鳥取大学の国際戦略

概要

 「知と実践の融合」を理念として掲げる鳥取大学は、「世界的規模で進行している沙漠化を防止すること」が、「持続的な地域社会の発展と生存環境社会の構築に繋がる」との観点に立ち、沙漠化防止に国際戦略の基軸を置いています。本国際戦略構想は、地域学・医学・工学・農学の分野で長年培ってきた教育・研究成果を沙漠化防止に結集し、国際戦略としてこれをグローバルに展開することにより、地域社会の持続的且つ安定的な発展のために世界規模で貢献することを目的としています。
 この目的を達成するため、本学は国際戦略概念図に示すような学部横断的な教育・研究体制を構築するとともに、 「国際戦略企画室」及び「国際戦略推進室」からなる「国際戦略企画推進本部」を設置し、海外拠点と情報ネットワークを結び鳥取大学を中心に相互に連携することにより、国際レベルでの教育・研究活動を支援しています。

 

イメージ写真

持続性ある生存環境社会の構築に向けて −沙漠化防止国際戦略−


国際戦略概念図

  1. 農学からのアプローチ  (乾燥地実践研究の沙漠化防止への応用等)
  2. 地域学からのアプローチ (沙漠化防止に伴う持続性ある地域形成への政策的研究等)
  3. 工学からのアプローチ  (沙漠化防止のためのエネルギー等未利用資源活用の基礎研究等)
  4. 医学からのアプローチ  (沙漠化進行地域に特有な疾病及び医療等健康に関する基礎研究等)
  5. 学際領域からのアプローチ

今後の方向性

国際戦略のテーマである「持続性ある生存環境社会の構築に向けて-沙漠化防止国際戦略-」は、単に沙漠化問題に留まらず、人口問題、食糧問題、環境問題、エネルギー問題など、地球規模で解決することが求められる課題を内在しており、その解決には長期間にわたる持続的で全学的な立場からの教育・研究が必要です。 このため、本国際戦略では、新たに設置した「国際戦略企画推進本部」の企画・推進施策に基づき、地域学、医学、工学、農学など、全学的な研究協力体制の下で実施される教育・研究活動を実施します。さらにこれらの成果を更なる拠点づくりに活用すると共に、拠点間の連携強化と研究対象地域のグローバル化を図り、地球規模での持続性ある生存環境社会の構築へ寄与することを目指しています。