11月3日(月)
今日もUABCSにて1限から3限まで講義がありました。1限はスペイン語、2限は英語の授業で各々が1つのテーマについて英語でプレゼンテーションを行い、3限はUC DavisのChen先生による農業機械の開発についての授業でした。
スペイン語の授業では先週行われたテストの返却がありました。100点満点を取った学生も数名いて、すごいなぁと感心するばかりです。私は残念な結果だったので公表出来ませんが、仲間の頑張りを点数で知り、自分も負けてられないと感じました。残り1ヶ月ですが、もっと語学力に磨きをかけたいです。(川野)
今回のフィールドワークで意外に感じたことは、現地での土壌調査には、道具はもちろん自分たちの〝手〟や〝目〟をつかって診断する項目があったことです。道具は〝数字〟という誰が見ても明らかな値を簡単に出してくれますが、その数値だけで実状を理解するのは難しいこともあります。今回のように〝目〟や〝手〟を使って実際に調査対象に触れることで、感覚的に土壌というものを知ることができたのではないかと思いました。(中島)
(B班) (写真上:「どこだ、どこだ~?おっ、発見!」→)
B班は岩瀬先生の実習が始まりました。まず、植物の根の採取をするためにCIBNORの保護区域へ入り、そこで各自が採取する植物を決めて、作業へ取り掛かりました。
根を採取するにあたり、気をつけなければならないことがいくつかありました。それは「可能な限り細い根を採取すること」と「その根を土ごと採取すること」です。この二つに気をつけることにより、植物の根にいる菌をより観察しやすくなるとの説明を受けました。
以上のことに気をつけながら各自根を採取し、実験室へ。白衣に着替えた後、採取した根を土ごとふるいにかけて根を取り出します。その根を強アルカリの薬品につけ、特殊な機械を使って121℃の高温下にさらします。その後、青く染色する薬品につけて、1日目の実習は終了しました。
翌日はCIBNORに着いてすぐに実験室に入り、菌類観察のための準備へと取り掛かりました。 できるだけ細い根を選びプレパラートを作るのですが、昨日可能な限り細い根を選んだ中の、更に細い根を選ばなければならないので、根を摘むのに苦労しました。そのような苦労をして作ったプレパラートを顕微鏡に取り付け、低倍率から観察をしました。そして根を見つけた後に高倍率にして、菌を探します。しかし、なかなか見つからず…。結局菌が見つからなかった植物もありました。
この観察をしていく中で菌糸が多く見つかりました。植物はこの菌糸から栄養をもらうかわりに、光合成で生成した糖を菌に与えて彼らと共生しています。また、1つの植物にいる菌が菌糸を通して違う植物にもいることから、地下には菌類のネットワーク回線が無数に張り巡らされており、それが植物同士のネットワークにもなります。人間がインターネットを使うこととよく似ていると感じ、情報交換をしない動植物はいないのではないかと思った実習でした。(田中は) (←写真下:顕微鏡から画像データを取り込み、金曜のプレゼンに役立てました)
今日は一日中UABCSでの講義でした。英語の授業では結婚についてグループ別にディスカッションを行い、結婚式のおもしろ映像を見ました。またUC DavisのChen先生による農業機械に関する授業では、外国の収穫機械の映像を見せていただきましたが、日本では考えられないくらい規模が大きく、木ごとゆすって収穫したり、木の両側からたくさんの鈎針をひっかけて収穫したりと斬新なものもあり、日本との違いがあまりにも大きすぎてみんなで大爆笑して非常に和気あいあいとした授業でした。
宿舎に帰ってからは全員次の日発表のプレゼンにおわれ、ひどい班は朝の4時まで話し合いをしていたり…とみんな必死で頑張っていました。明日の発表みんなうまくいきますよ~に★(寄木)
今日は、先週・今週に行われた二つのフィールドワークのプレゼンテーションがありました。プレゼンテーションは、まず岩瀬先生の菌根観察実験についての発表からでした。4班各々が採取してきた根に生きている菌について調べ、それがどのように植物と関わりあっているか考察をしていました。この実験を通して、乾燥地という厳しい環境で生きている植物と菌がお互い支えあって生きているということを学ぶことができました。
次に遠藤先生の土壌調査についての発表が行われました。4班中3班がラパス近郊の土壌の調査結果と考察をし、残り1班はバハカルフォルニア半島の土壌の概要についての発表をしていました。ラパスのような乾燥地帯では水の不足だけでなく土壌も原因で農業を営むのは難しいとされていますが、その理由について学ぶことができました。
今回行った二つの実習は鳥取大学で盛んに行われている乾燥地土壌の研究、菌類きのこの研究に密接につながるものでありますが、今回の実習を通し、それらの研究がどのように社会に貢献されているか、またその重要性についても気付くことができました。
今回のプレゼンでは、英語での表現の仕方について、先生から多くのご指摘をいただきました。ご指摘をいただいた所を改善点とし、次回の発表につなげていきたいです。(西田)