 さて、今週は永松先生のフィールドワーク「産業開発調査Ⅱ(観光・社会):乾燥地における持続的観光開発と環境」の続きをメインに行いました。

 まず、月曜日ですが、以前予定していたラパス市内のビーチエリアでの観光開発調査を急遽変更し、南バハ・カリフォルニア州南部のトドス・サントス、カボ・サンルーカス、サンホセ・デル・カボの3都市で観光開発調査を行うことになりました。どの街もラパスとは全く異なる景観でしたが、特にカボ・サンルーカスとサンホセ・デル・カボ(ロス・カボス)は観光開発が進んだ都市で、大規模なホテル、高級レストラン、土産品店が至る所に見られました。これらの都市と比較して、ラパスは景観を悪くする高層ビルが少なく、また、自然環境に配慮した都市を目指していることが窺えました。これからも、ラパスは豊かな自然、穏やかな雰囲気を活かして持続可能な発展を遂げてほしいです。

 

トドス・サントスの建物。レンガ調の造りはラパス 
で見る建物とは明らかに異なります。

 火曜日は、CIBNOR にてフィールドワークのプレゼン準備を行いました。まず、永松先生からプレゼンの構成についての指示と、最近の学術的なプレゼンでは conclusion (結論)を示すのではなく、discussion として個人ないしはグループの見解をまとめ、オーディエンスと質疑応答を行うことが主流だと教授していただきました。その後、各班に分かれ、今まで行った開発業者、地域住民、観光客へのインタビュー内容を分析し、プレゼン作成を行いました。

←プレゼン準備。各班とも真剣に話し合っていました。

 水曜日は、UABCS での講義でした。「スペイン語」では、自分の家族を紹介する時の表現を学び、「国際コミュニケーション論」では、英語のリズムに慣れるため The BeatlesのStand by me を歌いました。「日墨文化比較」では、日墨の土着の人々(日本では、アイヌの人々)に焦点を合わせ、そこから人類の多様性について学び、「中南米社会経済事情」ではツーリズムの現状についての講義を受けました。

 木曜日は、フィールドワークのプレゼン発表を行いました。今回は、5班に分かれて行い、各班が提示したdiscussion を踏まえて、ラパスにおける持続的観光開発の進め方について質疑応答が繰り広げられました。各班の見解として、中規模ホテルの設備・サービスを充実させたほうがよい、ラパス中心街の基盤整備が必要、政府と開発業者との汚職を防ぐことが必要など、興味深い意見が出てきました。充実した発表の時間になったと思われます。

プレゼン発表。メキシコの人々にも参加してもらい、貴重な意見をいただきました。

 金曜日は、CIBNOR35周年記念式典があったため、授業はお休みでした!夜には記念パーティーが浜辺であり、メンバーは正装でキチッと決めて出かけました。会場では大人な雰囲気が漂う中、身のこなし方に戸惑いつつも、食事、音楽、ダンスを皆思い思いに楽しんでいました。

今回のフィールドワークを終え、残るフィールドワークは4回、後半戦を迎えます。限られた時間の中、ここで何ができるのか、何をしていったらいいのか見極めながら充実した生活を送っていきたいです。体調を万全にして無理しすぎず、がんばります!!(横山)

 

メキシコについて

 メキシコ生活も残り約1か月になってしまいました。残りの生活で何を学ぶことが出来るのか、私は成長出来ているのか疑問に思う今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 さて今回はメキシコについてということで、メキシコ人大好き!!フェイスタ(パーティ・お祭り)について話したいと思います。 
来たる10月22日はこちらでお世話になっている CIBNOR の35周年の記念式典がありました。日本だとせいぜい創立記念日ということでお休みになるくらいでしょうが、メキシコでは記念式典の他に夜からパーティーがありました。創立記念日のパーティーだからといって侮ることなかれ。招待状がないと入れず、フォーマルな格好でないと悪目立ち(門前払い?) されてしまうような、とてもちゃんとしたものなのです。

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↑女性陣はドレス組と浴衣組に分かれました。

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 まず驚いたのが開始時間の遅さ。日本と違い、こちらの人はお昼を15、16時にガッツリ食べ、その代わり夜遅く少なめのご飯を食べるというスタイルなので、今回のパーティーも22時開始でした。1か月半メキシコで生活しているといえど、ご飯の時間帯は日本と変わらない時間で食べている私たちにとっては少々遅すぎてご飯を待つ時間がとても長かったように感じました。

パーティーに出たケーキ。日本では見かけない青色クリームは CIBNOR カラー。

 お次は、やはりメキシコには付き物のダンスです。ある程度食事が終わると軽やかなリズムが聞こえてきて皆で Let’s dance!! メキシコにいるとダンスをすることに恥ずかしがってなんていられません。個々で激しく踊ってたかと思えば、ペアになって踊り始めたり、ダンスに不慣れな日本人にとって周りのテンションについていくのも精一杯でしたが、特に踊りに決まりがあるわけではないので適当にリズムに合わせて踊るのはとても楽しかったです。

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 26時(夜2時)くらいにパーティーは終了。眠たい目をこすりながら帰りのバスに乗っていると、知らないメキシカンが声をかけてきてくれました。(メキシコの人は全く知らない人にでもすぐに話掛けてくれます。) 彼らの話によると、今から二次会のパーティーに行くけど、今日はちょっと疲れたから1時間だけ行って帰るとのこと。疲れてるならそのまま帰ればいいのに・・・なんて言葉は日本語だけに留め、笑顔で彼らとお別れをしました。 
 来週は週末がハロウィン、11月1・2日は死者の日ということで来週もお祭りが目白押しの予定(?)!!本当にメキシコの人はフィエスタが大好きなんだな、と痛感するばかりです。来週もしっかりメキシコを楽しみたいと思います!!(武田)

 

 

コラム

 今週月曜日に観光産業をテーマにしたフィールドワークの一貫で Los Cabos(ロス・カボス)に行きました。 Cabos とはスペイン語で岬を表し、バハカリフォルニア半島の先端に位置する2つの街、Cabo San Lucas(カボ・サン・ルーカス)と San Josè del Cabo(サン・ホセ・デル・カボ)の総称です。ロスカボスはカリフォルニア半島最大の観光地で、アメリカ人を始め多くの外国人が集まる街です。今回は観光産業が発達段階にあるラパスとの比較を目的に、日帰りで2つの街を訪れました。 
 ロスカボスに着いて最初に目についたのはアメリカのような街並みです。ラパスは観光地といっても海に面したマレコン通りにホテルやお土産屋さんが点在している程度。しかしロスカボスはお土産屋さんが立ち並び、海にはクルーザー、山にはホテルや別荘がところ狭しと並んでいて、歩いている人はほとんどが観光客です。道を歩くだけでお土産屋さんから「コンニチハ!ヤスイヨ!ミルダケ!」と声がかかります。ロスカボスに来る観光客のほとんどは裕福なアメリカ人のようで、店に入るともちろん英語が通じ、料理やお土産の値段もとても手が出ないようなものばかりです。 
 またロスカボスで有名なのが荒波に削られたアーチ型の岩で、よくポストカードになっているのを目にします。これを見に行くためのボートからも、平日にもかかわらずビーチやクルーザーでリゾートを楽しむ人がたくさん見られました。 
 しかしラパスの人はロスカボスのことをよく思っていない人が多いようです。観光客で賑わう大きな街になったロスカボスは私たちの目にも観光のための街であるように感じられました。とはいえ、ロスカボスもマリンスポーツや自然が豊かな街。ラパスもラパスらしさを出した、静かで自然を大切にした発展を遂げてほしいと思いました。(光岡)