こんにちは。Davis滞在記も第四回目になりました。今回は授業以外の日常生活について紹介したいと思います。
こちらでは9人全員ホームステイをして毎日UC Davisに通っています。それぞれ別の家庭にお邪魔しているので、食べ物や生活スタイルは様々です。私の住んでいる家にはホストファザーとホストマザーと20代の娘さんがいます。それから、日本人の他大学の学生2人も一緒に住んでいます。とても仲のいい家族です。
アメリカの食生活ですが、私の場合は朝シリアルで、お昼は自分達でサンドイッチを作って持って行き、夜はお肉料理にご飯(タイ米)またはパン、レタス、フルーツ(メロン、すいか)を自分の食べる量だけとるスタイルが主です。味付けは日本の洋食の味付けとあまり変わりません。食事は家庭によって本当に様々なものがあるようなので、アメリカのごはんはこうだ、と決めるのはとても難しいことだと感じました。
食事を食べた後はホストファミリーに宿題に協力してもらったり、簡単な遊びをいくつか教えてもらったり、時間のあるときは一緒にDVDを見たりします。私が一番楽しかったのはテニス好きのホストファザーにテニスを教えてもらったことです。何かを一緒に楽しむと、全てを聞き取れなくても雰囲気や表情で相手の伝えたいことが分かるので、言葉の壁なんか本当にないように思えました。
|
←ホストファザーと娘さんが試合をしている所です。ホストファザーが勝ちました。 |
ところで、こちらでの英語の授業は午後に行われているのですが、午前中は何をしているのか気になりませんか?
皆、思い思いに過ごしているようですが、何人かは農場に時々お邪魔しています。 農場は私たちが授業を受けているエクステンションの建物のすぐ隣にあります。私は今まで4回程行きましたが、トウモロコシ、インゲンやズッキーニの収穫、草抜き、週に一回販売しているという収穫物の袋詰めなどを手伝いました。日差しが強いので作業中はとても暑いです。でも少しずつ休憩をとって、近くになっているイチジクやぶどう、プルーンを自由にとって食べられるのでとても幸せな気分になれます。農場で働いている方は大学を卒業したばかりの方がほとんどです。みなさんとても親切で作業の仕方を私達に分かるように説明してくれます。
日本と違って畑の土の表面は乾いていますが、作物はとても立派に生長していました。 1ヶ月しかいない私達を快く受け入れてくれてもらえて、とてもありがたく思いました。 英語の勉強がメインだけど、ここに来て人とつながりをもつことのおもしろさも学んでいるように思います。本当に恵まれた環境の中にいるということを忘れずに、残りのDavisでの生活を有意義に過ごしたいと思います。
|
←とても広い農場です。 トマト、ナス、ピーマン、じゃがいも、ここなら何でもそろいそうです。 |
袋詰めにして販売する野菜が並んでいます。→ |
|
(H22.8.30 農学部 S.T))
この建物の特徴は、人を主体に作られているところです。どういうことかと言いますと、人が長い時間過ごす部屋には必ず光が入ってくるようになっていて、その他の暗い部屋に実験器具を集めています。実際行ってみると建物の両端に設けられた研究室には光が入っていて、中心の窓のない部屋に実験機材が集まっていました。更に実験室が集まる中心には通路があり、各研究室の行き来を容易にしていました。研究室と言うと、外部から遮断された暗くて機械的なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかしこの研究所は、スタッフ達にストレスフリーな環境を与え、人間らしく生きてもらおうという意図を感じさせます。
|
☆研究室の写真 |
|
☆実験機材が集まる部屋 |
階段を上がるっていると上の階から賑やかな声や、食器の音が聞こえてきました。上に上がると、お食事会の準備中でした。
これは毎週金曜日に設けられた『ソーシャルタイム』というものです。この研究所のほとんどの研究者達が集まり、楽しくお喋りをするために設けられています。普段はドーナッツと飲み物らしいですが、夏季は各研究室が持ち回りで料理を振舞っています。日本では、こんな形で他の研究室と交流する機会が毎週、しかも昼間に設けられることはまずないので驚きでした。ここに来るまでは、研究者たちはものすごいハードワークをしているのだと思っていましたが、土日をしっかり休む人も多いようです。むしろ限られた時間でいかに効率良く仕事が出来るかに重点が置かれているように感じました。
[実験器具の紹介] |
|
|
☆サンプリング用の机 |
|
この緑の箱の中で植物が生育している。奥行きがかなりあるので |
☆ただのガスバーナー
|
|
|
☆マイナス80℃の冷蔵庫(右側の白い箱) |
研究機材1つ1つが特別に良質で、機材や種類が豊富というわけではないといった印象でした。しかし、巨大なスペースと大量の機材が生み出す大規模な実験には圧倒されました。日本の研究機関も捨てたものではないと思うと同時に、規模の大きさでは到底勝てそうになさそうだなと思いました。
(H22.8.30 高木)