THE LA PAZ TIMES 2009 No.8

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月 日

1限
(9:00~10:30)
2限
(10:40~12:10)
3限
(13:10~14:40)
4限
(14:50~16:20)
5限
(16:30~18:00)
10 26 フィールドワーク4:Assessment of Public Utility Economics
10 27 スペイン語⑭ 国際コミュニケーション論⑧ 地域開発保全⑥ 日南米社会経済事情  
10 28 フィールドワーク4:Assessment of Public Utility Economics
10 29 スペイン語⑮ 国際コミュニケーション論⑨ 地域開発保全⑦ 地域開発保全⑧  
10 30 CIBNOR
マラソン大会
フィールドワーク4:Assessment of Public Utility Economics CIBNOR
34周年記念パーティ

  

   10月も終わりが近づき、朝晩が寒くなってきました。今週のフィールドワークは、教育センター永松先生の指導の下、都市計画を評価する方法を勉強しています。
まず私たちは、ラパスの人たちが州政府や市当局の政策に対してどのような考えを持っているのかを調査するために、アンケートを作成しました。4つの班に分かれてそれぞれ異なったテーマ、生活・環境、産業開発、都市整備、教育・文化の4種類のアンケートをまず英語で作成し、その後、メキシコ人の学生とともにスペイン語に訳しました。
はじめの頃は英語に訳すだけで一苦労していた私たちですが、最近では少しずつ英語やスペイン語力が伸びていると感じています。アンケートを英語などの外国語に直すときに、私たちの意図が正しく伝わるように、そしてどの回答者に対しても簡単に、同じ意味で捉えられるように英語訳しなければならないことの難しさと、言葉が持つ様々な意味の違いを同時に学んでいます。

   実習第2日目には、作成したアンケート調査と南バハカリフォルニア州政府およびラパス市当局の見学を行いました。
州政府では様々な情報をラジオ、情報誌などを通して住民に伝える役割を担っており、漁業や農業、教育、福祉などの各部門すべての方向性についての会議が行われています。
さらに来年、2010年はメキシコ独立200周年に当たり来年の独立記念日までのカウントダウンも行われており、来年は今年よりもさらに盛大に独立記念日が祝われることが想像できます。
   アンケート調査は、州政府、市当局そしてCIBで行いました。回答者の中には高校生、学生、労働者、年配者が含まれ、英語が使える人がわずかにいましたが、そのほとんどはスペイン語での調査になります。
はじめはメキシコ人学生と一緒に調査を行い、どのように話しかけるか、説明の仕方、挨拶などをどのようにスペイン語で言うのかを必死に聞きとり、午後からは鳥大学生のみの調査になりました。その時に、試行錯誤しながら自分たちの意図を伝えましたが、私たちの文法、発音が誤っているのか、一瞬悩んだような表情をされることがとても悔しく、さらにスペイン語を学習することに意欲が増しています。来週はプレゼンテーションや見学が続くので、英語、スペイン語の学習に取り組むつもりです。 (信清)
 

 

~メキシコについて~

  私たちは、CIBNORのゲストハウス(学生寮と私たちは言っています)で自炊をして生活しています。そのため、食材を買うためにスーパーに買い物に行くことは必要不可欠です。
買い物をしたことがない人はいないと思いますが、日本とメキシコでは違いがたくさんあって、初めてスーパーへ行った時の驚きを私は今でも忘れることができません。そこで今回はメキシコでの買い物についてお話したいと思います。

 もし、あなたがメキシコでスーパーに行ったらまずそのカートの大きさに驚かされます。メキシコは基本的に大家族で住んでいるので、1回分の買い物の量は、日本でフィエスタ(パーティー)があるときと一緒、もしくはそれ以上といっても過言ではありません。そのため、カートも子どもが3人は乗れそうな大きさです。その大きなカートにみんな大量に食材を入れていきます。
スーパーで売られているものは、牛乳もおかしもお肉も何もかもが本当に大きくて量が多く、私はメキシコで一人暮らしをすることはできないなと感じました。

買った商品は、可動式のベルトに自分でおいてレジに通します。メキシコ人のおおらかな国民性のせいか、おつりは適当なことが多く、ペソよりも小さい単位のセンターボという単位のお金は、硬貨があるにも関わらず、レジの人の勝手な判断で、切り捨てられたり、切りあがったりします。1円まで細かい日本人とは大きく異なります。そのあと、袋詰めをしてくれる人が手際よく商品を袋に入れていきます。最後にその人にチップとして約1~5ペソ(約7円~35円 )を渡します。
 日本では、レジ袋はその商品の量に合わせて適切なサイズのものを使います。最近ではすっかりエコバックの持参も定着してきました。しかし、メキシコのレジ袋はどれもだいたい同じサイズで、とても薄くてもろいです。エコバックを持ってきている人もほとんど見かけません。1回の買い物に大量にレジ袋が使われており、とても環境に良いとはいえず、メキシコでの環境問題がうきぼりになる瞬間だと思います。
 何気ない日常生活の中でもメキシコについて知り、考える機会はたくさんあります。メキシコについて知ると同時に、日本についても改めて考えさせられることが多々あります。残り1カ月のラパスでの生活の中で、もっとたくさんのメキシコとそして日本について知っていきたいです。(濱木)


 

 

・・スタッフから一言・・

  10月も最終週になりました。早いものです。今年は2度にわたるハリケーンの到来と、雨続きだったせいか、今週に入りすっかり寒くなりました。例年に比べて寒い冬になるようです。とはいえ、日本の冬とは比較できない、真っ青な空とまぶしい太陽は健在です。寒すぎもせず、さわやかな青空が続くバハの冬。快適な季節が始まろうとしています。
 さて、4年目となるメキシコ海外実践教育カリキュラムは、さまざまな方のサポートの上成り立っているのは言うまでもありません。今回は日頃お世話になっている方々の内、何人かをご紹介したいと思います。
 まず初めに、学生宿舎の事務を担当されているマルタさん。(写真左)学生宿舎と私たちは言っていますが、ここは実はOficina Enlace de CIBNOR(CIBNOR連絡事務所)といいます。CIBNORが市内から20キロ近く離れた郊外に位置していることから、市内に連絡事務所を置いて、郵便物の受け入れ業務や、公用車で遠出をする際のミーティングポイントになったりしています。10部屋のゲストハウスを有しており、マルタさんはこの事務業務を行う傍ら、ゲストハウスの予約管理を行ったりしています。


  メキシコ海外実践教育カリキュラム1年目の参加学生から、現在の学生まですべての学生を覚えてくれています。9~12月の間の3ヶ月間は、4年間ほぼ毎日、20人の学生と接しているので、学生たちの「あやしいスペイン語」にもすっかり慣れてきたようです。
 次に、CIBNORお抱え運転手のアルベルト(赤いシャツ)と警備関係の担当者のイバン(黄色いシャツ)。大きなお腹をしたアルベルトは料理上手でいつも学生たちの人気者。学生たちの通学バスの運転手をしてくれたりしています。イバンはCIBNOR本部と学生宿舎の警備員の配置や管理をしています。
 いつも学生たちを温かく見守ってくれているメキシコ人のスタッフたち。彼らは決して教壇に立って講義やフィールドワークを指導する訳ではないので、目立たず、一見何を担当しているのか分からなかったりします。けれども彼らのサポートと、毎年鳥大の学生たちを迎え入れてくれる温かいハートで、私たちも安心して実習に専念できるのです。日頃の感謝の気持ちをこめて・・  Muchas gracias!!いつもありがとう~!

  

 

 

<<PHOTOS>>
鳥大学生大健闘!~CIBNORマラソン大会~

いつも通るメインゲートの前がコース  

  CIBNOR 創立34周年のパーティ
   

~コラム~

  サマータイムが終わって、日が暮れるのが早くなり、朝晩冷えるようになりました。とは言っても、昼間はまだ半袖で大丈夫です。
10月30日は、私たちが日頃お世話になっているCIBNORの創立記念日です。10月はCIBNOR創立記念月間のようで、10月に入ってから、野球やバレーボール、サッカーなどのスポーツイベントが行われていました。そして30日、記念日当日は早朝に、女子2km、男子4kmのマラソン大会と男女混合の250mリレーが行われました。もっとたくさんの参加者がいるのかと思っていたのですが、意外に少なくて、私たち日本人学生が大活躍でした。私は、マラソンとリレーのどちらにも参加しましたが、久しぶりに真剣に走ったせいで足がパンパンに。運動不足が明るみになってしまいました。
マラソンでは男子の部で井口くんが健闘し、なんと優勝!リレーも参加者4名の健闘も惜しく、4チーム中2位でした。

午後からのパーティーでは、表彰式があり、バレーやバスケなどの大会での優勝チームに表彰状とトロフィーや帽子などの記念品が贈られており、マラソンで優勝した井口君も大きなトロフィーをもらいました。

言葉が通じなくてもわかりあえるスポーツは素晴らしい!!と改めて感じた瞬間です。それと同時に、もっといろいろな人と話したいという気持ちも強くなりました。
 

 

 

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