メキシコ・ラパスで奮闘する学生たちの活動報告を“ラパス便り”としてプログラム実施期間中の8月~9月の間、お届けします♪
講義について (農学部・1年)
UABCSでの講義では、スペイン語と英語を学びました。初回の授業では、スペイン語での挨拶や趣味の尋ね方について勉強しました。メキシコに来て初めての授業であり、日本語以外の言語での活動だったので、頭をいつも以上に使い、疲労を強く感じました。挨拶の仕方や趣味の尋ね方を学んだ後は、習ったスペイン語でUABCSにいる一般の学生に実際にインタビューを行いました。その様子を動画として記録しなくてはいけなかったので、かなり緊張しました。本場のスペイン語は話す速度が想像以上で、尋ねたのはいいものの、相手が何を言っているか何一つわかりませんでした。
その日の午後の英語の授業では、一人がアニメのキャラクターを英語で説明して、もう一人がそれを聞いて描くという、英語力と絵心が試されるゲームをしたのですが、前の授業での緊張や、学生とコミュニケーションをとるプレッシャーで、頭が真っ白のまま一日を過ごしました。
また、文化交流会という只々楽しいだけの授業もありました。折り紙で鶴の折り方を教え、日本のお土産を渡したので、学生との話すネタに困らず、距離を縮めることができた良い授業でした。
スペイン語の授業を受けていくにつれ感じたのは、日本でもっとスペイン語のレベルを上げておくべきだったということです。習ったことは非常に重要で、それらの表現を用いて本当に最低限の会話ができるレベルにはなったと思っていました。しかしメキシコに来てみると、如何せん現地の人が何を言っているのか全くわからないので、相手が聞いたことに答え、会話を続けることが非常に難しかったです。せめて、相手が何を言っているのか理解できるだけの単語力が必要だったと感じました。

フィールドトリップについて (工学部・1年)
この留学では数回のフィールドトリップが計画されている。その中でも印象に残ったメキシコ・ラパス周辺の自然環境と、地域が直面する現代の社会的課題という対照的な2つの側面を紹介したい。
山間部でのキャンプ体験では、日常とは異なる生物の多様性と自然環境に触れた。木々の陰が広がる標高の高い場所でキャンプをした。影が多かったため過ごしやすく、多様な植物やサボテンが共存する独特の生態系を観察した。現地での果物採集やパパイヤキャンディー作り、滝への散策を通じて、その土地で成長する木が持つ様々な効能や、環境の中で生きる動植物の姿を学んだ。また、夜には月食を仲間と見上げるなど、現地ならではの貴重な体験となった。
一方で、市街地のツアーでは観光都市ラパスが抱える現実的な構造問題について学んだ。観光業は地域経済の主要な源泉である反面、企業による住民の立ち退き圧力や行政による環境管理の偏りといった弊害を生んでいる。さらに、水資源を自由に使える裕福な層のすぐ隣で、わずかな水での生活を強いられる貧困層が存在するという、過酷な格差問題を目の当たりにした。
今回のフィールドワークを通して、豊かな自然環境と、日本とは異なる複雑な社会的格差の双方を体験した。現地を訪れて直接目の当たりにしてこそ感じられるものがあったと思う。初めての海外にこの留学を選んで大正解だったと思う。
