
早いもので10月に突入です。
しかし、毎日36度まで気温は上がり、猛暑の勢いは衰えません。
今回も真っ青な空のラパスから、「ラパス便り」をお届けします~!
一息つく暇もなく、今週からフィールドワークのテーマと担当教員が変わりました。
教育センター永松准教授による「メキシコの伝統と文化」と、工学研究科西村准教授による「エネルギー・自然環境調査」がスタートしました!
(学生宿舎前の道→)
A班:

A班は永松先生による「メキシコの伝統と文化調査」を行いました。聞き取り調査を通して、日本とメキシコの文化や意識の違いを比較し、その結果を現地に還元することを目的としています。
対象を未成年と成人に分け、それぞれのグループがアンケート調査に向かいました。
英語で作成した質問票のスペイン語翻訳は、現地の学生に手伝ってもらいました。彼らの多くは日本語を勉強しているため、私たちはスペイン語、英語そして日本語を駆使して会話をします。私たちはスペイン語を教えてもらい、彼らには日本語を教えます。
この時間が一番の言語上達につながっている気がします。
未成年対象グループはラパス市内の小学校と中学校を訪問しました。日本人が珍しいこの国では、私たちは人気者のようです。みんな無邪気な笑顔ですぐに近づいてきてくれました。日本のアニメは驚くほど浸透しています。「あなたにとってのヒーローは誰?」という質問に「ナルト!」「ゴクー!」などという解答が多く、なんだか不思議な印象を受けました。
みんな日本のことに興味津々で、スペイン語で質問攻めにあってたじろぐことも。帰るときにはみんなが片言の「アリガトウ!」を言ってくれました。もしかしたら、この街で「アリガトウ!」が日常会話になる日も遠くないかもしれません。屈託のないメキシコの子供たちにエネルギーを充電してもらった気分です。 (井上)

B班:
B班は、西村先生の「エネルギー・自然環境調査」です。
宿舎の屋根に設置した太陽電池と蓄電池を利用して海水から真水をつくるという実験を行いました。
35度を超す強烈な日差しの下、学生宿舎の屋根に上っての作業でした。あまりの暑さに計器が壊れ一部の実験がうまくいかない、突然の雷雨に実験が中断するなどありましたが、なんとかデータを回収、後日B班皆でデータ整理を行うことに。それぞれがデータをグラフ化・考察しました。
工学関係のこの分野は専門外の人も多いのですが、この実験が応用化されると乾燥地であるラパスでは非常に有効な技術となることもあり、皆真剣に取り組んでいました。 (竹内))))

3時間目の「日本の地域文化と地域産業」の講義は、私達学生が主体となって行いました。学生が担当し始めて第二回のこの日の授業では、折り紙についての紹介を行い、メキシコ学生もたくさん参加してくれました。
折鶴やバラ、手裏剣などの折り方を、英語で説明しながら、メキシコの学生と一緒に折りました。少し難しそうにしている学生もいましたが、丁寧に折り進め、上手く折れて皆嬉しそうでした。
続く4限目は「調査実習のための英語」の授業。主に英語でのライティング強化を目的とした講義です。ラパスで勉強する意義について、英語で意見交換をし、モチベーションが上がった気がします。これを元に英作文が宿題。アニモ~!(=頑張れ!) (矢野)