The La Paz Times~ラパス便り~第11回

The La Paz Times

No.11
From 15/11/2010 to 21/11/2010

 

11月も半ばにさしかかり、本カリキュラムも残すところあとわずかとなりました。今週、最後の実習「エネルギー調査と植生調査による環境影響評価」がスタートし、バハの青空の下での実習に学生達も力を入れています。

 

1限目

09:00~10:30

2限目

10:40~12:10

3限目

13:10~14:40

4限目

14:50~16:20

5限目

16:30~18:00

11月15日(月) フィールドワーク7「ラパス周辺の地形の成り立ちを考える」(地域学部 小玉教授)
11月16日(火) スペイン語22 国際コミュニケーション論⑩ 地域開発保全⑦ 地域開発保全⑧  
11月17日(水)

フィールドワーク8「エネルギー調査と植生調査による環境影響評価」

(農学部 佐野教授,地域学部 田川准教授)

11月18日(木)

フィールドワーク8「エネルギー調査と植生調査による環境影響評価」

(農学部 佐野教授,地域学部 田川准教授)

11月19日(金)

フィールドワーク8「エネルギー調査と植生調査による環境影響評価」

(農学部 佐野教授,地域学部 田川准教授)

11月20日(土)

フィールドワーク8「エネルギー調査と植生調査による環境影響評価」

(農学部 佐野教授,地域学部 田川准教授)

今週は、週初めから先週行った実習のプレゼンがありました。またいよいよ最終のフィールドワークが始まり、みんな緊張の面持ちで実習に臨みました。

月曜日は、児玉先生のフィールドワーク「乾燥地おける地形調査」のプレゼン発表がありました。今回は、ラパス湾・カリフォルニア沿岸の地形について15人で一つのプレゼンを行いました。地形学について知識に乏しい私たちでしたが、みんな担当のパートについてしっかり分析し、考察していました。日本に帰るころには、こちらの地形との違いに驚くことでしょう。

 火曜日の講義の日、「国際コミュニケーション論」では英語のプレゼンがあり、日本の音楽(ロック)の変遷や、宗教についてなど、みんなユーモアあふれる内容を準備しており、とても驚きました。神戸牛に関するプレゼンに対して先生も「神戸牛は空港でも食べられるの?」と、興味津々でした。3、4限目にカリフォルニア大学デービス校のPictiaw Chen先生による講義の続きがあり、最先端な果物収穫技術についてのビデオを見て、大量生産で有名なカリフォルニア農家において、果樹を機械で激しく揺らすという、とても日本では考えられない斬新な手法に驚きながら聞き入っていました。


 水曜日からは、農学部佐野先生、地域学部田川先生による、ついに最後のフィールドワーク「エネルギー調査と植生調査による環境影響評価」が始まりました。初日、午前中は両方の先生によるフィールドワークの概要説明、午後からは今回の森林調査で用いる器具の説明を受け、二つの班に分かれて、CIBNORにある樹木を用いて器具を用いて年輪、樹高、胸高直径などを測りました。私の班には、8人中4人が農学部の環境共生科学コースの学生で専門の分野で同様の実習の経験もあり、とても頼もしく思えました。 
  
実習2日目の、ラパス近郊の丘陵地Cerro de Puertoへオークの森林調査を行いに行きました。調査地は車も通れないようなオフロードだったため、約1時間半ほど歩きました。アロヨに沿って歩くため足場も悪く、とげを持つ植物も多いところで調査地に着くのにも大変苦労しました。調査地は、1班はより底に近く傾斜が緩やかな面を、2班は傾斜がやや急な面に調査地を設定し、そのエリアの樹木、実生の調査を行いました。オークツリーはとても堅く、成長錐(年輪を調べるための道具)を抜くのに苦労しました。しかし、半日近く班で協力して活動すると達成感をともに味わうことができ快感でした。 


金曜日、土曜日には1泊2日でバハカリフォルニア半島南部のCañon de San Dionisio(カニョン・デ・サン・ディオニシオ)というRancho(農村)へ行きました。この1泊2日の実習は、講義「乾燥地科学概論」の一貫として、実際に半乾燥地のRanchで昔ながらの伝統を守りながら暮らしている農民の生活を体験するために、フィールドワークとのジョイント実習として組み込まれました。この講義を担当されたUABCSのFermin先生も同行され、また私たちのサポートのためUABCSの学生も数人この実習に参加しました。 
San Tiagoという町で昼食をとったあと、周辺住民に各家庭における二酸化炭素吸収量を調べるため、家庭の1カ月当たりの電気、水道、ガス、ガソリンなどの使用量をインタビューしました。そのあと、Ranchoに到着するとテントを立てて天然のプールに行きました。ラパスと違って、降水量も比較的多いこの地域では、こうしたオアシスのようなところが点在しているのが驚きでした。 
 

 

 土曜日は、Rancho経営者の持つフルーツガーデンにいき、数々の栽培野菜や果物を見学しました。La Paz周辺では、家庭菜園は見られないので小さな面積の土地にたくさんの野菜を見ることができ、どこか懐かしい日本の家庭菜園を思い出しました。午後からRanchoで植生調査を行いました。ここでは、この周辺の岩場だけにオークが生えている理由についてみんなで考察しました。その後、インタビューを行い、そこでは天然の温泉にも入ることができました。日本人とメキシコ人が同じ湯につかっているのが印象的でした。 
 

 残り一週間どのように過ごそうか、みんな試行錯誤していますが、この3カ月の総まとめにふさわしい一週間になるようにみんなで楽しみながら最後実習をよいものにしたいです。(金剛)


☆メキシコについて☆

こんにちは。今回はメキシコでの誕生会について話したいと思います。 
メキシコでは誕生日を盛大に祝う習慣があり、大きなケーキで職場や学内でもお祝いをしている様子をよく目にします。今回の実習期間内メキシコで、誕生日を迎えたメンバーは5人で、そのうち私を含む男子2人は、現地学生の言うところのメキシコ流の多少粗っぽい誕生日となってしまいました。 

最初は、日本でも普通に目にするような和やかな誕生日会で、様々な料理を食べて楽しんでいたのですが、12時を過ぎて誕生日が始まった瞬間に悲劇は始まりました。

 

まず一人目の犠牲者は私のルームメイトでした。楽しい食事が終わって一息ついていた所、スプレーで体中に紫色のクリームのようなものを掛けられ、チョコレートを顔中に塗りたくられ、外に連れ出されてそれらを洗い流すバケツ一杯の水を掛けられました。

翌月の私の誕生日では、現地学生の作ってくれたMoleというカカオベースのカレーのようなものや、私たちが作った日本食を食べて楽しんでいましたが、やはり12時を回った瞬間に外に連れ出されました。 
多少のことは覚悟して臨んでいましたが、その5分後、自分の覚悟の甘さを実感することになりました。まずはいつの間に用意したのか、大量の水風船を投げつけられました。ここまでは予想の範囲内でしたが、この後どこからともなく出てきた生卵を至近距離から顔面めがけて投げられ、気が付けば後ろから接近していた現地の友人にバケツ一杯の水を掛けられていました。何が起こっているのかわからないまま差し出されたケーキに顔をうずめさせられたところで彼らの気はおさまったようでした。

なんでもここラパスの風習では誕生日を迎えた人をケーキのようにデコレーションして祝うのだとか。バケツで水をかけたり、水風船などで、さらに誕生日を盛大に祝いたいということのようですが、朝晩冷えるようになってきたメキシコの気温が肌に刺さったひと時でした。。(上谷)

 
 
・・・コラム・・・


帰国まで2週間を切りました。みんな、おみやげ探しに焦ったり、日本に帰ったら何をしたいかという話で盛り上がったり、帰国が近いことを意識させられます。 
さて、今回のコラムですが私たちが今までお世話になった屋台をひとつ紹介したいと思います。 


私たちは普段自炊して生活していますが、時にはフィールドワークが長引いて帰りが遅くなってしまい、晩御飯を作ることが面倒くさくなってしまう日もあります。 

 

 そんな時、私たちは歩いて2~3分ほどの場所にあるホットドッグの屋台を訪れます。そこではホットドッグだけでなく、ハンバーガーやsuperburroも売っていて、注文すると、おばさんが作ってくれています。Superburroはタコスの一種、ビッグサイズのBurritoブリート(春巻きみたいにトルティージャでくるくる具を巻いたもの)です。

 

今回はsuperburroを買ったのですが、もう何度も訪れている屋台。少しくらい調子に乗ってもいいだろうということで、ひとつお願いをしてみました。ただ作っているのを見ているのも退屈なので、「自分で作らせてくれ」とお願いしたところ、快く受け入れてくれました。 
これで私もメキシコのホットドッグ屋店員!ちゃんと真面目に仕事しましたよ。難しくない簡単な作業でした。今思えば自分で作って、ちゃんとお金も払って、となんてすばらしい行為…と、まぁ調子に乗るのはこれくらいにして、superburroとコラムのネタを提供してくれたおばさんに感謝、感謝。「自分で作らせてくれ」というような変なお願いをした日本人を忘れないでください。

振り返ればどれもこれも良い思い出。できるだけ多くの思い出と共に日本に帰りたいものです。(糟谷)


テキスト ボックス: ・	・・スタッフから一言・・・     メキシコ海外実践教育カリキュラムも、あと2週間の日程を残すところとなりました。無人島でのフィールドワーク、スペイン語の授業などを経て、学生達はさらに逞しく、そして日焼けした顔は現地メキシコの大学生の中にそのまま溶け込んでしまいそうです。    今週は何と言っても今回のプログラム最後のフィールドワーク「自然環境とエネルギー」の一環として行われた、バハ南部の森林地帯Canon San Dionisioへの1泊2日のキャンプが学生達にとっては最も印象的ではなかったでしょうか。San Dionisioに住む人々はRancho(スペイン語で「農場」の意味)と呼ばれており、彼らは昔ながらの自給自足の生活を営んでいます。現在Ranchoの人々は、地域を挙げてエコツーリズムに取り組んでおり、メキシコの都市部、アメリカなどから多くのツアー客が訪れ、その収入で彼らは生活を営んでいるのです。   今回のキャンプに同行したUABCSのFermin教授はこのRanchoの人々を研究し、彼らの自給自足の生活形態が、持続可能な発展に繋がっていることを都市に住む多くの人々、特に若者達に紹介したいという思いを強く持っています。彼はRanchoのキャンプに太陽光発電パネルを設置した人物でもあります。学生達が宿泊したキャンプでも、パネルが設置してあり、それは日本の「京セラ」製でした。   San Dionisio周辺地域は自然豊かな場所でもあります。学生たちが今回のキャンプで最も楽しみにしていたのが天然の温泉に入ることでした。道無き道を進んだ果てに突如温泉は出現し、それはサボテンに囲まれたメキシコ風温泉でした。何しろ、メキシコに来てから3ヶ月間、UCデービスに行っていた学生達は、4ヶ月間ずっとシャワーだったため、皆歓喜の叫び声を上げながらはしゃいでいる姿が印象的でした。彼らが来ることを聞いて湯船を隅々まで掃除してくれていたというRanchoの方に感謝です。   1泊2日の日程を終了し、学生宿舎に帰り着いたのですが、スタッフは皆かなり疲労困憊していました。それを尻目に数人の男子学生は荷物をおいてすぐにサッカーを始めており・・・。無人島で2泊3日を経験した彼らにとって、数百キロの移動など何でもないようでした。   日本に帰ってからきっといろいろな場面で自分の成長に気がつくことでしょう。また語り合いたいものです。(C.F)