2012年 ラパス便り第12回

公開日: 2012/12/10

 

ラパス便り第12回

【コラム】

こんにちは。もう12月となりました。

メキシコに来て、あっという間にもう3ヶ月が経とうとしています。日本では雪が降る日もあるそうですが、ラパスでは日中は半袖で問題ないくらいの気温です。ラパスで過ごすのも残りほんのわずかな期間ですが、たくさん学び、楽しみ、様々なことを吸収して日本に帰りたいと思います。

さて、今回は学生とホストファミリーで行われたソフトボール大会についてお話しようと思います。

12月2日(日)学生とホストファミリーでソフトボール大会をしました。まず地元の方達と私たち学生がごちゃ混ぜでチームを作り、試合をしました。試合では日本語とスペイン語と英語が飛び交い、男女や年齢もばらばらで大変でしたが、みんなで協力して楽しむことが出来ました。今回のように私たち学生と地元の方達との交流行事の計画をしてくださり、いろいろなチャンスを設けてくださるホストファミリーの皆さんに本当に感謝しています!

 

【 試合中の様子 】

【 ベンチでの様子。休憩中は家族が作ってきてくれた軽食等を食べました 】

(地域学部 3年 N.H.)

 

 

 【ウィークリーレポート】

 

 とうとう残すフィールドワークも、あと1つになってしまいました。

最後のフィールドワークは、農学部の先生による “ nature & human ”です。

・「私たち人間がどれほどのCO₂を排出しているのか」

・「メキシコの森林がどれほどCO₂を吸収しているのか」を現地調査しました。

 今回はLa PazにあるSierra de la Laguna に行って来ました。まず、昔、金が取れていたという鉱山に行きました。そこでは、汚染物質が未だに残っており人間活動によって自然破壊が起きているという現実を目の当たりにしました。

 その後、今回のメインであるオーク林へ!そこで班に分かれてそれぞれ20m四方のプロットにある樹木に対して樹種・樹高・DBH(胸高直径)など専門的な器具を使用して測定しました。中でも扱いが一番大変だったのは、樹齢を測定する“ 成長錐 ”と呼ばれる器具です。メキシコの樹木はとても硬く、力の強いメキシコの人たちに手伝ってもらいました。

 

 このフィールドワークの発表会へは、メキシコの友達だけでなくホストファミリーも観にきてくれます!完璧なプレゼンができるように一生懸命頑張りたいと思います!

 

【今日もメキシコは晴天!レクチャースタート!】

 

【これがうわさの成長錐!!】

『か…硬い!』メキシコの方にバトンタッチ!

【今回の調査地の森林】

日本とは全く違います

( 農学部 4年 S.N. )

 

ラパスについて

 

 さて、今回はホストファミリーに連れられて参加した「キンセアニェーラ(Quinceañera)」の様子を紹介したいと思います。キンセアニェーラはメキシコを代表する習慣のひとつで、15歳になった女の子が大人の女性として社会的に認知されるための通過儀礼です。日本で言うところの成人式のような位置づけですが、その規模と気合いの入れ方はかなりのものです。

 通常、主役の女の子は同級生や親戚、気心の知れた男の子達に守られながら教会で式を受けます。式はとても厳かな雰囲気に包まれ、彼女を祝うために集まった人たちの温かい心が感じ取れるようでした。

 式が終わると、夜からはパーティー会場へと場所を移してのセレモニーです。ここでは、先のエスコート役の男の子と一緒に音楽に合わせた踊りを披露したり、招待された人たちが一緒になって踊り、歌うといった楽しいひと時を過ごしました。

 活発なメキシコ人の性格(?)もあってか帰宅は深夜遅くでしたが、彼女と彼女の成長を祝う人たちのメキシカンらしい明るさや温かさが印象的でした。そして何より日本とは異なる文化の通過儀礼を体験することができ良い経験になりました。

 

 

( 地域学部 4年 T.H. )