【H27メキシコ海外実践教育プログラム】ラパス便り~第6回~

おしらせ
公開日: 2015/10/22

平成27年度メキシコ海外実践教育プログラム参加学生さんたちからの第6、7週目(10月5日~10月16日)の活動報告です♪

【プログラム第6・7週主な日程】
10月9日:海外実践学修B(Water resouces)での学外講義(担当:UABCS Dr. Jobst Wurl)
この他はUABCS及びCIBNORで専門科目の講義及び英語とスペイン語の講義を受講しました!

 

​講義・フィールドワークについて

¡Hola! こんにちは!今回は10月13日(火)に受講した乾燥地の農作物の講義について話したいと思います。この講義では、南バハカリフォルニア州で栽培されている乾燥地に適した耐塩性や干ばつにも耐えられる性質を持った作物の種類や、それらがどのように利用されているかを学びました。ここで栽培されているCowpeaという豆は多雨に耐性があるので雨季でも栽培できるし、いろんな種類の土壌で栽培でき土壌を豊かにするそうです。さらに病気や害虫にも強く他の作物が育たない時期に栽培することが出来るので農家の収入が増えるというすばらしい作物です。
 Cowpeaは人間の食料やヤギの飼料として使われており、他の豆と比べて栄養価が高いという利点があります。メキシコの人はCowpeaをペースト状にして塩で味付けした物をタコスの具材として食べます。私たちは最初このペーストがあまり好きではなかったのですが、メキシコに来て1ヵ月半も経った今ではほとんどのプログラム参加学生人がおいしいと言うようになりました。
 これからの乾燥地農業における課題は、乾燥地に生息している種を圃場で人工的に栽培できるようにすることだそうです。気候変動は農業と深く関わっているので、乾燥地農業の発展はこれからの世界の食糧問題に非常に重要であると思います。講義の終わりに先生が2種類のサボテンの実(TunaとPitahaya)を持ってきてくださりみんなで試食しました。Pitahayaは柱サボテンの実で緑色や赤色の物があります。実は天然色素として使われているぐらいきれいな赤色で、手についた色はなかなか落ちませんでした!いろいろな分野の講義を受けられるので、視野が広がり貴重な経験が出来ていると感じています。
(農学部3年・岡本)

指が真っ赤になる!
Bernardo先生がTunaについて説明されました
Bernardo先生と記念撮影!

ホームステイについて

17日からついにホームステイが始まりました。12時からホストファミリーが迎えに来るということで、荷物をまとめて、誰の家族が早く来るかを予想したりして、今か今かと待ち構えていました。猫を6匹飼っている家庭や犬を7匹飼っている家庭、スペイン語しかしゃべれない家庭もあれば、普段から英語の家庭もあります。他にも、小さい子供がいる家庭や同世代の学生がいる家庭、子供がいない家庭など色々なホストファミリーがいます。これからどんな生活が始まるのかと少しの不安と大きな期待を抱きながらそれぞれの家庭に分かれていきました。寮では、みんなで料理を作ったり、バレーボールをしたり、ゴキブリを捕まえたり、たくさん楽しい思い出があります。ホームステイでの初めての週末は海に行きました。メキシコの海はすごくきれいでした。月曜日学校に行くと、今まで毎日会っていただけに、みんなとすごく久しぶりに会った気がしました。それぞれどんな週末を過ごしたとか、どのような家だとかみんな楽しそうに話していました。個性豊かなホストファミリーですが、共通しているのはとても優しいということです。これから1か月半ホストファミリーとの生活を楽しみながら、たくさんのことを学んで成長していきたいです。
(農学部2年・青木)

ホストファミリーの写真
岡本さんとホストファミリー

 

コラム

 先週の土曜日からホームステイが始まり、1カ月半お世話になったCIBNORのドミトリーとお別れしました。ドミトリーでは、ご飯は自分たちで用意するため、私たちはよく買い出しのために近くにある「MEGA」という大きなスーパーを利用していました。ラパスにはMEGAのような大きくて便利なスーパーがいくつもありますが、今回はあえて、小さいけれど魅力の詰まったラパスの小さな市場(マーケット)の様子を紹介します!

 私たちが前に自由研究の一環で訪れたのは、地元のAbastos(アバストス:生活必需品の意味)と呼ばれるマーケットでした。決して大きくはないマーケットですが、たくさんの生鮮野菜や果物、加工食品、生活必需品が売られています。特に野菜と果物は数も種類も豊富で、トマトやアボガド、タマネギ、スイカなどはもちろん、サボテンやヒカマ、チャヨテ(ウリの仲間)といったメキシコならではの野菜や果物も見ることができます。中でも私たちが驚いたのはトウガラシの種類の多さでした。色も形も様々なトウガラシがざっと数えて10種類以上!
 品物も魅力的でしたが、マーケットはお店の人もとっても明るくて気さくなのが何より印象的でした。調査の一環で訪れた私たちが質問するとあれこれ親切に教えてくれ、野菜を買うとおまけしてくれたり、サボテンの実を食べさせてくれたり。日本人が珍しいのかあちらこちらからお店の人が声をかけてくれて、とてもハッピーな気持ちになりました。普通のスーパーマーケットに比べて人との交流が多いのもマーケットの魅力かもしれません。
(農学部3年・野元)

これ全部乾燥トウガラシ!
未知の野菜「ヒカマ」
「写真撮っていいぜ!」
色とりどりの野菜が並ぶ

 

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