THE LA PAZ TIMES 2009 No.5

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月 日

1限
(9:00~10:30)
2限
(10:40~12:10)
3限
(13:10~14:40)
4限
(14:50~16:20)
5限
(16:30~18:00)
9 5 スペイン語⑧ 国際コミュニケーション論④ 中南米社会経済事情④ 日墨比較文化④  
9 6 フィールドワーク2:生態環境実習
9 7 スペイン語⑨ 乾燥地科学概論⑤ 乾燥地科学概論⑥  
10 8 フィールドワーク2:生態環境実習(プレゼンテーション)
10 9 スペイン語⑩ 自然・生存環境概論① 自然・生存環境概論②  

  

 

先週末に訪れたエスピリトゥ・サント島での実習は非常に楽しく、充実したものでした。しかし、そのような時間はあっという間に過ぎてしまいます。虫に噛まれた傷と、強烈なかゆみはいまだ完治していません。
   
  鳥取大学農学部の日置先生のフィールドワークの主なテーマはCIBNOR周辺及びエスピリトゥ・サント島の植生調査についてです。CIBNOR周辺ではサボテンをはじめ、日本とは全く異なる植生を観察することができました。それぞれが異なる植物をスケッチし、その特徴を基に種の同定を行いました。
同定の際には花や果実の有無、葉の形がカギとなります。理解した上でスケッチを行ったにも関わらず、同定の際には情報の少なさ、及びスケッチ能力の乏しさに気付かされました。道路脇に存在する植物の名前を皆さんはご存じでしょうか?どのようにしてその植物を認識しますか?各々の植物が、異なる葉や花を持ち成長ペースもまた種によって異なります。あらためて考えると植物は深いです。写真に写っているサボテン(カルドン)は最長20mにまで達する、現地で最も一般的に見られる種の一つです。
プレゼンテーション前夜は、やはり忙しいものでした。まず日本語でパワーポイント・原稿を作成し、次に英語に翻訳をしました。ただし、英語の翻訳など、今となっては苦手意識などありません。英語を書く・聞く・喋ることがどんどん楽しく思えてきます。ただ言語能力はいまだ乏しく、自分自身の気持ちをなかなか伝えることができません。プレゼンテーションの出来に満足できたグループ、悔いを残したグループなど様々ですが、それぞれが各自の課題を見つけることができたのではないでしょうか。私自身、たくさんの課題を発見することができました。残り約2ヶ月となりましたが、現在の自分に満足せず向上心を持って学びに励みたいと思います。ただ楽しむための研修ではなく、時には自分に厳しく、たくさんのモノを得て帰国したいと思います。最後になりましたが、日置先生をはじめCIBNOR研究者のホセ・ルイス・レオンさん、ペンション・バハパラダイスのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。(浦上)

 

 

~メキシコについて~

 私たちは、UABCSから帰宅する時やセントロ(ダウンタウン)に
行く時などにペセロという公共バスを利用しています。
ペセロは慣れるまで少し苦労します。初めて乗ったとき、私は見事
にペセロを乗り間違えて、20分で帰れるところを3時間かけて帰宅
しました。食事当番であったため、みんなより先に帰宅する予定だ
ったのですが、到着した時にはすでに食事の準備は他のメンバー
が済ませてくれていました。

 ペセロは循環しているので、ずっと乗っていれば元に戻ってくる
はずなので安心ですが、夜8時、9時の最終のバスに乗ってしま
うと途中でバスを降ろされてしまうため、注意が必要です。
私が乗ったペセロは、いつもは遠く見えている山の方向に40分
ほど走りました。日は暮れだんだん不安になってきた中、ペセロ
に不思議な男の人が乗り込んできました。その人はギターとハ
ーモニカを手に持っていて、混雑したバスの中で陽気に歌いだ
しました。日本ではそのようなことをすると「うるさい!!」と叫ばれ
るでしょう。しかし、歌い終わると他の乗客はみんなチップをそ
の人に渡していました。そして、歌をリクエストする人までいまし
た。日本ではあり得ないことで、とても驚いたうえに、不安だった
私をかなり癒してくれました。その人が降りても、バスはどんど
ん違う方向に進んでいき、さびれた村に入っていきました。たくさん乗っていた人はどんどん降りていき、ぎゅうぎゅうだったペセロの中は3人ほどになってしまいました。道はガタガタで、車体は考えられないほど揺れ、座席シートも外れてしまいそうで、私は1回座席から吹っ飛ばされて しまいました。知っている場所まで戻ってくるのを待って、やっとの思いで帰宅することができました。

 遠回りをし、そして少し不安を感じながらの3時間の旅は、決して普通に生活をしていればわからないLa Pazについて知ることができました。まだまだ私自身はペセロに慣れませんが、今後いろいろな体験を通して、メキシコを理解していきたいと思います。(小野)



これがペセロ(乗り合い循環バス)



 


 

 

 

・・スタッフから一言・

 今回はラパスの交通ルールについて少しご紹介します。

 ラパスの町を車で初めて運転する人は、その信号機の少なさにびっくりします。ラパスの町は大きな通り以外信号がありません。そしてたとえ大きな通りの交差点であったとしても、信号のない場所がたくさんあります。ではラパスの人はどのようにして、安全に車を運転しているのでしょうか。
 
  信号のない交差点には「ALTO(止まれ)」の標識が立っています。この「ALTO」には「ALTO」と「CUATRO ALTOS(4箇所ストップ)」の2種類があります。「ALTO」の標識がある場合はこちらの道路は優先ではないので、一旦停止して左右から車が来ていないことを確認して進みます。「CUATRO ALTOS」の場合は先に交差点に入った車に優先権が発生するので、一旦停止して、どの車が優先か確認して前に進みます。
地域学部ケイツ先生のフィールドワークでラパスの役場を訪問した時に、学生が交通・治安に関する質問を行いました。役場の職員さんは「ラパスの犯罪率はメキシコ一少ないですが、交通事故は多いです。今後信号機を増やしていかなければなりません。」と言っていました。

  この他にもラパスの道路には日本で見られないものがいくつかあります。(「牛注意」や「TOPE:スピード緩衝帯あり」など)もし、ラパスで運転する機会がありましたら、しっかりとルールを理解した上で、運転することをお勧めします。


止まれの標識



一方通行の標識
 

 

<<PHOTOS>>

CIBNORのホセ・ルイス・レオン氏による特別講義 CIBNOR周辺やエスピリトゥ・サント島の植物について同定中

沙漠に咲く花たち

~コラム~

   今週メンバーが一番頭を悩まされたことはなんでしょう。スペイン語?プレゼンテーションの準備?違います。それは蚊です。他の人の記事にも書いてあったように、先週からラパスでは通常考えられない程の雨が降りました。排水施設の整っていないラパスでは、海に流れなかった雨水は大きな水たまりとなって道路などにたまります。それが原因で蚊の量が激増したのではないでしょうか。そんなことを書いている自分自身も先日のエスピリットサント島でのキャンプでサンドフライというブヨのような虫に全身を200か所ほど刺されてしまいました。特に膝から下は刺されてない部分のほうが少ないくらいで、今ではテントの外で寝たことをとても後悔しています。毎日かゆみと戦っては負けてしまっていますが、早く蚊のいなかった頃のラパスに戻るように願っています。(日下 )


今日も一日おつかれさまでした!いただきまーす!!!   

                          

 

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