12月1日(月)
メキシコ実習も残り1週間を残すところとなりました。
メキシコ最後の実習は、農学部佐野先生による「標高に伴う森林の樹齢構造と成長量の変化」についての調査です。朝早くから出発してSierra de La Laguna(ラグナ山脈)という自然保護地域での調査を行いました。乾燥地の山は、標高による植生などが日本とは全く違っており、その違いをホセ・ルイス・レオン(CIBNORの森林環境におけるスペシャリスト)先生と佐野先生に教わることができてとても興味深かったです。
夜は山でキャンプという予定だったのですが、今回は自然保護地域の許可が取れなかったこともあり、一度下山して、海沿いにあるホテルの中庭にテントを張ってキャンプをしました。しかし、いくらホテルの中庭と言えど、そこは野外!絶え間なく続く、静寂を切り裂く車の騒音、野犬の遠吠え。いびき。男たちの熱気。迫り来る小型吸血動物(蚊)の恐怖!
結局、私たち20名は朝まで深い眠りに着けずに更に過酷さを増す実習二日目を迎えるのであった。。。。。 (田中は)
12月3日(水)
Ricardoさんは日本語も上手です↓
今日は最後の講義ということで、最初にして最後、CIBNOR研究員の講義を受けました。
まずDr. Salvador Lluch氏による「Climate variety and fisheries retrospective and modeling approaches」という講義を受けました。イワシとアンチョビの動向を数年にわたってモニタリングし、地球温暖化が漁業に与える影響を調査するというものでした。
その次は、高知大学で博士課程を修了したDr Ricardo Perez氏による、「The Mexican strategic alliance and innovation network of the aquaculture industry」という講義で、メキシコの研究機関、政府機関、そして漁業生産者が一体となって問題解決に取り組むシステムについて紹介してもらいました。
今まで海洋系の授業を受けたことはなく、初めて知ることも多く、新鮮で興味深かったです。
午後からは明日のプレゼンテーションに向けての準備です。
先生にアドバイスをいただきながら、採集してきたサンプルの年輪を読んだり、プレゼンのスライド作りを行いました。さて、今日は何時に寝ることができるのでしょうか・・・。 (竹内)
12月4日(木)
この日は泣いても笑っても、ここメキシコでの最後のプレゼンテーション発表の日となり、また、CIBNORでの閉講式が行われる日でもありました。
今回のプレゼンは、いつもより準備期間が短く感じ、プレゼン自体も2週にわたって行われた佐野先生・田川先生の両先生のテーマを合作し、30分で行 うと言う、今までにない長さを、各班が受け持つことになりました。今回の佐野先生のフィールドワーク地であるシエラ・デ・ラ・ラグーナでの樹木調査キャンプをはさんだ後、1日という作成期間の中で、各班が殆ど徹夜覚悟で挑んだのでした。
今までももちろんそうですが今回も、各班がすべての力を出し切ってプレゼン準備・発表を行うことができたと思っています。それがひしひしと分かったのはプレゼン発表後、ディスカッションが 絶えなかったことです。皆の発表後の達成感を見るとそれはすぐに確信できました。CIBNORの研究員である、ホセ・ルイス・レオン先生に〝スペイン語に訳してCIBNOR関係者内で発表したい〟〝新聞に載せたい〟という評価をいただいた時は、徹夜明けで半ばクラクラしていたのですが、内面ほっとし、喜んだのを記憶しています。
発表後の閉講式では、修了書の授与もあり、感傷に浸ってしまいましたが、その後の立食パーティでは、プレゼン疲れを吹き飛ばすくらい、メキシコ料理と関係者の方々との話を楽しむことができたのではないかと思います。
発表後の閉講式では、修了書の授与もあり、感傷に浸ってしまいましたが、その後の立食パーティでは、プレゼン疲れを吹き飛ばすくらい、メキシコ料理と関係者の方々との話を楽しむことができたのではないかと思います。(中嶋)
壇上には本名俊正理事(鳥取大学)Hernandez所長(CIBNOR)→
Gaitan教育副学長(UABCS)