THE LA PAZ TIMES 2009 No.9

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月 日

1限
(9:00~10:30)
2限
(10:40~12:10)
3限
(13:10~14:40)
4限
(14:50~16:20)
5限
(16:30~18:00)
11 2 スペイン語⑯ 国際コミュニケーション論⑩ 自然・生存環境概論③ 自然・生存環境概論④  
11 3 フィールドワーク4:Assessment of Public Utility Economics
11 4 スペイン語⑰ 国際コミュニケーション論⑪ 自然・生存環境概論⑤ 日南米社会経済事情  
11 5 フィールドワーク4:Assessment of Public Utility Economics
11 6 フィールドワーク4:Assessment of Public Utility Economics

  

   1今週は、火曜日に永松先生のフィールドワーク「Assessment of Public Utility Economics(乾燥地の公共政策評価)」の一環でラパス市にある人類歴史博物館へ行きました。バハカリフォルニア半島にはスペイン人がやってくる前からも先住民が住んでいており、古い土器、尖頭器、お墓など様々な展示物を博物館の方に説明してもらいました。
説明はすべてスペイン語で行われたのですが、通訳のマリアさんにスペイン語~英語の通訳して頂き、英語の説明を一生懸命メモしながら聞いていました。最初の頃に比べて、英語をメモするのも慣れてきたように感じます。
   実習第2日目には、作成したアンケート調査と南バハカリフォルニア州政府およびラパス市当局の見学を行いました。
州政府では様々な情報をラジオ、情報誌などを通して住民に伝える役割を担っており、漁業や農業、教育、福祉などの各部門すべての方向性についての会議が行われています。
さらに来年、2010年はメキシコ独立200周年に当たり来年の独立記念日までのカウントダウンも行われており、来年は今年よりもさらに盛大に独立記念日が祝われることが想像できます。

 

   月曜日と水曜日には、講義・国際コミュニケーション論の授業で、2回目の英語のプレゼンのテストあり、みんな前日の夜は遅くまで練習をし、本番に臨んでいました。アルバイトや家族のこと、子供時代のこと、英語の上達法についてなど、それぞれ好きなテーマを設定しての発表でした。みんなの個性が出ていて面白かったです。また、自分のプレゼンと比較し、英語の力不足を改めて感じたのと同時に、改善点なども見つけることができ、良い刺激をもらいました。
  金曜日には、フィールドワーク総まとめのプレゼンがあり、私たちの班はラパスの教育・文化について調査し分析したのですが、今までにやったことのない分析方法であったのもあり、考察を考えるのが難しく、前日からいろいろ話し合いをし、結局当日の朝まで、ほとんど徹夜状態でプレゼンの準備をしていました。今回は、多くのメキシコの学生を招待し、班それぞれの調査テーマに関してラパスに改善策を提案するという形式のプレゼンを行いました。もう4回目のプレゼンになりますが、私にとっては英語での発表は難しく、今回も思い通りにはできませんでした。しかし、それに落ち込むのではなく、残り1カ月間の中で、授業・フィールドワーク・他のメンバーから様々な事を学んで、たくさん吸収し、みんなで意識を高めあって、成長できたらいいなと思います。  (藤井)

 

~メキシコについて~

  世界では日本のアニメが大人気であることをみなさんは知っていますか?メキシコ・ラパスでも日本のアニメを好きな人が多いようです。人気のアニメといえば、「ナルト」「ドラゴンボール」「ワンピース」「カードキャプターさくら」「涼宮ハルヒの憂鬱」など、ラパスでも耳にします。 

私は先日、メキシコ人の友人に誘われて、日本のアニメ好きが集まるいわゆる「オタク集会」に行ってきました。そこではたくさんの人が集まり、それぞれコスプレやゲームなどを楽しんでいました。このような集会に参加したことのない私たちにとっては、刺激的な場所であり、新鮮な場所だと思います。こころよく私たちのことを歓迎してくれたことがとてもうれしかったです。

セントロ(ダウンタウン)には、小さいですが日本のアニメショップがあり、ゲームやTシャツ、フィギュアなどが販売されています。それらは日本では捨ててしまわれそうなほどの中古品にもかかわらず、値段はとても高いものが多くありました。

またメキシコ人に日本の歌について聞いてみると、SMAPやMr. Childrenといった日本を代表する歌手ではなく圧倒的に「いきものがかり」が人気でした。それはアニメの主題歌になっていたからです。日本のアニメは人気があるということは知っていましたが、こんなにも影響力があることに驚きました。またメキシコ人の友達も、日本に大変興味を持っていて日本のJ-POPのアニメソングやビジュアル系を好きな人が多いです。
アニメなどあまり興味がない私ですが、アニメや歌が日本とメキシコを繋いでくれているように感じました。  (前田)

↑今や日本のアニメ・漫画は日本文化の一つ?
ものすごい賑わいでした



 

・・スタッフから一言・・

  ふと気がつくと11月。この実習も残すところあと1ヶ月ちょっととなりました。長いトンネルに入って、ようやく出口がキラッと光って見えてきた感じです。
 これまでのラパス便りで、ラパスの町の様子についていろいろ触れてきましたが、今回はラパスの町の「マレコン」と呼ばれるエリアについてご紹介します。

 「Malecon(マレコン)」とは、ラパスのセントロ(ダウンタウン)、海に面した通り一帯のことを言います。海岸に沿って遊歩道が設置してあり、早朝や夕方には、ジョギングやウォーキングをする人がたくさん行きかいます。通りに沿って、ホテルやレストラン、土産物屋、おしゃれなカフェが立ち並びます。水玉模様にペイントされているベンジャミンゴムの街路樹が目印のアイスクリームやさんは、学生さんたちにも大人気。夕方から夜にかけて涼しくなると、アイスクリームを片手に、マレコン沿いをぶらぶらとねり歩く、家族連れや若者たちがたくさん出没してきます。
 マレコン沿いに設置してある広場「キヨスク」では、週末になるといろいろなイベントが開催されます。ダンスや音楽の発表会や、モーターショウ、天体望遠鏡での月観察などが開催され、多くの見物客で賑わいます。
 金・土曜日の夜には、マレコン沿いの車道に、車の長い行列が。どの車も大量音で音楽を鳴らしながら、どこ行くあてもなく、夜の街をゆっくりドライブしているようです。
 メキシコというと、とかく「危険」「治安が悪い」といったイメージが先行しがちですが、ここラパスのマレコン通り沿いは、まさにPaz(スペイン語で平和という意味)。海に沈む夕日を眺めながら、Sea Breezeが心地よいマレコン闊歩で、ラパス市民は一日の疲れを癒します。(N.F)


 

 

<<PHOTOS>>

人類学歴史博物館にて 市民文化会館にも行きました

ラパスの夕日の美しさは健在です。どことなく秋の気配が・・


~コラム~

  朝晩がより冷えるようになり、気がつけばもう11月になってしまいました。
早いものでメキシコ実習も残すところ1ヵ月余りで、つい帰国する日のことを想像してしまいます。想像する度に悲しくなるのですが、それと同時に、残りのメキシコでの日々を一生懸命生きなければいけないという気持にもさせてくれます。

さて、11月2日はメキシコの「Dia de los Muertos(死者の日)」でした。「死者の日」とは、日本で言うお盆のような日で、この日に死者の魂が帰ってくるといわれています。11月1日(子どもの魂)、11月2日(大人の魂)に死者の魂に祈りを捧げます。
これらの日には、マリーゴールドなどの花やガイコツのグッズ、特別なパンなどを用いてお墓を装飾したり、家などに祭壇を作ったりして、家族や親戚、大切な人と過ごします。古くからメキシコに伝わる文化的な日となっています。
僕は、直接パーティやお墓へ行くことはできなかったのですが、レストランや町の至る所でガイコツのグッズや花を求める人で賑わっていました。


日本でも死者を弔う「お盆」がありますが、「死者の日」のように明るい行事とは異なります。メキシコは日本と比べて、みんなで何かを祝ったり、時間を共にしたりする行事が多いように感じられます。ここにもメキシコ人の国民性が表れているのではないでしょうか。メキシコ人が持つ「周囲を尊敬し、大事にする心」に触れるたびに心がほっこりします。
世界には様々な文化が存在していますが、違う文化でもそれぞれの持つ良いところが合わされば素晴らしい世界になると思います。
残りの実習も1ヵ月弱ですが、より多くのメキシコの文化に触れ、日本の文化を伝え、自分の糧にしていきたいと思います。(村瀬)
 

 

  
↑各家庭や職場で祭壇が置かれ故人を偲びます               ↑死者の日が近くなるとやたら目にする骸骨装飾

 

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