THE LA PAZ TIMES 2009 No.4

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月 日

1限
(9:00~10:30)
2限
(10:40~12:10)
3限
(13:10~14:40)
4限
(14:50~16:20)
5限
(16:30~18:00)
9 28 スペイン語⑤ 国際コミュニケーション論③ 中南米社会経済事情③ 日墨比較文化③  
9 29 フィールドワーク2:生態環境実習
9 30 スペイン語⑥ スペイン語⑦ 地域開発・保全
地域開発保全
 
10 フィールドワーク2:生態環境実習
10 フィールドワーク2:生態環境実習
10 フィールドワーク2:生態環境実習

 

   今週から2つ目のフィールドワークとなる「生態環境実習」が始まりました。実習内容としては、CIBNOR周辺の植生調査、エスピリトゥ・サント(Espiritu Santo)島周辺でシュノーケリングとシーカヤッキング講習、海洋生物やマングローブ・サボテンなどの島の植生を観察することです。


9月28日
  この日は、国際コミュニケーション論の授業で、結婚観について話し合いました。メキシコに来て、様々な価値観に触れることができ、新たな視点を増やすことができました。宿題として自分の理想の結婚についてまとめることになりました。

9月29日
  午前中は、フィールドワークのイントロダクションも兼ねて、CIBNOR周辺で、サボテンの観察・スケッチを行いました。
  午後からは10月1日から始まるエスピリットサント島での実習内容や諸注意についての説明がありました。
 
9月30日
  この日の午前中は、スペイン語の授業が2コマ連続でありましたが、楽しみながら受講することができました。1コマ目は、様々な単語を覚えるためにメキシコではポピュラーなビンゴを行いました。2コマ目は、各自持ち寄ったスペイン語の雑誌や新聞の切り抜きを使い、ストーリーを作って発表する授業でした。スペイン語での説明に四苦八苦しつつも、果敢にスペイン語に挑戦していました。
 

 


10月1日~3日
  待ちに待ったEspitirud Santo島での「生態環境学実習」がはじまりました。Espiritud Santo島は、輝く海と壮大な山。  初日は島についた後、シュノーケリングとシーカヤッキングの練習を行いました。海の中には鳥取では見ることのできないような魚やヒトデ、海牛の赤ちゃんの大群などがいました。
  2日目は、一大イベントのシーライオン(アシカ)ウォッチングに出発。シーライオンの住む小さな島(Los Islotes)は環境保護地区として指定されており、いろいろなルールが定められています。島の5メートル以内には近づいてはいけないことや、自然保護のためにボートの碇をおろしてはいけないなどです。島にはたくさんのシーライオンと鳥が住んでいました。皆、1日目に覚えたシュノーケリングでシーライオンの子どもと一緒に泳ぎました。
  エコキャンプツアー最終日の3日目は、各班に分かれて島の植生調査を行いました。Espiritud Santo島は、火山の噴火による溶岩からなる島、かつ乾燥地帯なので、植生はあまり見られませんが、日本とは大きく異なる特異的な地形を擁しています。
2泊3日、水道もなければ、夜は暑さと蚊の大群に眠れない無人島での貴重な体験でしたが、楽しい想い出だけではなく、この調査でわかったことを今後の発表でまとめていきたいと思います。

  水が豊富な日本と水が限られているメキシコでは、自然も人間の生活も違い、毎日新たな発見の連続です。残りの2ヵ月も、より意識を高め、自分たちの成長につなげていきたいと思います。村瀬)

~メキシコについて~

メキシコの約9割の人がカトリック教徒です。彼らはもともとアステカやマヤなどの独自の神を信仰していましたが、スペイン人がメキシコに侵攻してきたと共にキリスト教が流入してきました。最初は改宗を拒んだメキシコ人でしたが、『グアダルーペ』という褐色の肌の聖母マリアの登場により劇的にキリスト教が広がることとなりました。メキシコのカトリック教徒にとってグアダルーペは大切な人の一人です。Fieldwork1の実習で街の中心地に調査をしに行ったときにも市内の循環バスやタクシーの中、商店街の入り口、帽子の刺繍など様々な所でグアダルーペを見かけ、彼女が広く親しまれていると共に、宗教というものが日常生活のなかに溶け込んでいるということを実感しました。

第2回 The La Paz Timesのメキシコについてでもふれられているように、ここラパスは年間降水量200mmの乾燥地です。そのラパスが9月29日(火)にスコールに襲われました。雨は1時間ほどで止みましたが、ラパス市内は災害時のような大洪水状態でいたるところに雨水がたまっていました。大学から宿舎に戻ってくるのも一苦労で、日本との排水能力の差を痛感し、降水量の少ない地域では排水ということに重点が置かれないのではないかと思いました。いずれにせよ、現地の人も「あんな洪水は初めてだ」と言っていたので、貴重な経験ができて良かったと思います。(横山)




 

・・スタッフから一言・・

宿題やレポート、初めてのプレゼンテーションの準備で睡眠時間が3・4時間、もしくは徹夜をしたという声が学生から聞こえてきますが、さて休日はどのように過ごしているのでしょうか。次の週の授業の準備や、自炊しているため食料の買い出しなどを行っているようです。しかしそれだけではありません。エスピリットサント島には負けてしまいますが、ラパスにはキレイな海岸がたくさんあります。学生はラパスから20Kmほど離れた「テコロテビーチ」にメキシコ人の友達と泳ぎに行ってきたようです。海は日差しが強いせいなのか、透明度が高いせいなのか、日本とは異なる色をしています。遠くで魚の群れが飛び跳ねているのは見えましたが、残念ながらその日は海の中で魚を見ることは出来ませんでした。しかし、泳いだり、ビーチバレーをしたりとしっかりリフレッシュをしたようです。



 




 

 

 

 

 

<<PHOTOS>>

エスピリットサント島に出発!!
ラパスの海に詳しいボートキャプテンのハビエル氏
シュノーケリングを満喫中

キレイな魚がたくさんいました シーカヤックで、えーんやこーら

ジャパニーズジュゴン!!!???

子供アシカはすぐ近くまでやってきます。
またいつかどこかで!!
 

~コラム~

   ラパスに到着して早くも3週間が経過し、最初は戸惑いを隠せなかった日本とメキシコの文化の違いなどにもようやく慣れ始めました。プレゼンテーションの準備や授業の課題などで忙しいながらも充実した日々を過ごしています。
今週から鳥取大学農学部の日置先生によるフィールドワークがスタートしました。10月1日(木)からは2泊3日で「Espiritu Santo」という無人島に行きました。初めて体験したシーカヤッキング、シュノーケリング、現地のスタッフに用意していただいた食事…どれをとっても最高のものでした!2日目には野生のシーライオン(アシカ)を間近で見ることができ、本当にとても貴重な体験ができました。貴重つながりで、この乾燥地ではとても稀なことに3日目の昼頃から豪雨となり、もしかすると出航できないのではないかという事態に陥りました。しかし現地のメキシコ人スタッフは何も心配していないかのように海で無邪気に遊んでいたので、さすがメキシカン!!と、度肝を抜かれました。結局心配していた雨も風も夕方には止み、何とか無事に宿舎に帰ることができました。
この3日間、皆サバイバーとなり、それぞれ何か得るものがあったと思います。それらを胸に刻んで今後ラパスでの生活で待ち受ける困難にも立ち向かっていけるよう、みんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います!(井口) 

   

 

 

 

豪雨によって乾燥地に川ができました。
UABCSの学生も参加しました

                                     

 

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