留学先:中国・中国科学院西北生態環境資源研究院
ITPへの参加は学部の時からのプランのひとつで、そのために大学院に進学しました。日本ではできない研究ができること、そして常に刺激のある環境で楽しみたいというのが参加の動機です。毎日夜11時を超えてもほとんどの人が帰らず、研究に向き合う姿勢には最初驚きましたが、これが自分のスタンダードになると思うと嬉しかったです。オフィスの人たちと昼ご飯を食べたり、中国語を教えてもらったり、週末にはカザフスタン、パキスタン、ロシア、エジプト、ウクライナ、モンゴルといった様々な国の仲間と出かけたりと毎日が非常に充実しています。オフィスの中でも一番行動を共にする先輩は、修士3年目(中国では修士は3年)で既に2つ目の論文提出に向けて取り組んでいます。先輩方から多くのことを吸収して、自分も大きな成果を出せるように頑張っています。
留学先:ヨルダン・国際乾燥地農業センター(ICARDA)
乾燥地の研究を現地でしてみたい!と思ってこのプログラムに参加し、現在は願い叶って、土壌と水に焦点を当てた乾燥地の環境修復・改善技術に関する研究を行っています。
ヨルダンでの生活は、ごはんおいしいし、気温も暖かいし、最高です。研究所の人たちはすごい方ばかりで研究に集中できる最高の環境が整っています。毎日が挑戦という感じですごく楽しいです。信じられない方はぜひどうぞ!
留学先:ヨルダン・国際乾燥地農業センター(ICARDA)
ITPに参加した動機の一つは、想像の中ではなく、実際に乾燥地の現場で自分が研究をしたかったからです。4年前期の漠然とした気持ちが、大学院進学目前には決意に変わりました。ここで私は、ある集水技術における土壌中の水収支を明らかにするという研究をしています。百聞は一見にしかず。ヨルダンに来て新しく感じること、考えさせられることが多い毎日です。
ここで気づいたことの一つは、殻を破らないといけないということを実感したことです。自分の想像ができるうちのことが起きるうちは、自分のキャパシティはそこまでで、それ以上は大きくなりづらい、自分の予想外のことが起きて、初めてそれをなんとかしようとして、自分の行動や考え、想像が大きくなるのもしれません。ヨルダンでの生活は、ほぼ毎日、新しいことの発見や経験、予想外のことが起きて、一概に全てが楽しかったとは言えないけれど、そのおかげで自分の中の幅は広がったと思います。
本当に予想外のことが起きて、そして自分が来る前に想像していたようなこと以外のこともできて、そういう意味では本当に海外というフィールドはクレイジーなことや辛いこともあるけれど、本当に刺激的で面白いと思います。このクレイジーさや出来事を面白いと思えるか、辛いと感じるかは、たぶん自分のそのときの余裕次第で変わってきて、11ヶ月を終えようとしている今の私にとっては、面白かったです。去年の12月のときの私はたぶん無理だったと思います。
何事も経験だ、と漠然と今まで思っていましたが、それに対する理由が見つかったような気がしました。もっと色々な経験をして幅がある人生は本当に彩り豊かで、面白いものになるのだろうなと思いますし、これから社会人に向けて準備をするけれど、これからも、新しい何かに触れることができたらいいなと思います。
私がここで成長したのは、色々そういうことを考えられるようになったことかもしれません。日本で生活していただけだったらこんな風な考えは浮かびません。宗教に対する考えも、直接人から、私のことも神に祈っているからね、神は偉大だから大丈夫よ、といわれて初めて、彼女たちの中での神という存在の大きさを知りました。本当に他の文化に触れるというのはそういうことじゃないかと思います。