スタッフから一言 No.10

・・・スタッフから一言・・・その10

 学生たちのフィルドワークには、カリフォルニア湾に浮かぶ無人島 Espiritud Santo 島でのエコキャンプやカリフォルニア氏―ライオン観察、今回のラパス湾でのラグーン水深を測ったり、mogoteといわれる砂州エリア調査など、海に関する実習が組み込まれています。

 カリフォルニア湾はコルテス海ともいわれ、フランスの生物学者クストーが「自然の水族館」と絶賛したほど、海洋生物が多種多様なことで知られています。その生物多様性と自然の美しさから、UNESCO世界遺産にも登録されています。CIBNOR や UABCS でもカリフォルニア湾での研究が盛んで、CIBNOR では4つある研究部門のうち、栽培漁業分野と生態漁業分野と2つの分野で漁業・水産業、海洋生物学に関する研究をおこなっています。また UABCS も海洋科学部を有しており、メキシコ国さにでもラパスは海洋生物学の研究が盛んなことで有名な地域です。

 ご存じの方も多いかもしれませんが、ラパスは日本人観光客の間では「ダイビング」で有名なスポットです。日本からの観光客ほとんどは、このカリフォルニア湾で、カリフォルニアアシカや、マンタやハンマーヘッドシャークなど「お者」生物のジンベイザメに出くわしました。ジンベイザメ。そうです英語ではWhale(鯨)  Shark(鮫) といわれるほど、大きいのでは10m以上あるともいわれる「世界最大の坂」です。鮫といっても食料にするのはプランクトン、とのことで人食いではない、ということですが、大きな口をあけてプランクトンを食べている様子は、人をも飲み込まれてしまうのではないか、と恐怖を感じてしまうほどです。

 このジンベイザメですが、毎年のようにラパス湾の近辺までやってきます。今年はどういうわけか、例年より早く、たくさん(19頭)きているようで、ジンベイザメ・ウォッチングのツアーもたくさん出ているほどです。