【H27メキシコ海外実践教育プログラム】ラパス便り~第8回~

おしらせ
公開日: 2015/11/19

平成27年度メキシコ海外実践教育プログラム参加学生さんたちからの第10、11週目(11月2日~11月13日)の活動報告です♪

【プログラム第10・11週主な日程】
11月3日~9日:フィールドワーク4「南バハカリフォルニア州の水と農業􀀍」(担当:農学部 辻助教)

​講義・フィールドワークについて

 今週の「講義・フィールドワークについて」では、先週まで行われていた辻先生による「南バハカリフォルニア州における水と農業」のフィールドワークについて紹介したいと思います。このフィールドワークは大きく2つのパートに分かれており、一つは実際にこの南バハカリフォルニア州で農業を営んでいる方の圃場(具体的には大学とは少し離れたトドスサントスという場所)を訪問し、圃場見学やインタビューを行うといったフィールドワークで、もう一つは国立の研究施設であるCIBNORの圃場を借りて乾燥地で作物を栽培して乾燥ストレスに対する作物の応答について理解を深めるというものでした。1つ目の農家訪問のフィールドワークでは、日本では考えられない60ha規模の圃場を見学させてもらい、その中で乾燥地の圃場に適した灌漑などの水の利用方法や土壌利用の工夫、また農業を営むのに必要なコストなどについてインタビューを行い乾燥地で実際に行っている農業について学ぶことができました。2つ目の圃場でのフィールドワークは9月にCIBNORの圃場にトウモロコシの種を植えるところから始まり、そのとうもろこしは11月に入って僕らの背丈を超えるほど大きくなり、今では収穫できるほどになりました!この圃場で育ったトウモロコシを使って僕たちは光合成速度、葉内水分量、気孔コンダクタンスや根系分布などの調査を行い、成長が良いトウモロコシと悪いトウモロコシを比較してこの地域で持続的に農業を行うための方法についてそれぞれのグループで考え、1つ目のフィールドワークのインタビューなどの結果も合わせ、まとめとしてプレゼンテーションを行いました。このフィールドワークでは、日本では見られないような様々な乾燥地ならではの貴重な体験をすることができました。ラパスでの生活もあと残り約1週間。この限られた時間の中でもっともっと多くのことを吸収して帰国できるようラストスパートを頑張りたいと思います!
(農学部3年・坂田)

トドスサントスの圃場! とってもひろ~~い!
水質を調査中~

 

 
収穫したトウモロコシをパクリ
 

 

メキシコについて

日本はそろそろコタツを準備しているころなのでしょうか。メキシコも日中の日差しはまだ強いものの、朝晩は少し肌寒く感じるくらいになっています。さて、メキシコプログラムも残り2週間をきって残りわずかになりました。毎日のハードスケジュールのせいか体調を崩した人たちもようやく復活し、再び残りわずかなメキシコを楽しんでいます。先週の土曜にはメキシコに行ったら絶対に行ってやろうと決めていた1つである、ジンベイザメを船に乗って見に行き、さらに一緒に泳ぐ、という経験をしてきました!僕はジンベイザメに1匹でも出会えればいいな位にしか思っていなかったのですが、港から船で数10分のポイントには探さなくても大丈夫なくらいたくさんジンベイザメいて、まるでジンベイザメの楽園のようでした。ジンベイザメが近くに来たらガイドさんの指示に従ってすばやく海に飛び込んで、スイミングwithジンベイザメのスタート。ただでさえ水族館でも大きいと感じるジンベイザメといっしょに泳いだら、スケールの大きさに驚きと感動。また、ジンベイザメはゆっくり泳いでくれるのかと思っていたら、意外と泳ぐスピードが早く、ついていくのも難しいくらいでした。しかし、ジンベイザメから自分たちのほうへ寄ってきてくれるので、泳ぐのが苦手な人でもいっしょに泳ぐことができます。今回のツアーでは最大8メートルくらいのジンベイザメに出会うことができ、口やエラの大きさに圧倒されました。日本では体験できないことなので、みなさんもメキシコを訪れた際は、ジンベイザメツアーに参加してみたらいかがですか?きっと海遊館や美ら海水族館の水槽に入った感覚、いやそれ以上のものを体験できますよ。
(農学部3年・石原)

リアルなジンベイザメ@ラパス
海にぷかぷか浮かんでる

 

 
みんな船酔いでダウンしました
 

 

コラム

 みなさん、こんにちは!いかがお過ごしでしょうか?日本はすでに寒い季節となっていると思いますが、ラパスはまだまだ暑い日々が続いています。
 日本帰国まで残すところ1週間ちょっとということもあってか日本食等が恋しくなり始めていますが、研修の最後まで勉強はもちろん、ホストファミリーとの週末も充実したものとなるように努めています。
 さて、先週の日曜日にホストファミリーにラパスで有名な浜辺に行ってみたいとの相談をしたのですが、それならバランドラビーチがおすすめということで連れて行ってもらいました。
 到着後、休憩場所の準備等を終わらせ早速海に入ったのですが、水が透き通っていてとても綺麗なことに感動してしまいました。出身が岡山県なので瀬戸内海の海を基準に海の綺麗さをいつも判断してしまうのですが、ここの海は私の今までの人生の中でも一位、二位を争う綺麗さでした。また、かなりの距離を歩いても水深が膝ぐらいまでしか無く、楽園を髣髴させる神秘的な浜辺でもありました。
 バランドラビーチは岩が海水によって浸食されて出来たキノコ型の岩が有名で、今回はシーカヤックでその場所に行きました。ホストファザーが以前アウトドア教室の先生をしていたため自家用のシーカヤックを所有しており、ホストファザーと私の二人でキノコ型の岩までシーカヤックを漕いで行きました。
 実際にキノコ型の岩を見てみて、ここまで奇跡的にキノコのように岩が浸食されているものはなかなか無いなと思いました。また、私の所属コースが植菌であるためキノコ型の岩をみると親しみを感じました。キノコ好きの人は是非行ってみてください!
(農学部3年・安原)

澄み切った水に心から癒されます。
鳥大のキノコ好きはぜひ行ってみては?

 

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