ラパス便り 第6回 (メキシコ海外実践教育プログラム)

おしらせ
公開日: 2013/11/01

【ウィークリーレポート】

 

今週私達は、フィールドワークの一端でバハ・カリフォルニアでも有名な観光スポットであるロレトに行きました。ロレトは私達が滞在しているラパスから車で5時間ほど離れた海沿いの小さな街です。海はまさにエメラルドグリーンで、底が見えるほど透き通っていました。もちろん日本では見られないような熱帯魚も多く観察出来ました。観光スポットと言えば、人が大勢いて騒がしいイメージがありましたが、とても穏やかな街でのびのびと楽しむことが出来ました。

ロレトにはUABCSの分校があり、教授からロレトの事についての大まかな説明と、その生態系について講義をして頂きました。講義を聞いての感じたことですが、事前にロレトのことを調べて来るべきだったと感じました。そうしていれば、授業もより分かりやすく、理解の深いものになっただろうと少し後悔しました。 

今回のフィールドワークの主なテーマは「エコツーリズム」でした。近年話題になっているこのワードですが、実際の意味について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。「エコツーリズム」とは自然や生態系の保護保全と、観光による収入源の確保の両立を目的とした観光体系です。

百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、実際に見たロレトの豊かな自然は、私の想像を遥かに超えるものでした。見たことのないような鳥や魚を至近距離で観察したことは初めての体験だったので、とても印象深かったです。キャンプを行ったコロナド島にはゴミがひとつも落ちておらず、この場所に来る人達や管理している人たちの意識の高さを感じました。この美しさも感動も、ロレトの住民たちが観光業を促進しつつも、自然と共に生きる努力をしているお陰だなと思いました。

このようにたくさんの人がエコツーリズムについての高い意識と理解を持てば、世界の観光地事情はより改善されるのではないかと考えさせられました。(農学部3年M.O)

 

 

    

 

【コラム】

 

今週は、このプログラム参加学生の中で2人が誕生日を迎えました。そのうちの1人は私です。祝われる側から『阿鼻叫喚(あびきょうかん)!誕生日パーティ in Mexico』について書きたいと思います。

誕生日は14,15日と並んできました。14日は、私の誕生日を祝いにハリケーンが来てくれたため、学校は昼からお休みになりました。日中はスコールで道路が川になりましたが、夕方には雨が止みました。のんびりみんなで晩ごはんを食べたあと、私はパイ投げの標的にされました。甘党ですが、はじめて生クリームをいらないと思いました。

引き続きハリケーン休みの15日は、夜にメキシコ人の学生たちも集合してパーティが始まりました。メキシコの学生いわく、メキシコでは誕生日の人がケーキに最初にかじりつかなくてはいけないそうです。かじったらどうなると思いますか?そうです、押されますね。顔に生クリームをつけるのは世界共通です。その後、日墨合同パイ投げ大会がはじまりました。みんなして生クリームだらけになりました。

いろいろと言いたいことはあるけれど、これだけ言いいます。祝ってくれて、みんなありがとう!(農学部3年M.O)

 

 

【メキシコについて】

 

今週は、10月16日から1週間ほどLoreto、Mulejeに行ってきました。目的は、大自然を舞台にシーカヤック、シュノーケリング、無人島キャンプなどの体験を通して、エコツーリズムについて学ぶことです。特にMulejeでは、メキシコの歴史についてもいろいろと学びました。

メキシコはスペインの影響を色濃く受け、今でも至るところに教会があります。今回の2つの町も例外ではなく、どちらにも教会がありました。2つの教会とも町の中心地にあり、豪華な装飾で、立派な建造物でした。そして、何よりそれぞれの教会がとっても個性的で、同じ造りではないことにびっくりしました。これは、カトリックが多くの人の拠り所となっており、その土地に根づいていることの証ではないかと思います。宗教への関心が薄れつつある日本ではピンときづらいですが、メキシコでは宗教が担う役割がとても大きいことを肌で感じました。そして、日本の宗教や文化について考えるよい機会でした。(農学部3年T.K)