この日はUABCSで授業の日でした。
1限目のスペイン語の時間でもテスト、2限目の国際コミュニケーションの時間でもテストがありました。スペイン語のテストは動詞の活用や疑問文についての内容でした。国際コミュニケーションのテストは、20人がそれぞれ自由なテーマでプレゼンテーションを作り、発表するというものでした。内容はUSJ・京都・北海道・・・といった日本の観光地についての紹介から、ハエの特性の紹介といったユニークな内容のものまでありました。メキシコの人々にとってだけでなく、私たち日本人にとっても何を紹介したいのか、どうやって紹介すればわかりやすいのか考えながらプレゼンテーションを作るということは、とてもためになるものだったと思います。
3限目はDiana先生による英語の授業、4限目はUC DavisのKaya先生による線虫についての授業(←写真右)でした。線虫の特性や線虫の有用性など、初めて聞く内容に苦戦しましたが、とても気さくな先生で丁寧に教えてくださいました。実際に先生の講義の中に出てくる昆虫の実物を見させていただきながらの授業だったので、とても楽しみながら受けることができ、印象に残る授業でした。(田中ま)
10月29日(水)・31日(金)
(A班)
今週から岩瀬先生による菌根観察の実習が始まりました。1日目はCIBNORのフィールドに出てサボテン、樹木および草の根をサンプリングしました。その後、ラボに移動して根を洗浄し、菌根を見るための染色の過程まで行いました。
2日目は染色した根を顕微鏡で見てどのような種類の菌根があるのか、そしてその構造の特徴を観察しました。メキシコ実習を通して、ラボでの実験は今回が初めてであり、しかも多くの学生は顕微鏡に触るのが久しぶりであったため、みんな興味津々に顕微鏡をのぞいていました。肉眼では見えないミクロの世界に触れ、生物界の営みの一端を肌で感じられた、充実した実習でした。(中村)
(B班)
B班はLa Paz近郊のEl Carrizalの農場跡とCIBNORの圃場予定地の2ヶ所の土壌調査を行いました。
土壌調査を行うにあたっては、土壌を1m×1.5mの区画を深さ1m程度掘らなければならず、強い日差しの中掘り進めるのは、大変な作業でした。炎天下の中、適度な休息をとりつつ、男性陣はその筋肉を如何なく発揮し、女性陣は頭脳でサポートしていました。掘り進めていくうちに、土壌の構造や、色が徐々に変わっていき、その土地の土壌変化を学ぶことが出来ました。また、異なる2ヶ所の地点で土壌調査を行ったため、地上に見られる植生は地下の構造の影響を受けていることが分かりました。来週金曜日のプレゼンに向けて、土壌の分析や考察を深めていきたいと思います。(西牟田)
10月30日(木)
今日は一日、全員がUABCS内で授業を受けました。
1限目はLupita先生によるスペイン語で、前半は動詞の活用テスト、後半は11月2日の『Dia de muestros(死者の日)』にメキシコの人々が行う、伝統的な食事やしきたりについて学びました。
(→スペイン語の授業では死者の日にちなんだ飾りを作りました!)
午後からはUC Davisから来られているKaya先生の線虫の講義がありました。先生が持ってこられた昆虫の解剖を実際に行うことで、線虫の生態を身近に学ぶ事ができました。この1週間のためだけにはるばるアメリカより来て下さったKaya先生、貴重な講義をありがとうございました。(末次)(昆虫を開くとそこにはおびただしい数の線虫が→)