スタッフから一言 No.11

・・・スタッフから一言・・・その11

 メキシコ海外実践教育カリキュラムも、あと2週間の日程を残すところとなりました。無人島でのフィールドワーク、スペイン語の授業などを経て、学生達はさらにたくましく、っして日焼けした顔は現地メキシコの大学生の中にそのまま溶け込んでしまいそうです。

 今週は何といっても今回のプログラム最後のフィールドワーク「自然環境とエネルギー」の一環として行われた、バハ南部の森林地帯 Canon San Dionisioへの1泊2日のキャンプが学生たちにとっては最も印象的ではなかったでしょうか。 San Dionisioに住む人々は Rancho(スペイン語で「農場」の意味)と呼ばれており、彼らは昔ながらの自給自足の生活を営んでいます。現在 Ranchoの人々は、地域を挙げてエコツーリズムに取り組んでおり、メキシコの都市部、アメリカなどから多くのツアー客が訪れ、その収入で彼らは生活を営んでいるのです。

 今回のキャンプに同行したUABCSFermin教授はこのRanchoの人々を研究し、彼らの自給自足の生活形態が持続可能な発展につながっていることを都市に住む多くの人々、特に若者たちに紹介したいという思いを強く持っています。彼はキャンプに太陽光発電パネルを設置した人物でもあります。学生達が宿泊したキャンプでも、パネルが設置してあり、それは日本の「京セラ」製でした。

 San Dionisio周辺地域は自然豊かな場所でもあります。学生たちが今回のキャンプで最も楽しみにしていたのが天然の温泉に入ることでした道なき道を進んだ果てに突如温泉は出現し、それはサボテンに囲まれたメキシコ風温泉でした。何しろ、メキシコに来てから3か月間、UCデービスに行っていた学生たちは4か月間ずっとシャワーだったため、みな歓喜の叫び声をあげながらはしゃいでいる姿が印象的でした。彼らが来ることを聞いて湯舟を隅々まで掃除してくれていたというRanchoの方に感謝です。

 1泊2日の日程を終了し、学生宿舎に帰り着いたのですが、スタッフはみなかなり疲労困憊していました。それをしり目に数人の男子学生は荷物を置いてすぐにサッカーを始めており・・・。無人島で2泊3日を経験した彼らにとってお、数百キロの移動など何でもないようようでした。

 日本に帰ってからきっといろいろな場面で自分の成長に気が付くことでしょう。また語り合いたいものです。(C.F.)