~メキシコについて~
私たちは、UABCSから帰宅する時やセントロ(ダウンタウン)に
行く時などにペセロという公共バスを利用しています。
ペセロは慣れるまで少し苦労します。初めて乗ったとき、私は見事
にペセロを乗り間違えて、20分で帰れるところを3時間かけて帰宅
しました。食事当番であったため、みんなより先に帰宅する予定だ
ったのですが、到着した時にはすでに食事の準備は他のメンバー
が済ませてくれていました。
ペセロは循環しているので、ずっと乗っていれば元に戻ってくる
はずなので安心ですが、夜8時、9時の最終のバスに乗ってしま
うと途中でバスを降ろされてしまうため、注意が必要です。
私が乗ったペセロは、いつもは遠く見えている山の方向に40分
ほど走りました。日は暮れだんだん不安になってきた中、ペセロ
に不思議な男の人が乗り込んできました。その人はギターとハ
ーモニカを手に持っていて、混雑したバスの中で陽気に歌いだ
しました。日本ではそのようなことをすると「うるさい!!」と叫ばれ
るでしょう。しかし、歌い終わると他の乗客はみんなチップをそ
の人に渡していました。そして、歌をリクエストする人までいまし
た。日本ではあり得ないことで、とても驚いたうえに、不安だった
私をかなり癒してくれました。その人が降りても、バスはどんど
ん違う方向に進んでいき、さびれた村に入っていきました。たくさん乗っていた人はどんどん降りていき、ぎゅうぎゅうだったペセロの中は3人ほどになってしまいました。道はガタガタで、車体は考えられないほど揺れ、座席シートも外れてしまいそうで、私は1回座席から吹っ飛ばされて しまいました。知っている場所まで戻ってくるのを待って、やっとの思いで帰宅することができました。
遠回りをし、そして少し不安を感じながらの3時間の旅は、決して普通に生活をしていればわからないLa Pazについて知ることができました。まだまだ私自身はペセロに慣れませんが、今後いろいろな体験を通して、メキシコを理解していきたいと思います。(小野)

これがペセロ(乗り合い循環バス)
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・・スタッフから一言・・
今回はラパスの交通ルールについて少しご紹介します。
ラパスの町を車で初めて運転する人は、その信号機の少なさにびっくりします。ラパスの町は大きな通り以外信号がありません。そしてたとえ大きな通りの交差点であったとしても、信号のない場所がたくさんあります。ではラパスの人はどのようにして、安全に車を運転しているのでしょうか。
信号のない交差点には「ALTO(止まれ)」の標識が立っています。この「ALTO」には「ALTO」と「CUATRO ALTOS(4箇所ストップ)」の2種類があります。「ALTO」の標識がある場合はこちらの道路は優先ではないので、一旦停止して左右から車が来ていないことを確認して進みます。「CUATRO ALTOS」の場合は先に交差点に入った車に優先権が発生するので、一旦停止して、どの車が優先か確認して前に進みます。
地域学部ケイツ先生のフィールドワークでラパスの役場を訪問した時に、学生が交通・治安に関する質問を行いました。役場の職員さんは「ラパスの犯罪率はメキシコ一少ないですが、交通事故は多いです。今後信号機を増やしていかなければなりません。」と言っていました。
この他にもラパスの道路には日本で見られないものがいくつかあります。(「牛注意」や「TOPE:スピード緩衝帯あり」など)もし、ラパスで運転する機会がありましたら、しっかりとルールを理解した上で、運転することをお勧めします。

止まれの標識

一方通行の標識
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