第5週目に入り、フィールドワーク3「生態環境実習~コルテス海の自然保護区とエコツーリズム」がスタートしました。これは本カリキュラムでも目玉の一つとなっている、無人島エスピリトゥ・サント島でのエコキャンプが含まれます。好天に恵まれた2泊3日のキャンプ実習で学生たちはどんな経験を積んだのでしょうか??
1限目 9:00-10:30 |
2限目 10:40-12:10 |
3限目 13:10-14:40 |
4限目 14:50-16:20 |
5限目 16:30-18:00 |
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10月4日(月) | スペイン語⑬ | スペイン語⑭ | 地域開発 環境保全④ |
地域開発 環境保全⑤ |
地域開発 環境保全⑤ |
10月5日(火) | フィールドワーク3(農学部 日置教授) 生態環境実習「コルデス海の自然保護区とエコツーリズム」 |
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10月6日(水) | フィールドワーク3(農学部 日置教授) 生態環境実習「コルデス海の自然保護区とエコツーリズム」 |
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10月7日(木) | フィールドワーク3(農学部 日置教授) 生態環境実習「コルデス海の自然保護区とエコツーリズム」 |
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10月8日(金) | フィールドワーク3(農学部 日置教授) 生態環境実習「コルデス海の自然保護区とエコツーリズム」 |
まず、週の初めの月曜日ですが、この日は普段通り講義がぎっしり詰まっていました。3,4限の講義「地域開発環境保全」は今回が最後でした。個人的にこの講義の内容に興味があったので少し残念です。
火曜日から農学部日置先生によるフィールドワークがスタートしました。最初に「保護地域とエコツーリズム」についてのプレゼンテーションを聞き、翌日からのエコキャンプについて備えます。次に CIBNOR研究者であるホセ・ルイス・レオン博士から「南バハカリフォルニアの植生について」のレクチャーを受けた後、CIBNOR内のフィールドに出て、植生のスケッチをしました。またその日の最後にCIB構内のサボテン林をレオン博士に案内してもらいながら、植生の観察を行いました。
そして6日(水)、7日(木)、8日(金)の3日間、待ちに待ったエスピリトゥ・サント島でのエコキャンプに行ってきました!エスピリトゥ・サント島は、ラパス市の中心街から小型ボートで約1時間にある無人島です。7月~10月まで島でのキャンプが許可されています。まず島のビーチをみた瞬間に、ここは天国かもしれないと思いました。写真で見るようなエメラルドグリーンの海で、本当にきれいでした。島には、メキシコの乾燥地に見られるような、いろいろな種類のサボテンや、ロンボイ、パロブランコといった耐寒性の樹木が自生しており、メキシコだなぁと感じられる風景で奇妙な感覚でした。
初日はまず、この島での植生調査を行いました。レオン博士にも島に同行してもらい、植物の名前や役割について説明を受けました。2日目はシュノーケリングによる水中生物の観察、カヤッキングを行いながら、マングローブ林の観察を行いました。どれもこの島でしか体験できないことで、またこの島でしか見られない生物や植物などが見られて、貴重な体験となりました。
最終日、カリフォルニア・シーライオン(アシカ)のコロニーがあるロス・イスロテス島にてシュノーケリングで水中生物の観察を行いました。まだ生まれたばかりの子供アシカはとても愛らしく、好奇心旺盛で私たちの近くまで寄ってきます。アシカと一緒に海で泳ぐ日が来るなんて、一体だれが想像できたでしょうか。
メキシコでの生活もすでに一カ月が過ぎました。時間の過ぎる早さを身に感じて、なんだかさみしい気持ちになっている今日この頃です。残りの期間、勉強、交流、など今よりさらに力を入れて頑張っていきたいと思います。せっかくいただいたチャンスを活用していきたいと思います。(谷口)
第5回目はメキシコでの日本文化について書きたいと思います。ここ La Paz に着いたころは日本とは全く違うなぁと思っていましたが、最近異国の地にいても日本を感じることができることに気がつきました。たとえば音楽とか、アニメ、映画などなど。メキシコ人の友達と話していると良く「あのアニメを知っているか?」とか「あの人の曲は素晴らしいとか。」とか。中には僕らでも知らないようなことを知っているひとも。日本人もたじたじです。それほど日本の文化は海外から見ると興味深いものなのです。もちろん私たちにとっても興味深いですが。
中にはメキシコ化された日本文化もあります。わかりやすいのがやはり「食べ物」の例です。そろそろ日本食が恋しくなってきた僕らちは、つい先日みんなで「Sushi Zone」という日本料理店に行ってきました。店内はきれいな内装で所々日本を連想させる浮世絵などがありました。机の上にはガリや醤油などが置いてありなかなか本格的だなと思いながら、メニューに目をやると・・・。そこには日本でも見たことがないほどの巻きずし(Roll)の名前がずらっとありました。Tokio Roll (おそらくTokyoだと思いますが、メニューにそう書いてありました), Osaka Roll, Kobe Roll, BBQ Roll などなど。およそ名前から何巻きなのか見当もつかない僕たちを後目にウェイターがオーダーを取りに来たので、とりあえずみんなばらばらにRollを注文しました。
わくわくとドキドキが入り混じる中、最初に運ばれてきたのは Osaka Roll。それに引き続き Tokio Roll, Kobe Roll などなど次々に個性豊かな Roll がテーブルの上に並びました。見た目は僕らのイメージする Roll と違ってはいたものの、香ばしい醤油の香りと空腹感からそんなことは気にせず箸をいっきに伸ばしてパクッ。何Roll を食べたのか自分でもわかりませんが、口の中にはアボガドとチーズと生温かい普通のご飯(酢飯ではなかったです)の絶妙に微妙なハーモニーを奏でていました。日本を代表する「寿司」は今海を越えて姿形を変え「Sushi」となり、より多くの人々の心を満たしているのだと思うと胸が熱くなります(笑)。僕らも「日本人」から「Japanese」に早くなれなければ。そんな気持ちを胸に「Sushi Zone」を後にしました。皆さんも海外に行かれたらあえて日本料理の暖簾をくぐってみると新しい体験と発見があるかもしれません。(時政)
Osaka Roll。サーモンで巻かれた巻きずしで、中にはチーズ、アボガドなどが巻いてあります。
どこをどう想像して Osaka になったのかが不思議です。
Tokio Roll。アボガドとチーズとエビが巻いてあります。とても口当たりまろやかなRollでした。
長いと思っていた3ヶ月間の実習も、いつの間にか半分が過ぎてしまおうとしています。想像を超える過密スケジュールで、この1カ月半はあっという間に過ぎてしまいました。もちろん、その分とても濃い日々を過ごしています。スペイン語、英語、文化、歴史、農業、植物、プレゼン…。とても充実しています。特にスペイン語はその成果をすぐに実感できるので(使ってみれるから)面白いです。
ご飯、夕日、海、メキシコにはとても素敵な魅力が沢山あるのですが、メキシコで1番好きなのはやっぱり、ここに住む人々です。友達になってくれたメキシコ人はみんなとても親切で陽気で友達思いで、私はみんなが大好きです。仲良くしてくれて、毎日のようにドミトリーまで遊びに来てくれます。毎日夜遅くまで友達の家に遊びに行くのが普通みたいです。約束を守らないだとか、適当すぎるとか、メキシコの人はよく悪く言われたりしますが(ホストファミリーもメキシカンなんですが、危ない国だよとすごく心配されました。)彼らはとても人との関係を大切にしています。家族のきずなも強いようです。例えば、日本人はたいてい早く親元を離れて一人暮らしをしたいと言いますが、それを言ったら、すごく驚かれました。メキシコの友達は、みんな家族のもとを離れたくないようです。私たちの大半が一人暮らしをしているのが信じられないといった感じでした。そしてその違いはあいさつの違いにもあらわれていると思います。こちらの文化では毎日、出会った時と別れる時に頬と頬を軽くあわせます。スキンシップも多いです。人と人との距離がすごく近いです。初対面でも気さくに笑顔を向けてくれます。あらためて、笑顔っていいなぁと感じています。
1カ月半、もう折り返し地点。ここにきて、いったい何が得られたのか、何を見過ごしているのか、振り返って見直してみたいなぁと思います。(森)