H24年度ラパス便り第8回

ラパスについて

  こんにちは。11月になりましたが、ラオ明日は相変わらずの暑さです。
去る11月2日、この日は「死者の日」でした。

  街の一角が会場となり、不気味に飾られています。
「死者の日」とは、その名のとおり死者を弔うための日のことで、分かりやすく言えばメキシコ版の「お盆」のようなものです。しかし、それを盛大に祝うところが日本と大きく違う点だと言えます。
会場の構図は、大きな広場にところ狭しとイスが並び、その周りに死者を祀ったブースや屋台が囲み、正面にはメインステージが構えているというものになっています。ステージでは何か劇のようなものやコンテストが行われていました。人はとても多かったですね。日本人だということで記念撮影を頼まれることもしばしばありました。沢山の人と共に、時折、死の貴婦人「カトリーナ」も練り歩く祭りの会場は、日本で普段経験する「お盆」とは全くことなるものであり、少し変な感じもしましたが、良い経験だったと思います。しばしばありました。 

 

このようなブースが15~20くらいありました。

 

この骸骨の下で「死者の日パン」を売っていました。10ペソ(60~70円)。

 

死の貴婦人カトリーナ。美しさを競うコンテストをやっていたようです。30人位いました。

 

飾られたお墓でしょうか? 少し物寂しげ。

(農学部3年 K.I.)

 

講義について

  早いものでフィールドワークも遂に5つ目の講義に突入しました!今回のフィールドワークは医学部の栗政先生をお迎えして『メキシコの水利用と健康について学ぼう』という内容のものです。皆さんご存じのように、メキシコでは非常に水が貴重なものです。我々のいるラパスでもそれは同じです。しかし、ラパスは観光地としてなかなか有名なところでありまして、海外からの観光客も多く、見学に大なったビーチ付近の外国人向けのホテルでは、宿泊客の水の要求に応えるために一苦労しているようでした。今回お邪魔したホテルでは、水の使用が激しいためラパスの町が使用している上水を使わせてもらえないそうです。なので、上水を自分で得ているとか。1秒間に十数リットルの水を海水から淡水にかえられるようです。

 

ホテルが所有している淡水化装置

 

↑イーグルスのホテルカルフォルニアです!

フィールドワークの調査の途中にたまたま立ち寄れました!

 

台風で以前中止になった海亀の放流

フィールドワークで立ち寄った街の帰りに体験できました!

みんなで海亀が旅立っていくのを見守りました。次にこの砂浜に帰ってくるのは産卵の時の十数年後だそうで、「砂浜を忘れないよう自分で海まで行かせてやってくれ。」と言われました。

(農学部3年 G.I.)

 

コラム

  メキシコ研修も残すところあと1カ月となりました。寮での共同生活が終わり、来週からはホームステイ先での生活が始まります。私は初めてのホームステイなので不安は大きいですが、楽しみでもあります。 

  さて、今回のコラムではラパスの天候についてお話します。ラパスは年間降水量が約200mmと雨の少ない乾燥地です。雨なんてめったに降らないはず…なのに、ラパスに着いて1週間くらいで大雨の連続!!想像と違うメキシコの気候に驚いたのを覚えています。大雨が降った後の道路には川ができていました(笑)。

 メキシコ人によると、今年は雨が多い年になったとか…。ハリケーンで何度か学校が休みになることもありました。 いつもは日本人が想像する植物の少ない乾燥地らしいのですが、私たちがラパスに来たときには緑が多い場所でした。フィールドワークで山登りをしたときは、川や滝の水が多く、山には木やサボテンが生い茂った自然が広がっていました。大雨のおかげで貴重な体験ができました。

 

【曇り空が広がるラパス】

 

【雨の後は道路が・・・】

 

【サボテンや木がたくさん生えています】

 

【山には川がありました。貴重な風景です。】

(工学部4年 T.O.)