平成27年度メキシコ海外実践教育プログラム参加学生さんたちからの第8、9週目(10月19日~10月30日)の活動報告です♪
【プログラム第8・9週主な日程】
CIBNOR記念行事へ参加
10月23日~29日:フィールドワーク3「南バハカリフォルニア州の医療制度・保健衛生事情」(担当:医学系研究科 栗政准教授)
メキシコでの生活も2カ月がたち、私たちのフィールドワークも折り返し地点を過ぎました。折り返し地点である第3回フィールドワークの内容は医療についてであり、今回はその内容について話したいと思います。メキシコの医療について私たちは、デング熱、UABCS診療所、小学生の病気、僻地医療、肥満と痩せの文化比較といった5つのテーマに分かれてメキシコの医療を学びました。このフィールドワークでは、Secretaria de Salud、 UABCS内の診療所、小学校、そしてSentro de Saludといった様々な場所にも訪れることが出来ました。メキシコは日本と違い国民皆保険ではないため、大まかに分けると4つの保険制度が存在します。1つ目は、公務員が加入するISSSTE。2つ目は、会社員が加入するIMSS。3つ目は、ISSSTE、IMSSのどちらにも加入することが出来ない低所得者が加入できるSEGRO POPULAR。そして4つ目は、高所得者が多く加入する個人向けの保険です。メキシコの病院は、加入している保険によって掛かることが出来る病院が決められており、ISSSTEならISSSTEの病院、IMSSならIMSSの病院というようになっています。医療レベルも加入している保険によって異なるため、低所得者が受けられる医療の質はあまり良くないことが問題となっています。このように、このフィールドワークでは私達が日本ではあまり勉強することがない医療という分野について、メキシコのみならず日本との比較をしながら学ぶことが出来たので、大変良い経験が出来ました。メキシコでの生活もあと1カ月を切り、少しずつ寂しさが増してきましたが、残りの1カ月をさらに濃く、様々なものを吸収していく1カ月にしたいと思います。
(農学部3年・古恵良)
小学校訪問
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Centro de Salud
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みなさんこんにちは。鳥取は本格的に涼しくなってきていることでしょう。ラパスはまだまだ暑い日が続いております。ホームステイが始まって一週間が経つので、それぞれの家庭にも慣れてきた頃だと思います。ところで、鳥取は涼しくなり、みなさんのくしゃみの回数が増えているのではないでしょうか?みなさんは誰かがくしゃみをしたら何と声を掛けますか?「大丈夫?」や「お大事に」あるいは何も言わないという人が大半でしょう。今回はメキシコで日常的に使われる「salud」(サル―)という言葉について紹介したいと思います。
この「salud」は誰かがくしゃみをした時に掛けるいわば「お大事に」という意味の言葉です。英語に直すと「health」(健康)という意味になるそうです。メキシコでくしゃみをすると、まず間違いなく他の人が「salud」という声を掛けてくれます。バスの中でくしゃみをすると見知らぬ人でさえ「salud」と言ってくれることもありますよ。そして、言われた人は「gracias」(ありがとう)と返答とすることを忘れてはいけません。くしゃみ→salud→gracias この一連の流れがメキシコでは普通なのです。さらにおもしろいのが、お酒を飲む時の乾杯にもこの「salud」という言葉を使うことです。飲み会が始まるとみんなで「salud」と言って飲み始めます。「みんなの健康を祝って乾杯!」というニュアンスなのでしょうか。みなさんもメキシコを訪れた際はこの「salud」を使い分けてメキシコ人に近づきましょう。
(農学部2年・峠)
このメキシコでの研修は、南バハカリフォルニア自治大学(UABCS)と、メキシコ北西部生物学研究センター(CIBNOR)の主に2つの研究機関の協力のもとで、講義やフィールドワークが行われています。
ここでは、そのうちのCIBNORについて少しお話します。CIBNORは1975年に政府とCONACYTという機関によって設立され、今年で創立40周年目を迎えました。CIBNORのミッションは、生物科学の分野の専門家を育成すること、自然資源の管理や保全を通じて、社会に貢献することです。鳥取大学とも、さまざまな共同研究が行われてきた歴史があります。
私たちはCIBNORの創立記念イベントとして、10月23日はマラソン大会、30日はパーティに参加しました。マラソン大会では、鳥取大学の学生だけでなく医療のフィールドワークを担当してくださった栗政先生と大谷先生、現地のコーディネーターであるエディカさんも一緒になって走りました。なんと、マラソン部門では奥野さんが女子2位、リレー部門では、青木くん・峠くん・奥野さん・野元さんのチームが1位に入賞することが出来ました!早朝の涼しい時間帯にサボテン林の中を走ることは、とても爽快で感覚が今も残っています。夜に行われたパーティにはドレスアップ姿で参加し、マリアッチ(メキシコ音楽)やダンスを楽しみ、素敵な時間を過ごしました。
イベント中には、世話になった研究者の方々や学生との再会を喜んだり、幾度も初めて会う方に「鳥取大学の学生ですか。」と声をかけて頂いたりしました。優れた研究機関で学ぶことができていること、さらに温かいメキシコの人々に恵まれた環境で研修生活が送れていることを感謝せずにはいられません。
(農学部3年・藤)
CIBNOR 40周年記念ロゴ
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迫力満点のスタートの瞬間
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おめかししてパーティへ
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