H26年度ラパス便り第10回

平成26年度メキシコ海外実践教育プログラム参加学生さんたちからの第9週目の活動報告です♪

フィールドワーク 講義について

Hola! メキシコではいくぶんか暑さも和らぎ、過ごしやすい気候になってきました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
 今回のフィールドワークでは、鳥取大学医学部・大学院医学系研究科の栗政先生から南バハカリフォルニア州の医療制度・保健衛生事情について学びました。農学部の私にとって初めて学ぶ分野でしたが、ラパスで働いている現役医師のお話を聞く機会をいただき、メキシコの民間健康保険を統括しているIMSSという機関を訪問することで、メキシコの医療事情や健康に関する問題点について学ぶことができました。IMSSでは健康保険のほか、国民の半数の各種社会保障サービスを担っている組織です。今回私たちが訪問したのは南バハカリフォルニア州本部のオフィスでしたが、なんとありがたいことに、訪問時に撮影された鳥取大学一行の写真が現地の新聞に掲載されました。

 また、このフィールドワークでは、グループに分かれてトピックを決めて調査を行いました。私たちのグループはメキシコの肥満問題についてプレゼンテーションを行いました。メキシコはアメリカを抜いて世界一の肥満国で、肥満は大きな社会問題となっています。肥満問題の現状、原因、解決策というテーマで、インターネットの情報、授業で学んだこと、インタビューの結果を元にプレゼンテーションを作成しました。かくいう私も、メキシコに来てから少し太ってきたので気をつけないとですね。それでは今回はこの辺で失礼します。Adios!(農学部3年野田) 

 
 
 
 
お話いただいたお医者さんに対して感謝状を
渡している様子
メキシコの民間健康保険について統括しているIMSS
私たちのIMSS訪問が掲載された新聞記事

 

メキシコ・ラパスについて

 今回はメキシコの祝日、死者の日について紹介します。死者の日は日本でいうお盆のような祝日で、毎年11月2日を中心にお祝いされます。死者を祀るこの風習は約2500年前に始まったと言われ、10月31日から11月2日にかけて、様々なイベントが盛大に行われます。この期間は死者の魂が戻ってくると言い伝えられており、家族や友人などが集い、死者に祈りを捧げます。このように聞くと重々しい祝日のように感じるかもしれませんが、実際は多くの人が参加するとても華やかなお祭りです。死者の日が近づくと街中にはガイコツの人形が出現したり、オフレンダと呼ばれる祭壇が備え付けられたり、死者の日の花である黄色やオレンジ色のマリーゴールドやカラフルな切り紙、ガイコツの人形などで飾り付けられます。お祭りの会場では様々な展示物を見ることができたり、多くの人々が様々な仮装をしていたり、歌やダンスなどのコンテスト、メキシコ料理の屋台など、見どころ満載でとっても楽しめます。各家庭によって死者の日の過ごし方は異なりますが、メキシコの大事な祝日を経験でき、とても貴重な時間でした。(農学部3年野口)

お祭りで展示されていた祭壇
死者の日のお祭りの様子
お祭りの中で一際目立っていた大きな祭壇