THE LA PAZ TIMES 2009 No.11

<-    Mexico   THE LA PAZ TIMES 2009 No.11  La Paz    ->

 

月 日

1限
(9:00~10:30)
2限
(10:40~12:10)
3限
(13:10~14:40)
4限
(14:50~16:20)
5限
(16:30~18:00)
11 16 フィールドワーク
11 17 フィールドワーク:プレゼン準備
11 18 スペイン語⑲ フィールドワーク:プレゼン準備  
11 19 スペイン語⑳ フィールドワーク:プレゼンテーション  
11 20 革命記念日

  

   今週は、先週から引き続き、農学部の佐野先生、地域学部の田川先生のフィールドワークが実施されました。4泊5日の南バハカリフォルニア半島北部への フィールドトゥリップが、16日(月)に無事に終わったものの、息をつく間もなく、19日(木)のプレゼンテーションの準備にとりかかりました。

17日(火) 宿舎でプレゼンテーションの準備、調査データの整理
サンイグナシオから帰ってきた次の日から、学生宿舎において、データの整理や、プレゼンテーションの準備にさっそくとりかかりました。夕方に、宿舎に様子 を見に来られた先生やTAの先輩方に、私たちは一斉に個人個人に質問を行ったり、年輪の読み方や、データ整理の仕方、計算の解説をしていただきました。
この日から、TV番組制作会社のカメラマンさんとディレクターさんが2回目のラパスでの取材に来られて、再びタレントのような(?)日々が始まりました。

18日(水) 
この日は1限のみスペイン語の授業がありました。午前中に授業が終わりましたが、すぐに帰って、各班でプレゼンの準備にとりかかりました。
来週から始まる安藤先生や栗政先生のフィールドワークでは、作業グループを再構成して行うので、今回がラパスで行う今の班の最後のプレゼンとなります。私 たちは少しさみしさを感じながらも、相変わらず、たくさん笑いながら、かつやるときは真剣に取り組みました。各班の色がそれぞれ出てきて、家族のようにな りました。
データから考察することはとても難しく、先生も一緒に考えいただきながらプレゼンテーションを作り上げました。夢中になってやっていると、気づけば夜も明けていました。


19日(木) 
プレゼン発表当日、あまり睡眠時間が取れない中挑みました。しかし、一緒に4泊5日のtripをともにしたメキシコ人学生との質疑応答を楽しみに、そして緊張しながら直前まで練習を行いました。
私は過去にないほどに緊張して、プレゼンが終わった後の質疑応答では、情報が不足して、質問にきちんと答えられなかったりしました。語学力の足りなさも痛 感し、いかに語学力やプレゼンでの表現力を上げるかが、課題だと感じました。残された少ない実習期間で、これらのことを達成できるのか、少し焦りも感じて います。
今回の旅をきっかけに、新たにメキシコ人の友達ができたことに喜びを感じ、彼らとよりよい関係を日本に帰っても続けていきたいと思いました。(小野)

 

   月曜日と水曜日には、講義・国際コミュニケーション論の授業で、2 回目の英語のプレゼンのテストあり、みんな前日の夜は遅くまで練習をし、本番に臨んでいました。アルバイトや家族のこと、子供時代のこと、英語の上達法に ついてなど、それぞれ好きなテーマを設定しての発表でした。みんなの個性が出ていて面白かったです。また、自分のプレゼンと比較し、英語の力不足を改めて 感じたのと同時に、改善点なども見つけることができ、良い刺激をもらいました。
  金曜日には、フィールドワーク総まとめのプレゼンがあり、私たちの班はラパスの教育・文化について調査し分析したのですが、今までにやったことのない分析 方法であったのもあり、考察を考えるのが難しく、前日からいろいろ話し合いをし、結局当日の朝まで、ほとんど徹夜状態でプレゼンの準備をしていました。今 回は、多くのメキシコの学生を招待し、班それぞれの調査テーマに関してラパスに改善策を提案するという形式のプレゼンを行いました。もう4回目のプレゼン になりますが、私にとっては英語での発表は難しく、今回も思い通りにはできませんでした。しかし、それに落ち込むのではなく、残り1カ月間の中で、授業・ フィールドワーク・他のメンバーから様々な事を学んで、たくさん吸収し、みんなで意識を高めあって、成長できたらいいなと思います。  (藤井)

 

~メキシコについて~
メキシコ革命記念日

 11月20日朝8時、ラパス中の人々がマレコン通り(ラパスのメインストリート)に集まりました。道路の両側はものすごい人で埋め尽くされ、中の様子を見るのも一苦労です。

 この記事を見てくれている皆さん、メキシコにおいて11月20日が何の日か知っていますか?この日は革命記念日(Aniversario de la Revolución Mexicana)と呼ばれ、9月16日の独立記念日と並んで国を挙げての祝日となっています。ちなみに11月20日というのは1910年にメキシコ革命が始まった日で、独立戦争とはまた別物です。

 マレコン通りではパレードが行われ、小中高の学生からおばさんのバレーボールチーム、警察官、消防士、海兵隊など、様々な立場の人々が、それぞれの制服 やコスチュームを身にまとい、パレードに参加していました。ちなみに現地の学生の話によると、ラパス中のほぼ全ての学校がパレードに参加しているようで す。

 パフォーマンスも実に多様で、ダンス以外にも組体操やサッカー部のリフティングや、警察官による犯人逮捕のデモンストレーションなど、見ているだけでも 退屈しませんでした。9時頃から始まったパレードも12時過ぎには終わり、朝の人ごみが嘘のように、いつもの静かで穏やかなマレコンの景色を取り戻してい ました。

 このイベントが私たちがこちらで参加できる最後のメキシコらしい行事だと聞き、また少し寂しい気持ちになりました。(日下)
 




 

・・スタッフから一言・・

 11月 も終わりに下旬に差し掛かり、こちらはすっかり涼しくなりました。ダイビング目当てでやってくる日本人観光客のシーズンは終わりましたが、実はバハはこれ からが観光シーズン。カナダやアメリカ北部の観光客が避寒地として多く訪れます。寒すぎもせず、暑すぎもせず、真っ青な空と海がまぶしいラパスは、これか らがベストシーズンと謳うだけあって、非常にさわやかで快適な日々が続いています。

 さて、ご存知の通り今年で第4回目となるこの「メキシコ海外実践教育カリキュラム」ですが、毎年高い評価を受け、鳥取大学の目玉的プログラムにもなっています。このプログラムを学内外の方々に広く知っていただくべく、このたび本カリキュラムのTV番組放映が決定しました!来る1月中旬(予定)にTV放映されます!!

 ということで、今週はTV番組制作会社の取材がありました。取材は早朝から夜遅くまで、授業や学生宿舎の中はもちろんのこと、スーパーの買い物にも同行 という学生完全密着。学生たちは、メキシコ出発前の壮行会でも取材を受けており、さらにメキシコでの取材は2度目ともあって、みんなカメラ慣れした様子?!しかしながら、プレゼンの時はさすがに緊張した面持ち・・。

 3ヶ月という短い期間ですが、メキシコラパスでの日本とは全く異なった気候、文化、環境の中で、学生たちが奮闘・成長する姿を多くの方々にご紹介できればと思います。乞うご期待!!(N.F.)


 

<<PHOTOS>>


~コラム~

 早いものでメキシコに来て二ヶ月半が経とうとしています。今までのメキシコ研修で私自身が感じたことは、今までの自分というのは全 然大したことなかったということです。物凄く恥ずかしいことなのですが、メキシコ研修に来る前は結構自分自身に自信を持っていて、「出来る人間」の一人だ と思っていました。しかし、この研修を通して私の長い天狗は見事にへし折られました。

まず、英語は全然使えない。グループの中で全然建設的な意見がいえない。周りの人たちの鋭い視点や感性を目の当たりにして、自分の無力さに気づかされました。そのことで私はショックを受けて落ち込んだ時もありました。
しかし、同時にこのことは自分自身を発奮させる起爆剤になりました。自分自身が大したことないと感じてから、普段の授業やフィールドワークに取り組む姿勢 が変わったように思います。英語の授業では、とにかく貪欲に英語を吸収しようとするようになりました。グループでのフィールドワークでも、ただ単に良いプ レゼンにするだけでなく、グループ全体が成長できるような、自分の立ち位置というのを、もがきながらも模索するべく、自然と意識するようになった気がしま す。また、これらのことに限らず全ての物事に対し、取り組む姿勢がポジティブに変わってきているように感じ、ちょっとは自分も成長しているのではないかと 思う今日この頃です。もちろんまだまだ努力は必要ですが…。

今回の実習の参加者は、全員学部3年生。その中私は一人だけ大学院生という立場で参加して、最初はお互いに緊張や遠慮もありましたが、今ではそんな学年の 壁も越えてグループの一員としてみんなが接してくれるようになって凄く嬉しさを感じています。みんな学年や年齢は下ですが、皆それぞれが個性豊かで、本当 にしっかりしているので、私自身も皆から学ぶことが多くて、本当に尊敬しています。メンバーには感謝の気持ちしかでてこないです。こんな最高の仲間たちと ともに、残り少ないですが、向上心をさらに持ちつつも、楽しみながら走り抜けていきたいです!(小泉)

 

 

2009年度ラパス便りTOPへ