The La Paz Times~ラパス便り~第2回

The La Paz Times No.2 From 04/09/2010 to 12/09/2010

 今週はメキシコにとってとても大切な日、独立記念日200周年祭がありました!大統領がいきなり15日~17日の間、全国の教育機関はすべて休講と言い出したことから、CIBNOR UABCS も急に休みになりました。しかしなんとか教室を確保。予定していたスケジュールをこなしました。

  1限目
9:00-10:30
2限目
10:40-12:10
3限目
13:10-14:40
4限目
14:50-16:20
5限目
16:30-18:00
9月13日(月) フィールドワーク1(地域学部:ケイツ教授)
Comparative Culture: Mexico and Japan:
A regional study of Differences in Culture, People, and Society
9月14日(火) スペイン語③ スペイン語④ 地域開発環境保全① 中南米社会経済事情② 乾燥地科学概論①
9月15日(水) スペイン語⑤ 国際コミュニケーション論②      
9月16日(木) 独立記念日のためお休み
9月17日(金) フィールドワーク1(地域学部:ケイツ教授)
最終プレゼンテーション

 初海外・初メキシコでの生活も2週間目を迎え、徐々に生活に必要なスペイン語単語や簡単な文章を使えるようになってきました。まだまだ暑く、太陽が肌を刺してくる勢いのラパスです。

 今週は先週に引き続き「メキシコと日本の文化比較」についてのフィールドワークの調査及び最終日の金曜日に班毎のプレゼン発表を行いました。 

 月曜に中学校を訪れ、小学校訪問のときと同様にアンケート回答に協力してもらってきました。小学生とは違って思春期真っ盛り、その上日本人中学生と比べとても大人っぽいもので、大学生の私たちの方が委縮してしまって話掛けるのに勇気がいりましたが、話し始めてみると折り紙に興味持ってくれたり、英語で喋りかけてくれたりと、とてもフレンドリーな子たちが多くて良かったです。午後のアンケート集計は小学生のものより難しい構文やスペルミスとの格闘でしたが、真剣に応えてくれていてとても嬉しかったです。

 

 

 

 

 ←最後にお礼のスピーチをスペイン語で

 

 火曜は初の5限(18)までの授業の日!!午前中は1・2限続けてのスペイン語集中講義、3限からは専門科目。専門授業なだけあって単語の意味がそもそもわからなかったりするので、話を聞きながら単語の意味を調べるという大変な作業を伴うものです。授業内容自体に興味はあるものの、なかなか授業についていくのは労力がいります。 水曜は独立記念日の前日ということで大学自体はお休み。鳥大大学生のみ半日特別講義でした。日本は植民地であった時代がないのであまり感覚としてはわかりませんが、もし独立記念日が日本にあったとしても前日から学校が休みになるということはないと思うので、文化の違いは凄いものだと感じました。


 水曜は独立記念日の前日ということで大学自体はお休み。鳥大大学生のみ半日特別講義でした。日本は植民地であった時代がないのであまり感覚としてはわかりませんが、もし独立記念日が日本にあったとしても前日から学校が休みになるということはないと思うので、文化の違いは凄いものだと感じました。

もちろん独立記念日当日の木曜は全休。 
セントロの海沿いマレコン通りでパレードがあり、皆で見に行きました。ただ次の日はプレゼン発表というわけで、夜は各々のグループのプレゼン作成。翌日に迫るプレゼン発表にむけて皆夜遅くまで頑張っていました。

 

私達のグループも遅くまでプレゼン準備を頑張りました

そして迎えた金曜日。各班とも、アンケートデータや調べたことを基に工夫してプレゼンを作っていました。初めての英語での発表という、かなり慣れないことに挑戦したため精神的・体力的にとても疲れましたが、これからもどんどんプレゼン発表はあるので、もっとスラスラと英語が話せるように努力しなければ、と新たな思いを胸に長いようで短かった1週間を終えました。(武田)

 

プレゼン中の様子

 

メキシコについて

 

  9月15日はメキシコがスペインから独立して200周年の記念日です。メキシコ政府はこの日のために莫大なお金をかけて4年前から準備をしてきました。私たちがラパスに到着したとき、すでに街中にはメキシコの国旗である赤白緑の装飾が施されており、メキシコ人もこの日を心待ちにしているようでした。 
 前の日の夜から各地で前夜祭が開かれ、私たちもラパスの州庁舎で開かれた Grito というイベントに参加しました。イベントにはラパス中の人が集まっており、赤白緑というメキシコカラーのグッズやフェイスペイントに自国への誇りと愛国心が表れているようでした。午後10時になり州知事さんの「¡Viva Mexico!」という掛け声に合わせてその場にいる人全員で「¡Viva!」と叫びます。これこそが Grito のメインイベントであり、メキシコ中が一つになって祝福する瞬間を肌で感じることができました。それから花火が上がりはじめ、ゆっくり見ようかと思いきや、花火が空のすごく低いところであげられているんです。花火玉の破片や火の粉が降ってきて、悲鳴と逃げ惑う人でいっぱいの日本ではありえない花火大会を経験しました。 
 次の日、独立記念日は学校やお店が休みになるため、多くの人はオールナイトで騒ぎ続けるそうです。16日の独立記念日は、朝から海岸沿いの通りでパレードが行われ、小中高の生徒たちや戦車、カウボーイなどのパレードを見ることができました。 
  Grito
もパレードもメキシコの人たちが一体となって祝っていて、メキシコの人たちの自国への誇りや愛を感じることができた2日間でした。(光岡)

 

 

コラム

 第一週から第二週にかけて地域学部ケイツ先生のご指導のもと、日墨文化比較に関するフィールドワークを行ってきました。最終日17日(金)はその集大成ともいえるプレゼンがあり、皆プログラムが始まって以来、初の英語でのプレゼンに緊張し、戸惑いもしましたが、ひとまず無事終えることができました。今回の文化比較は調査票のスペイン語から英語への翻訳など、多くの現地 UABCS学生や友達の協力のもと行われました。 
 そこで、ケイツ先生とメキシコ人の友達の協力に感謝の意を込めて、17日夜、宿舎にみんなを呼びgracias fiesta を開きました!僕達はお好み焼き・肉じゃが・おにぎりといった日本食を作り、メキシコの友達は empanada (フライしたトルティージャ:タコスの皮に牛肉をはさんだもの)や pastel (ケーキ、今回はカフェ風味)などを持ってきてくれ、豪華なメニューとなりました。たくさんのメキシコ人学生が駆けつけてくれ、明るい雰囲気のもと、ケイツ先生に色紙を渡した後、「ご指導・ご協力ありがとう!」「プレゼンお疲れ様!」といいながら salud(乾杯)しました。料理はメキシコ人にとっても好評で、みんな会話が弾んでいました。メキシコ人は特にお好み焼きが気に入ったようです。また pastel は通常激甘なのですが、日本人の味覚に合わせてくれたのか、適度な甘さで食べやすかったです。 
 メキシコの友達はパーティーの時もそうでない時も、とにかくフレンドリーでよく話します。この明るい雰囲気につられてか、自ら踊り出す日本の友達もいました。メキシコの友達ともこれからもできるだけたくさんのイベントを一緒に企画し、文化交流をする機会を持ちたいです。 
 ケイツ先生は、鳥大での授業に備えるため翌日にラパスを出発されました。メキシコ文化を学んだことによって、メキシコに対する正しく深い理解を持つ第一歩が踏み出せました。熱心なご指導本当にありがとうございました!また日本でお会いしましょう(横山)

 

PHOTOS

916日独立記念日。軍隊や小中学校の子供達によるパレードの様子。