【メキシコ海外実践教育プログラム】ラパス便り⑤

おしらせ
公開日: 2023/10/02

メキシコ・ラパスで奮闘する学生たちの活動報告を“ラパス便り”として、お届けします♪

 

⑤ Field Trip2~メキシコの独立記念日を体験して(矢田)

ラパス便りも5回目ということで、いよいよプログラムの終盤に差し掛かってきました。今回僕たちはField Trip2に参加して、研修先のラパスで今起きている問題について学びました。ラパスは自然を活用した観光業が盛んな都市です。しかし近年はオーバーツーリズムによる観光都市としての問題や人口増加による土地の開拓、エネルギー資源問題、水不足問題など多くの課題を抱えていることがわかりました。僕たちがラパスに来てから、ラパス自体の問題を直視することは多くはありませんでした。そのため気付いていなかった課題の存在を初めて知りました。それは僕たちが一か月しか滞在していないからという理由もあれば、僕たちには泊まるホテルがあり、生活するためのお金があるからという理由もあると思います。

これらの状況を踏まえ、フィールドワークで一番意識させられたのは、ラパス市内で起きている貧富の差の問題です。特に水は一人一人平等に与えられるべき資源の一つですが、供給が間に合っていない人々が多くいるという状況は、僕たちが普段の生活を見直すきっかけとなりました。

次に独立記念日についてです。独立記念日と言ってもメキシコでは「独立を勝ち取った日」ではなく「独立を宣言した日」を意味します。メキシコの独立記念日は9月16日で、9月15日の前夜祭El Grito(エル・グリート)から始まります。El Gritoとはメキシコ大統領の叫びに準じて国民がViva!!(ビバ(万歳))と叫びます。1810年9月16日の独立宣言をした日から正式に独立を承認された1821年までの戦いで独立に尽力した人の名前をVivaに続いて叫びます。叫ぶことで愛国精神を示す文化は日本にはないため、刺激的でとても楽しかったです。

独立記念日当日には朝からパレードがありました。このパレードはどちらかというと厳格で、警察や軍隊、さらには小学生から大学生までもが掛け声とともに行進していました。僕たちと同じ世代のメキシコ人学生の堂々たる姿と凛々しさに刺激を受け、改めて気持ちが引き締まりました。

 

 
ラパスの諸問題について学ぶ様子
前夜祭El Grito(エル・グリート)にて

 

 

 

 

 

 

 

続く